キャサリン妃、「皆を見て!」と緊張したウィリアム皇太子に囁く。レッドカーペットでの会話を専門家が解析

キャサリン妃、「皆を見て!」と緊張したウィリアム皇太子に囁く。レッドカーペットでの会話を専門家が解析
2026年2月22日(現地時間)、英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式へのウィリアム皇太子とキャサリン妃の登場は、アンドルー元王子の逮捕という衝撃的なニュースの直後とあって、例年以上に大きな注目を集めることとなった。そんななかで、ふたりは一体どんな言葉を交わしていたのか。そのファッションやボディランゲージに込められた真の意図とは? プロの読唇術師や専門家たちの分析をもとに、当日の夫妻の姿を詳しく振り返っていこう。

WPA Pool / Getty Images
3年ぶりの夫婦揃ってのBAFTA出席
2026年2月22日、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールにて第79回英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式が開催された。BAFTAの会長を務めるウィリアム皇太子とそれを支えるキャサリン妃にとって、2人揃ってレッドカーペットを歩くのは2023年以来、3年ぶりのこと。2024年は、妃の療養のため皇太子が単独で出席し、2025年は家族との時間を優先して揃って欠席していた経緯があり、夫妻での参加はそれ自体が大きなニュースとなった。そして今回は、アンドルー元王子の逮捕という王室にとって異例の事態が発生して以降、夫妻が初めて公の場に姿を現す機会でもあった。チャールズ国王が即座に声明を発表した一方、この日まで沈黙を保ってきた皇太子夫妻がどのような立ち振る舞いを見せるのか、世界中から大きな注目が集まった。普段よりも緊張した様子を見せたウィリアム皇太子は、キャサリン妃とどのようにこの公務に向き合ったのか。当日の様子を、項目別に分析する。

Scott Garfitt / Getty Images
【読唇術】で読み解く、レッドカーペットでのお互いへの「気遣い」
今回2人は、レッドカーペットの上で、感情をあまり表に出さない落ち着いた立ち振る舞いをキープしていた。プロの読唇術師たちが2人の動きを詳細に分析した結果、歩いている間はほとんど会話を交わしていなかったことが判明している。この沈黙は、当時の張り詰めた空気感を表していたかのようだ。ミラー紙が報じた読唇術師のジェレミー・フリーマンの解析によれば、会場に到着し車を降りた直後、会場に集まった多くの観衆を前に一瞬表情を硬くしたウィリアム皇太子に対し、キャサリン妃は「Look at the people!(みんなを見て!)」との言葉を投げかけていた。これは、緊迫した状況下でもロイヤルらしく振舞おうとする妃の姿勢が表れた一言だと言えそうだ。

Max Mumby/Indigo / Getty Images
これに対し、ウィリアム皇太子の反応は、物理的な状況を気遣う実用的なものだった。ミラー紙などが報じたところでは、キャサリン妃がロングドレスの裾を捌きながら会場へ続く階段に差し掛かった際、皇太子は「Watch your step(足元に気をつけて)」とささやいていたという。これは、華やかな衣装で階段を昇るという危うさが伴う場面において、皇太子が妃の安全を優先してサポートに回る様子を示す発言である。
【ボディランゲージ】が映し出す、「緊張感」と「ミラーリング」
続いて、ボディランゲージの観点から当日の様子を掘り下げたい。華やかなレッドカーペットの上で、2人は完璧なロイヤルスマイルを見せていた。しかし、ボディランゲージ専門家のジュディ・ジェームズは、その微笑の裏に潜む細かなサインに注目。ハロー紙などが報じた分析によれば、2人には「上下の歯を食いしばるような仕草」が見て取れたという。これは、感情を抑え、冷静な態度を保とうとする自制心の表れとされている。ジュディは特に、2人が並んで歩く際の「手の位置」に着目している。両腕を体の横に下ろし、互いに近い方の手が所在なげに揺れている状態は、普段の2人によく見られる親密な接触を、今回はあえて控えているサインだという。こうした距離感からは、ここ一週間の王室を巡る紛れもない「緊張感」が反映されているようにも見受けられる。

Max Mumby/Indigo / Getty Images
特にウィリアム皇太子の動作には、内面の葛藤を和らげようとする兆候がいくつか見られた。タキシードの袖口を整える「フィドリング」や、指先を細かく動かす仕草、さらに唇を内側に引き込み眉をわずかにしかめる表情は、皇太子がどれほどの重圧の中でこの場に臨んでいたかを物語っていた。また、王室への視線が厳しさを増す状況を踏まえ、レッドカーペットを進む皇太子は、常に「妃を守るような立ち位置」を保っていたとの指摘もある。こうした2人のまとまりのある姿は、イベントに対して完全にリラックスした態度というよりは、むしろひとつの「決意」のようなものをほのめかすものとなった。

