小芝風花、年々さらに明るく「笑い声もどんどん大きく」現場での雰囲気作りや新たな挑戦の楽しさ語る

●主演現場で雰囲気作りを大切に「笑い合える現場の方が前を向ける」

昨年放送された大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で花魁・五代目瀬川役を好演するなど、数々のドラマや映画で存在感を放っている小芝風花。3月9日~12日(各日22:45~23:00 ※全4話)には主演を務める夜ドラ『事件は、その周りで起きている』のシリーズ3がNHK総合で放送される。小芝にインタビューし、本作での役作りや主演として心がけていること、さらに、2025年を振り返った上で今後の抱負を語ってもらった。

小芝風花、伝説の花魁役で挑んだ“色気” プレッシャー抱くも新たな挑戦に喜び「幸せです」

小芝風花

小芝風花 撮影:大野代樹

2022年8月にスタートした同シリーズは、地方警察署「新月署」を舞台に、事件の“周り”で起きるトラブルに焦点を当てたシチュエーションコメディ。負けず嫌いで何事も自分の力で成し遂げたい主人公・真野一花を小芝が演じ、合理主義者のバディ・宇田川和人を笠松将、元科捜研のエース・向田舞を倉科カナが演じている。

小芝は、シリーズ3の真野について「より暴走しているというか、パワフルになっています」と見どころを紹介する。

「真野ちゃんの中では正義感があふれているというか、根拠のない自信があって、それを信じて疑わずに突き進んでいく回があるんです。いつもは宇田川さんに振り回されているという意識でしたが、今回は真野が宇田川をけっこう振り回していて、真野ちゃんの真っすぐすぎる妄想を楽しく表現できたらと思って演じました」

負けず嫌いで何事も自分の力で成し遂げたい真野。役との共通点を尋ねると、「真野ちゃんみたいに暴走はしないと思いますが、俳優というお仕事に置き換えると、いただいた役をちゃんと全うしたいというのはすごく強く思います」と答えた。

会見やインタビューなどで、いつも楽しそうに笑う姿が印象的な小芝。昔から明るい性格とのことだが、芸能界で活動していく中で、年々さらに明るくなっているという。

「もともとめちゃくちゃ人見知りで、仲良くなってから楽しく話せるという感じでしたが、芸能界に入ると初対面が当たり前ということが多くて。最初の頃はインタビューなどもガチガチでしたが、どんどん人と話すことに慣れていきましたし、共演者やスタッフの方たちとチームで1つの作品を数カ月かけて撮るので、どうせなら仲良く楽しくやりたいという思いが年々強くなってきたんです。笑い声もどんどん大きくなっていると思います(笑)」

この日の取材会場でも、離れた場所から小芝の笑い声が聞こえてきたが、「『遠くにいて姿が見えなくても今日も元気なんだなって思う』『あそこにいるんだなってわかった』とかよく言われます」と笑顔で語る。

近年、主演を任されることも増えており、より現場の雰囲気作りを意識するようになったという。

「『私についてこい!』と言えるタイプではなく、『みんなで仲良くやりましょう!』というタイプで、次の日が苦にならない現場にしたいという意識はあります。撮影がハードでも、休憩時間などちょっとしたときに笑い合える現場の方が、『今日も大変だったけど明日も頑張ろうね』と前を向けると思うので、なるべくコミュニケーションを取るようにしています」

●「チャレンジしている自分が好きなんだ」と改めて気づいた2025年

小芝風花

2025年は『べらぼう』をはじめ、TBS系日曜劇場『19番目のカルテ』、Amazon Originalドラマ『私の夫と結婚して』などで存在感を放ったが、「2025年はすごくあっという間でした」と振り返る。

「作品に入っていると季節が過ぎるのが早くて、気が付いたら終わっていたという感じ。今までで一番あっという間な1年だった気がしますし、密度が濃い作品が多かったです。主演とかをやらせていただくと出ずっぱりだったりもして、『私の夫と結婚して』は2025年に撮って、その年に配信だったので、すごくドタバタでした。『べらぼう』は2024年に私は撮影が終わっていましたが、オンエアを追っていましたし、もう自分の出番が終わってしまったんだという寂しさもあったり、すべてが早かったです」

