1泊30万超え「ブルガリホテル東京」朝食に大感動の朝

ブルガリホテル東京のモーニング(ルームサービス)(写真:筆者撮影)
『マツコの知らない世界』(TBS系)にも出演した、チェーン店の外食モーニングをこよなく愛するライターの大木奈ハル子さん。連載「チェーン店最強のモーニングを探して」では、さまざまなチェーン店のモーニングをご紹介しています。
第150回、ご紹介するのは「ブルガリホテル」です。
ファストフードに牛丼チェーンにファミリーレストラン。カフェに焼肉に立ち食い蕎麦にドーナツショップ。飲食チェーンがひそかにしのぎを削っているジャンル、それが朝メニュー、いわゆる「モーニング」です。
【画像】1泊30万円超なのにモーニング代も1万円…「ブルガリホテル東京」の豪華すぎる朝食
おかげさまで当コラム「チェーン店最強のモーニングを探して」が、今回で連載150回を迎えました。普段はなるべく身近だったり、お得だったりするモーニングメニューを紹介しているのですが、今月はちょっとスペシャルに、ホテルのモーニングをめぐってまいります。
今週は「ブルガリホテル東京」のモーニングをご紹介します。今回は、料理写真、店内写真ともに撮りまくってきました。本文ではご紹介しきれなかったため、ぜひ画像ページもご確認ください。
宿泊者だけしか食べられない、ブルガリホテル東京のモーニング
「ブルガリホテル東京」は、2023年4月に東京ミッドタウン八重洲で開業しました。
当初は「1泊25万円から」という強気な宿泊料金が話題になりましたが、現在はさらに値上がりしているようで、朝食付き2名で1泊30万円超えもザラ。
「さすがに1泊30万円は手が届かないけれど、朝食だけでも食べてみたい」と思い、問い合わせたところ、宿泊者およびその同伴者しか食べられないとのこと。悲しいかな、ブルガリホテル東京のモーニングは、一般客の利用は不可だったのです。

ブルガリホテル東京は、東京ミッドタウン八重洲の40〜45階(写真:筆者撮影)

ブルガリホテル東京40階のラウンジエリア。壁にはかつてモデルを務めた女優たちのポスターが額装されている(写真:筆者撮影)
諦めきれずに「もし泊まることがあれば、声をかけてほしい」とあちこちで吹聴していたところ、奇跡的に当連載が150回のタイミングで便乗することができました。
誰もが知る世界的な高級宝飾ブランドであるブルガリが運営するウルトララグジュアリーホテルの朝食は、価格に見合う体験なのか。チェーン店モーニングを愛してやまない筆者が、いつもの目線で率直にお届けします。
地上40階、ブルガリホテル東京の絶景レストラン

ブルガリホテル東京40階。エキゾチックなアーチ開口が印象的なレストランに続く通路(写真:筆者撮影)
ブルガリホテル東京のモーニングを提供しているのは、40階の「イル・リストランテ ニコ・ロミート」。ミシュラン一つ星を獲得したイタリアンで、料理そのものがおいしいのは大前提として、それ以上に「体験そのもの」がごちそうです。
東京駅直結、八重洲口の真向かいにある、まだピカピカの真新しい高層ビル。迷路のようなエントランスを抜けて、エレベーターで40階へ向かうと、そこは別天地でした。
世界観の作り込みが、さすがブルガリ。高い天井と、連なるエキゾチックなアールのついたアーチ開口、そして大きな窓から差し込む光。眼下には東京駅の線路とビル群の景色が広がります。

ブルガリホテル東京のレストラン、イル・リストランテ ニコ・ロミート。オレンジと黒の配色が現代的な店内(写真:筆者撮影)
店内は非常にゆったりとした、「これでもか」というほどゆとりのあるレイアウトです。これぞ贅沢、これぞラグジュアリー!
【2026年2月28日8時20分追記】初出時、座席数の記載に誤りがあり、修正しました
ホールスタッフは、テーブルごとに担当が決まっているようで、日本語が堪能なエキゾチックな顔立ちの男性が就いてくれました。ジャケットスタイルながら、ノーネクタイ。かしこまりすぎずほどよく肩の力が抜けていて、いい意味で現代的です。
ブルガリホテル東京のモーニング
朝食メニューは、ホテルモーニングで人気の高い、ビュッフェスタイルではありません。宿泊費に30万円を投じる層を想定しているだけあり、なかなか強気な価格設定です。提供時間は、朝7時から10時30分まで。ドレスコードはスマートカジュアルです。
コースメニューは4種類。
アラカルトメニューもあります。以下に一部を抜粋します。
メニュー表はこんな感じ
メニュー表で見るとこんな感じです。

ブルガリホテル東京の朝食セットメニュー

ブルガリホテル東京の朝食セットメニュー

ブルガリホテル東京の朝食セットメニュー

ブルガリホテル東京の朝食セットメニュー

ブルガリホテル東京の朝食セットメニュー(写真:筆者撮影)

ブルガリホテル東京、アメリカンブレックファスト1万円(写真:筆者撮影)
まずは「アメリカンブレックファスト」税込1万円から。
メニュー内容は以下の通りです。
すべての料理がこだわっている
今回は、卵料理はエッグベネディクト、飲み物は紅茶とデトックスジュースを選びました。デトックスジュースに使用されているフルーツは「りんご、ジンジャー、レモン、ココナッツウォーター、リクポン、ぶどう、しそ、ローズマリー」。

