イタリア料理店の手作り「ピッコロ寄席」中野で復活 通算272回目 口演の林家つる子さん「実家のような存在」

落語会冒頭のトークショー。会場は、小さな店内に椅子を並べて高座をしつらえて作った=中野区で

 ピッコロ寄席が復活した。東京・日本橋にあったイタリア料理店が続けていた小さな落語会が、再開発に伴う立ち退きで途絶えたが、移転先の中野区で再開。地域に笑いを届けている。(榎本哲也)

 JR・地下鉄中野駅南口から徒歩3分。イタリア料理店「ピッコロピッコロ」で2日夜、ピッコロ寄席があった。店内のテーブルを片付けて椅子と高座をしつらえた会場に約30人が来場。林家つる子さん、入船亭扇白さんの二人会で、落語を2席ずつ口演した。

林家つる子さん

 会の題名は「ツルッキョ!」。つる子さんの名前と、扇白さんの二つ目時代の名前「遊京」にちなむ。これが10回目。前回まで、日本橋1丁目にあった「食堂ピッコロ」で開いていた。

 ピッコロ寄席は2012年に始まった。オーナーシェフの小澤康志さん(57)、妻の理恵さん(62)が、若手落語家を中心に出演をお願いし、週末に開催。好評を博していた。

 ところが日本橋再開発に伴い立ち退くことになり、昨年7月に閉店。寄席も同月の会を最後に幕を閉じた。

入船亭扇白さん

 店は8月、中野区で「ピッコロピッコロ」と改名して移転オープン。ピッコロ寄席も11月、扇白さんの出演で再出発した。

 今回の「ツルッキョ!」は、中野でのピッコロ寄席の4回目、日本橋時代も含めると通算272回目。

 つる子さんは、今は全国ツアーも行う人気者。「前座修業を終えてすぐ声をかけていただいたこの寄席は、挑戦の場で、すごく励みになった。今も成長を見守ってくださる、実家のような存在です」。昨年9月に真打ち昇進した扇白さんは「ピッコロ寄席がきっかけで落語を聞きに来てくれる方がいたり、店でチケットを売ってくださったり、本当にありがたい。寄席の再開はとてもうれしい」と話した。

 店は午前11時半~午後3時(ラストオーダー同2時半)、午後5~11時(同9時半)。火曜ランチ休み。月曜と第1・3火曜定休。次回のピッコロ寄席は4月12日午後5時開演、春風亭柳枝さんの会。要予約、木戸銭3千円。詳細は同店のX(旧ツイッター)、「ピッコロ寄席」で検索。

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