『事件は、その周りで起きている』も「すごく密度が濃い作品」だという。

「15分×4話で、撮影日数も全部で8日間くらいしかないんですけど、1日の密度がぎゅうぎゅうすぎて、嵐のような作品です(笑)。だからすごくプレッシャーがあります。一連で撮るので間違えられないというのもありますし、本来1日で撮る分量ではないんです。一連で撮るから、本来なら2~3日に分けて撮りたい分量を1日で詰め込んでいて、覚える量もそうですし、1回で撮る緊張感はほかの番組では経験できない感じです」

大変だけれども、「レギュラーメンバー各々のキャラクターがめちゃくちゃ濃くて面白いので演じて楽しいです」と、とてもやりがいを感じていると言い、「ずっと続いてほしい」と期待している。

そして、充実の1年を経て、「私は挑戦的な役の方がワクワクして作品に取り組めるんだな」と感じたと語る。

「過去に演じた役と似ているようなものより、自分がもともと持ってない要素だったり、演じたことがない役に出会うと、どうやってこの役や作品の魅力を出せるんだろうとたくさん考えないといけなくて。苦しいですけど、チャレンジしている自分が好きなんだなと改めて気づいた年でした」

『べらぼう』も、それまでのイメージを覆すような大人な魅力満載の花魁役で多くの視聴者を魅了。小芝自身も新しい役に挑むやりがいを感じたという。

「今まで色気とか大人っぽいというところとは真逆だったので、すごくプレッシャーがありましたが、目線や体の角度などにもこだわって、どうやって役の良さや魅力を引き出していくのかたくさん研究し、そういうことを考えるのが楽しかったなと。これからもチャレンジさせていただける役をたくさん演じていきたいなと思います」

●旅行に行ったり趣味に没頭したり「インプットの時間を増やしたい」

小芝風花

小芝風花

2026年の抱負を尋ねると、「インプットの時間を増やしたい」と答えた。

「2025年がずっと作品をやっている感じだったので、何も考えない時間だったり、オフの時間だったり、インプットする時間を増やせたらいいなと思っています。仕事が好きなので、『どうしますか?』と聞かれたら『やりたい!』って言ってしまいそうですが、仕事以外の時間も作っていろんなものに触れてみたいという気持ちがあります」

具体的にやってみたいことも聞いてみた。

「旅行で海外などに行って新しい文化に触れると、考え方や見え方が自然に変わる気がしていて、同じ台本を読んでいても、今までとは違う捉え方になるかもしれないなと。なので、旅行に行っていろんな文化に触れたり、いろんな人と遊んだり、趣味だけに没頭したり、いろんな時間が持てたらなと思います」

趣味としては編み物が得意で、自身のSNSでさまざまな編み物作品を公開している。

「編み物は時間がすぐ過ぎてしまうので、没頭してやるとなるとちゃんとお休みの日にやらないといけなくて、そういう時間がもっと取れたらなと思います」

そして、「現場に出ていると、それだけでいろんな人と関わりますし、台本や役を通していろんな価値観をもらいますが、それを遮断する時間もほしくて。そうすることでまた違うものが見えてくる気がするので、どちらの時間も大事にしながら活動していきたいです」と語っていた。

■小芝風花

1997年4月16日生まれ。大阪府出身。2011年「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得。2012年にドラマ『息もできない夏』で俳優デビュー。初主演映画『魔女の宅急便』(14)で第57回ブルーリボン賞・新人賞を受賞。近年の出演作に、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(25)、日曜劇場『19番目のカルテ』(25)、Amazon Originalドラマ『私の夫と結婚して』(25)など。2026年春にBS時代劇『あきない世傅 金と銀3』が放送予定。声の出演をする映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~』が3月27日に公開予定。

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