藤岡弘、の次女・天翔天音が継承する「仮面ライダーアインズ withガールズリミックス」が25日に配信! 「父のように50年以上たっても仮面ライダーと言われる存在になりたい」

ポーズをとる天翔天音 =東京・千代田区(撮影・浅野直哉)

女優、天翔天音(20)が主演する東映特撮ファンクラブ(TTFC)配信の「仮面ライダーアインズ withガールズリミックス」が25日から配信される。天音は仮面ライダーアインズに変身する三日月ナユタ役。どの作品にも属さない、完全オリジナルの仮面ライダーだ。仮面ライダー1号の本郷猛を演じた父、藤岡弘、(79)、若き日の本郷猛に扮した兄、藤岡真威人(22)に続く〝ヒーロー〟となる。アインズとはドイツ語の「EINS(1)」に由来。女性版〝仮面ライダー1号〟を継承する意気込みを語った。(取材構成・大塚美奈)

インタビューに応える天翔天音 =東京本社(撮影・浅野直哉)

――父、兄に続き藤岡ファミリーにとって3人目の仮面ライダーになる

「改造人間として変身する女性の仮面ライダーは、初めてになります。そこが重要なポイントだと思っていて、改造人間にされたつらい思いを持ちながら、悲しみを乗り越えて戦う姿を見てほしいです」

――オファーが来たときの気持ちは

「オファーをいただいてからすぐ撮影があったので、台本読みだったりとか、父にいろいろ仮面ライダーのことを聞いたり、本当に短期間で作り上げたのをすごく覚えてます。10代の頃の私は、自分が仮面ライダーになれるなんて全く思っていなかった。兄(真威人)は絶対受け継いでいくんだろうなっていうのは想像していたけど、まさか女性版で自分が変身できる日が来るなんて考えられなかったので、めちゃくちゃびっくりしました」

――父の作品は見ていた

「小さい頃、家族で一緒に見る機会が何回かあって…。今思えば、仮面ライダーにつながることができれば、とどこかで期待していた部分はあったのかもしれない。そういう意味では、すごく大きなチャンス、タイミングが来たと思えて、とてもうれしかったですし、やるべき使命感を感じました」

インタビューに応える天翔天音 =東京本社(撮影・浅野直哉)

――父に報告したときの反応は

「『天音、すごいね。ついに天音がやるのか。お前なら絶対できるよ』って背中を押してくれました。父も誇らしいっていうか、心から喜んでいましたね。父が仮面ライダーを演じてから今年で55周年を迎えるんですが、その節目に、娘の私が受け継いでいくっていうのがすごいこと、と親子で感謝しています。兄も『すごい話が来たね。本気で頑張りな』と応援してくれました」

――父娘で仮面ライダーになるという〝系譜〟はファンにとってたまらない。しかも1号も継承

「芸能活動を始めて約6年がたち、いろいろなお仕事をやらせていただきました。日韓ドラマのヒロインなど大きな作品にも挑んで、今回の仮面ライダーが初めての主演作に。アインズはめちゃくちゃ格好いいし、新ライダーが誕生することはすごいことなので、今まで自分が頑張ってきたものを全部本気で出して、その集大成になればとぶつかった作品です」

――少女時代から武道を習っているが、アクションに生かせた

「中学から空手や杖術をやっていて、今回の撮影に入る前、アクション練習もしました。そのとき、空手がとても役に立ったっていうか、体に染みついているものがあったので、アクションで応用しやすかったです」

インタビューに応える天翔天音 =東京本社(撮影・浅野直哉)

――ハイキックも迫力がある

「回し蹴りのような技があるんですけど、自分の〝得意技〟かな。ぜひ、たくさんの方に見てほしい」

――改造人間になるナユタを演じる上で大切にしたことは

「彼女は、両親が殺されてしまった子で、孤独や悲しみ、苦しみを抱えているところを悪の組織に狙われて改造人間にされてしまう。〝ガールズリミックス〟の作品は、いろいろな仮面ライダーのヒロインが集まって、ワイワイ楽しいシーンも多いんですけど、そういう中で、ふと見せるナユタの葛藤を抱える表情とか、改造された後、記憶は飛んでいるんですが、自分が感じる異変、周りと何かが違う、自分って何なんだろう、っていうことを丁寧に表現したいと思いました。後々、自分が改造されていたことに気づく過程ですね」

――ハッピーで強いだけではないアインズ

「難しいからこそ演じがいがありました。改造人間って、人間には戻れないじゃないですか。そういう葛藤を乗り越えていく姿も見てほしい」

――父からのアドバイスは

「一緒に練習をしてくれました。アインズの変身ポーズは父が演じた仮面ライダー1号の要素が入っていて。本家のお父さんにポーズを決めるときの重心の落とし方、足や手の角度、目線のつけ方、頭のてっぺんから足の先まで教わりました。その中で一番言われたのが、〝目力は目で見せる、まなざしを大事にしろ、力を込めて〟と。心の強さを感じるような」

――まなざしに込めた思いとは

「これまでナユタに起きた悲しみや葛藤の全部を受け入れつつ、仮面ライダーとして生きることで生まれ変わる自分っていうのかな…。いろんな人を助けられるヒーローになり、強くなった心の変化を出したいと思って〝変身〟していました」

――仮面ライダーのレジェンドが一番近くにいるのは心強い

「お父さんが父でよかったと思います。一番の手本、アドバイザーであり、一番のお父さんであり、一番尊敬する先輩。父の元に生まれてよかったな(笑)」

――「ウイングマン」にも主演経験がある兄からの助言は

「特撮の撮影ってめちゃくちゃ過酷って聞いていて…。兄からは『仮面ライダーの撮影を乗り越えたら、他のことは怖くなくなるっていうくらい大変だよ』と。兄は運動神経がいいので、自分が実際にやっていたアクションの動きとかもやってくれて、それを私が真似していました。撮影中は全部が初めての環境で、とにかく無我夢中、全身全霊でした」

――代表作にしたい

「20歳という年に、大きなチャンスをいただいて、女性仮面ライダーの1号(アインズ)になるということは、私にとって今後、一生背負っていく〝代表作〟だと思っています。父は演じてから50年以上たっても仮面ライダーと言われている。私も50年たったときにアインズの天翔天音と言われたい。使命と運命、宿命を今回すごく感じていて、女優としてもそれに恥じないように頑張っていきたいです」

――今後の目標は

「アインズの劇場版ができたら本当にうれしいです。こんなにスタイリッシュで格好いい女性ライダーっていないので! 首元に赤いスカーフがついてて、これも仮面ライダー1号にしかない特徴なんです。いつか父と一緒に作品を作って残してあげたいっていう気持ちは家族全員で持っています」

DNAが成せる継承。華やかなスター性と武芸で培った精神力は、女優、天翔天音にとって最大の武器になるはずだ。

■天翔 天音(てんしょう・あまね) 2005(平成17)年6月14日生まれ、20歳。東京都出身。音楽大学生。23年のNHK大河ドラマ「どうする家康」でドラマデビューし、第19回クラリーノ美脚大賞ティーン部門受賞。雑誌「25ans」「美的」などでモデルとしても活躍。日韓合作ドラマ「彼女のいない時間」で連ドラ初出演、ヒロイン役を務める。今作の「仮面ライダーアインズwithガールズリミックス」では三日月ナユタ/仮面ライダーアインズ役で主演し、大きな話題となっている。藤岡家4人きょうだいの3番目で姉の天翔愛(24)、妹の藤岡舞衣(17)も芸能界で活躍中。特技はダンス全般。164センチ。