Samir Hussein / Getty Images
ただ、こうした緊張感をカバーするかのように見られたのが、夫妻の「ミラーリング」と呼ばれる同調行動だった。2人が歩調を完璧に合わせ、同じ角度で周囲へ視線を送る姿は、意思疎通の深さを視覚的に示すものに。2023年のBAFTAで見られた、親密さを感じさせる気軽なやり取りは控えられていたが、代わりに互いを支え合う成熟した「連帯感」が強調されていた。

Aflo
【ファッション】に込められた、サステナビリティと「王室の品格」
続いて、この夜の装いについても触れておきたい。2017年の初出席以来、キャサリン妃のBAFTAでの装いは常に注目の的となってきた。特に、2020年にBAFTAが「サステナブルなファッション」を呼びかけて以降、妃は「既存の服の再利用」というガイドラインに積極的に賛同している。今回特に注目されたのは、2019年にV&A博物館で開催されたガラディナーで着用したグッチのドレス(写真)を再び披露したことだ。数年前の衣装を再び美しく着こなす姿からは、環境への配慮を大切にする妃の姿勢が伝わってくる。

Samir Hussein / Getty Images
耳元のジュエリーには、王室に代々受け継がれてきた歴史的な品が選ばれた。披露されたのは、エリザベス女王から受け継いだ「グレヴィル・ダイヤモンド・シャンデリア・イヤリング」。これは、女王が1947年の結婚祝いとして母(クイーン・マザー)から贈られた由緒ある品で、多種多様なカットのダイヤモンドが煌めく王室屈指の逸品だという。数年前のドレスにこうした歴史的なジュエリーを合わせるスタイリングに、妃のバランス感覚が表れている。

Max Mumby/Indigo / Getty Images
また、ドレスのトーンに合わせたバーガンディ色のプラダのクラッチバッグを、あえて「右手」に持っていた点も興味深い。通常、ロイヤルメンバーは握手のために右手を空けておくことが多いが、今回バッグを右手に固定していたことは、周囲との物理的な距離を一定に保とうとする心理的な表れであったとの分析もある。さらに、ウィリアム皇太子のアルマーニのジャケットと色のトーンを合わせた装いは、夫婦としての自然な調和を感じさせるものだった。

Scott Garfitt / Getty Images
【言葉】から伝わる、『ハムネット』が引き出した心情と親としての素顔
最後に、他の人物との「言葉」を通じて明かされた夫妻の等身大の姿についても触れておきたい。デイリーメールなどの報道によれば、夫妻は受賞作『ハムネット(Hamnet)』の制作陣と対話した際、それぞれの現在の心境を率直に明かしている。まず、ウィリアム皇太子は同作をまだ見ていない理由について、「今は心が穏やかではない(not in a calm state)ため、まだ見る勇気がない。落ち着いた状態で見られるときのために取っておくつもりだ」と回答。王室を巡る騒がしい状況のなかで、自身の精神的なコンディションを正直に認めたこの発言は、多くの人々の共感を呼んだようだ。

Samir Hussein / Getty Images
一方、前日に一足早く鑑賞したというキャサリン妃は、観ていて「涙があふれてきた」と述べ、「観ない方が良かったかも。おかげで翌朝は目が腫れて大変だった」と、ジョークを交えながら作品への感動をコメントした。また、話題は子どもたちのことにも及び、キャサリン妃はジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の3人が映画に興味を持っていることを明かした。妃によれば、子どもたちは「どうやって映画が作られるのか」という、映画の舞台裏を熱心に知りたがっているという。さらに、「映画は、子どもたちと難しいテーマについて語り合うための入り口になっている」とも述べ、多忙な公務の傍らで、文化をきっかけに子どもたちと真摯に向き合う母親としての日常をのぞかせた。

Aflo
また、ウィリアム皇太子はスピーチで、「英国のクリエイティブ産業はこの国の最大の強みのひとつであり、私はBAFTA会長として、クリエイティブ産業を世界に輝かせる才能を称賛し、支援し続けていく」といった力強い決意を表明して締めくくった。会場への到着時には、詰めかけた野次馬から「王室は危機的状況なのか」といった声が飛び、2人はそれを受け流したという場面も。授賞式全体を通して夫妻は、落ち着きを保ちつつ、引き締まった真剣な表情を多く見せていたと指摘されている。

Getty Images
【英国アカデミー賞2026】授賞式が開催される 最多受賞は『ワン・バトル・アフター・アナザー』

Getty Images
キャサリン妃に学ぶ「無理しない働き方」。人生が整うロイヤル習慣10
ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃、英国アカデミー賞授賞式に出席 レカペでの質問には答えず
ウィリアム皇太子、「今は心穏やかではない」と英国アカデミー賞で吐露 アンドルー元王子逮捕による焦燥か
ウィリアム皇太子夫妻、公の場での「愛情表現」が増えたのはなぜ?