朝ドラ「ばけばけ」完結へ…髙石あかりが語る役と重なった瞬間「勝手にトキが湧いてくるようになった」【後編】

朝ドラ「ばけばけ」とは?, クライマックスでは「トキそのものだった」, 朝ドラ後は驚いてもらえるような役に, 「うらめしい」と思った瞬間とは?

連続テレビ小説「ばけばけ」で主演を務める髙石あかり (C)NHK

28日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)。主人公の雨清水トキを演じた俳優の髙石あかりは、撮影を終えた今も、自身の中にヒロインの面影を感じているという。脚本家のふじきみつ彦氏から「そのままで」と託されたトキというキャラクターを、どのように演じてきたのかーー。髙石がこれまでの日々を振り返った。

朝ドラ「ばけばけ」とは?, クライマックスでは「トキそのものだった」, 朝ドラ後は驚いてもらえるような役に, 「うらめしい」と思った瞬間とは?

連続テレビ小説「ばけばけ」で主演を務める髙石あかり (C)NHK

朝ドラ「ばけばけ」とは?

朝ドラ「ばけばけ」とは?, クライマックスでは「トキそのものだった」, 朝ドラ後は驚いてもらえるような役に, 「うらめしい」と思った瞬間とは?

連続テレビ小説「ばけばけ」で主演を務める髙石あかり (C)NHK

松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじき氏が脚本を書き、主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。

朝ドラ「ばけばけ」とは?, クライマックスでは「トキそのものだった」, 朝ドラ後は驚いてもらえるような役に, 「うらめしい」と思った瞬間とは?

連続テレビ小説「ばけばけ」で主演を務める髙石あかり (C)NHK

クライマックスでは「トキそのものだった」

――トキが自分の中に生きていると感じる部分や、好きなところを教えてください

「最初は『自分に似ているな、この選択を取るの私らしいな』という発見がたくさんありましたが、途中からはなじんだのか、トキが自分の中に出来上がって、何も考えずに現場に臨んでも勝手にトキが湧いてくるようになりました。最初の方で言うと、(堤真一演じる雨清水)傳さんに『私の子供ではないぞ』と言われた時に『知っちょります』と一言言うのですが、その言葉選びや強さと優しさは私だったらこう言うな、という感覚とすごく似ていました。最後のクライマックスのシーンも、感情をコントロールしているようでしていない、トキそのものだったような気がします」

――プライベートで自分にトキが出てくることはありますか

「プライベートでトキが出ることはないです。カットがかかったら自分に戻る感覚でした。ただ、例えば18週でトキがラシャメンだと言われた時期は1週間ずっと毎朝泣くシーンから撮影がスタートしていた時があって。その時初めて、リハーサルの時からあふれる何かがあった感覚がありました。でも、スタッフさんが1人になれる空間を作ってくださったおかげで、ちゃんと役と線が引けていた気がします。方言だけは『なして』とか言っちゃうことがあります」

――トキという役が髙石さんの今後のキャリアの中でどのような存在になりそうですか?

「トキというキャラクターは、ヒロイン発表の時にふじきさんから『髙石あかりさんのままでやってください』と言われ、現場に立ったらそのまま勝手にトキという人格が出てきて、ずっと違和感なくやれていました。自分の経験した過去がよみがえってきたり、感情が重なったりすることは今までの役作りでは絶対になかったので、初めての感覚でした。より素直にリアルに近い何かが出ていた気がして、ここで得られた感情の湧く瞬間や瞬発力は、これからの芝居に絶対につなげていきたい、特別な存在になりました」

朝ドラ後は驚いてもらえるような役に

――クランクアップ後に身近な人から印象的な言葉はありましたか

「母がクランクアップのタイミングで私より泣いていて(笑)。ヒロイン発表の時も、終わった後に母に電話したんですが。その時も泣いていたりとかして、いろいろなことを思い返しました。

クランクアップの時に手作りのプレゼントでスタッフの皆さんとキャストの方々のメッセージが入ったチェキをいただいて、白枠にびっしり文字が書かれているのを見て、一生の宝物だなと思いました」

――大阪での生活で変わったこと、自分が“化けたな”と思うところはありますか

「自炊をよりするようになり、習慣化しました。作品に入る前からしていたのですが、少しハードルのようなものも感じていて…。今回は1年絶対に健康でいるのが一番のお仕事だと思っていたので、食事だけはちゃんとしようと、夜時間がある時は自炊をし、お弁当も作っていました。それが変化かなと思いますし、今も続けています」

――朝ドラ後の自分はどうありたいですか?

「驚いてもらえたらうれしいです。どう驚くかはちょっと分からないですが。トキというイメージが変わるような作品にきっと出ていくんだろうなと思うので。そうなった時にトキだって気づかなかったり、あ、トキだったんだって驚いたり。面白いなと思ってもらえたらうれしいです」

「うらめしい」と思った瞬間とは?

――最終週では、モデルのセツさんの著書「思ひ出の記」の執筆が描かれます

「『思ひ出の記』については、セツさんが何を感じて言葉を発していたんだろうと思いながら向き合いました。本を書くという始まりはきついものだったかもしれないけれど、書いた先に『うらめしい』だったものが『素晴らしい』に移り変わる瞬間があって、トキにとってすごく大きなものになったんだな、なるだろうなと思っています」

――最後に最終週の見どころとメッセージをお願いします

「ここまで長い間見ていただき、ありがとうございます。こんなにも愛していただけてすごくうれしいです。先週出てきた怪談が2人にとってどういう形になるのか、ぜひ最後まで見ていただけたらうれしいです。ぜひリアルタイムで見届けてください。よろしくお願いします」