圧勝自民にくすぶる火種——石破・岩屋・村上3氏の「不穏な言動」

岩屋毅氏

2026年2月の衆院選は、高市早苗首相の人気を背景とした「高市旋風」によって自民党の歴史的な圧勝に終わった。しかし、その歓喜の裏側で、党内リベラル派とされる重鎮たちが早くも反旗を翻し始めている。

石破茂首相

ネット上の保守層から「党内野党」と冷ややかな目で見られている石破茂、岩屋毅、村上誠一郎の3氏は、今回の追い風を享受しながらも、当選直後から政権批判や不満を隠そうとしない。党内第1党としての結束とは裏腹に、不穏な空気が漂う現場の動きをまとめた。

総務相の退任では涙をぬぐっていた村上誠一郎氏

岩屋毅氏:「ブレーキ役」の新グループ結成か

石破前首相の側近として知られる岩屋毅前外相(大分3区)は、2月9日の記者会見で高市政権への強い牽制を見せた。岩屋氏は報道陣に「(高市政権が)間違った方向に行きそうなときにはブレーキを踏むことを心がけないといけない」と明言。さらに、自身の考えに近い議員らと新グループを結成する意欲も示しており、「志を同じくする人と相談していきたい」と踏み込んだ。

ネット上では保守層から「恩知らず」「党内融和を乱す」との批判にさらされているが、岩屋氏自身はこうしたSNSでのバッシングに不快感を示し、「一定の規制が必要だ」と主張している。

石破茂氏:高市氏の「解散判断」を遠回しに批判

鳥取1区で14選を果たした石破茂前首相は、2月9日の会見で、大雪による投票率低下を理由に高市首相の解散判断に疑問を呈した。石破氏は「有権者の権利の行使が円滑に行われる時期を選ぶことも一つの考え方ではないか」と述べ、2月の投開票が不適切であったとの認識を示唆した。

自民党の圧勝については、高市氏の個人の「人気」が要因であると認めつつも、「政策的な争点やクリアカット(明快)さはなかった」と断じ、政権の政策論争の希薄さを突いている。

村上誠一郎氏:党執行部への「名簿順位」不満

比例四国ブロックで当選した村上誠一郎氏は、党からの「冷遇」に恨み節を漏らした。前回2024年の衆院選では比例単独1位として優遇されたが、今回は10位に転落。自民党への強い追い風がなければ落選の危機にあったが、村上氏は「順位を決める基準が不明瞭だ。公平な判断基準を明確化すべきだ」と語り、執行部への不信感を露わにしている。

SNS上では、高市旋風のおかげで当選したにもかかわらず、直後から政権批判を繰り返す3氏に対し、「自民党の大勝を台無しにする」「選挙が終わればこれか」といった厳しい批判が相次いでいる。特に岩屋氏の「ブレーキ役」発言は、今後の政権運営における内紛の予兆として、党内の緊張を高めている。

(zakⅡ編集部 霞蓮刃)