ブルガリホテル東京のデトックスジュース。りんご、レモンほか、8種類のフルーツ・ハーブがブレンドされている(写真:筆者撮影)
今までに飲んだことがない味ですが、さっぱりと飲みやすい。りんごをベースに、さまざまなフルーツが混じり合い、清涼感あふれる味わいです。しそやローズマリーの香りが、後味に余韻を与えています。
と、ここまで書いたところで、どんな味かを想像するのは難しいとは思いますが、いかに手がかかっているかは伝わったはず。全ての料理がこういった具合に、何気ないフリをして、こだわりが詰まっている印象です。
しかも、時間もかかっています。注文してから提供されるまで、およそ10分。どうやら朝の慌ただしい時間帯でも作り置きはしていないようです。
最もおいしい状態でテーブルに届けるため、オーダーが通ってから一皿ずつ仕上げる。朝だけ一般客の利用を不可にしているのも、こういった事情がありそうです。

ブルガリホテル東京、アメリカンブレックファストより、ベーカリーバスケットと季節のフルーツ(写真:筆者撮影)
ずらりとリズミカルに並んだリチャードジノリの花柄のプレートの上には、色とりどりのフルーツや、鮮やかな山吹色のエッグベネディクト。目で愛でるだけで、幸せになる光景が広がっています。
素材にもこだわりが詰まっている
エッグベネディクトは、山梨県黒富士農場のオーガニック卵を使用しているそう。ポーチドエッグ(半熟卵)の上にはオランデーズソース、下にはスモークサーモンとマフィン。ナイフを入れると黄身がどろりと溢れ出し、頬張れば、口の中で食材が混じり合い、濃厚な味わいが広がります。

エッグベネディクト。左がスモークサーモン、右がハム(写真:筆者撮影)
卵黄とバターをレモンで乳化させたふわふわのオランデーズソースは、舌にまとわりつくようなこっくりとしたコクがあります。そこへスモークサーモンの塩気と旨み、マフィンの香ばしさが重なり合い、ポーチドエッグのまろやかさでまとめあげる。
家で食べるシンプルな卵かけごはんだって、もちろんおいしいけれど、ラグジュアリーなレストランで、家では絶対に再現できない、手の込んだ卵料理を食べる。なんて贅沢で幸せな朝なのでしょう。

ナイフを入れると、黄身がとろりと流れ出る。オランデーズソースとからめていただく(写真:筆者撮影)
パンは小さめサイズが5つ。そのまま食べてもおいしいのですが、室温で戻してクリームのように柔らかくなったバターや、甘すぎない酸味の効いたジャムを載せて食べれば、あっという間にペロリです。

ミニサイズのパンが5種類並んだ、ベーカリーバスケット(写真:筆者撮影)
シンプルな調理だからこそ素材の良さが際立つ
ベーコンとソーセージも、決して脇役ではありません。燻煙をしっかりまとったベーコンは、噛むほどに香りが広がります。ボイルしたハーブソーセージはプリッ、こんがり焼き目をつけた粗挽きソーセージはジュワッ、それぞれにおいしさを主張します。
添えられた野菜ソテーは一口ずつですが、どれも味が濃く、シンプルな調理だからこそ素材の良さが際立ちます。

ベーコン、ソーセージ2本、野菜ソテーのプレートは、ボリュームたっぷり(写真:筆者撮影)
カットフルーツはどれも糖度が高く、そのまま食べてもしっかり甘いのに、熟れすぎていない。それぞれに輪郭がしっかりしていて、フォークで刺しても崩れません。ソースやクリームで味付けがされていないからこそ、ごまかしのきかないクオリティそのものが伝わります。

宝石箱のような、カットフルーツ。糖度が高く砂糖なしでも甘い(写真:筆者撮影)
「これが目玉です」というような、個性的なメニューはなく、定番ばかり。でも、おいしさはもちろんのこと、店内の内装や接客も含めて、さすがブルガリと思える多幸感がある、そんな特別な朝食体験でした。
いつかブルガリホテルでルームサービスを

スティックシュガーにまで、ブルガリのロゴ入り。さすがブルガリホテル東京です(写真:筆者撮影)
筆者がレストランを利用したのは、平日朝8時すぎ。店内に人は驚くほど少なく、食事をしていたのは3人だけ。「宿泊客が少ないのかな?」と思ったら、そういう訳ではないようで、9時をすぎたあたりから一気に人が増えました。
インバウンドの利用客がほとんどで、さまざまな言語で会話をしています。アジア系の人が多い印象ながら、ヒジャブをつけたご婦人もいました。面白いなと感じたのが、1人利用がいないこと、いかにもビジネスマンという風貌の人がいないことでした。つまりこのホテルは、ビジネスではなく、プライベートで利用している人が多いため、1日のはじまりが、スロースタートのようです。

大きく開いた窓からは、朝日が差し込み、40階のため東京の景色が一望できる(写真:筆者撮影)
ちなみにこの日、宿泊した友人たちはレストランに現れず「もしかして寝ているのかな?」と、心配していたら、ルームサービスで朝食を取っていました。せっかくブルガリホテル東京に泊まっているのに、部屋から一歩も出ずにモーニングを食べるという選択肢もあるのです。

ルームサービスでモーニング。左がチャイニーズブレックファスト、右がアメリカンブレックファスト(写真:筆者撮影)
バスローブで朝食を頬張る友人に、度肝を抜かれる朝です。
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