「夜泣きと闘いながら…」石原さとみが明かす育児と舞台の両立

石原さとみさん。
第二子出産を経て、石原さとみさんはいま、舞台『リア王』に向き合っています。「『本当に大丈夫かな?』という不安がじわじわ押し寄せてきています」という石原さん。子どもの夜泣きによる寝不足や体調の変化などを抱えながらも自分の心と体を探る日々、そして変化してきたという仕事への向き合い方について伺いました。
子育てによる寝不足がとにかくつらい!

石原さとみさん。
――ずっと第一線で活躍されている石原さんが、今作に出演することにプレッシャーを感じているなんてとても意外でした。
今、赤ちゃんの夜泣きがはじまってしまってとにかく寝られないんです。それもあって不安なのかもしれないです。とにかく寝たい。
――石原さんも私たちと同じように育児の大変さと向き合っていらっしゃることにはげまされる方も多いと思います。
私だってみなさんと一緒です! 産後は、記憶力もなくなってきちゃって。物忘れがひどいんです。マミーブレインっていうらしいですね。ホルモンの変動や睡眠不足でよく起こることらしいんですが、「あれ、今何しようと思ってたんだっけ」ってなることばかり。普段の生活でならまだいいですけど、それが舞台上でなってしまったらと思うと……。セリフ覚えられるのかな。自分のことをコントロールするのがここまで難しいものだとはと、今実感しています。
――本当に産後は大変ですよね。寝不足で集中力も散漫になりますし。心身を整えるためにされていることはありますか?
妊娠前からずっとピラティスを続けているんですが、先日怪我をしてしまって初めてレッスンを数ヶ月休んだんです。そしたら体力がぐっと落ちてしまって。なので今はピラティスを再開するのが目標。あとは漢方やサプリを飲んだり、少しでも睡眠をとったり。日々あくせくしながらなんとかやってます。
先日、美容院に行ってシャンプーだけしてもらったんです。それがすごく気持ち良くて久しぶりに深呼吸できました。子どもと一緒のお風呂に入ると、リラックスできる時間なんて皆無だし、ちゃんと洗えているのかすらもあやしいので。頭皮のコリもほぐれて本当に気持ちよかったです。心身ともに癒された体験でした。
育児の中で得られる学びも大切にしたい

石原さとみさん。
――二人目をご出産されて、以前とは演技の向き合い方なども変わってきてますか?
第一子を出産後の復帰作は映像作品だったんです。映像って、事前に準備や用意しておいたものよりも、その場で起きたことにどう反応するかといった瞬発力が大事だったりするから、そこまでガチガチに覚えておく必要がないんですよね。新鮮度がとにかく大切。
逆に舞台は繰り返し演じることで熟成させていくものだと思っているので、スタンスが違うんです。演技への向き合い方が変わったというよりも、映像と舞台の違いに直面している感覚に近いかもしれません。
――では、仕事への向き合いはいかがですか? 以前と変わらずですか?
それは大きく変わりました。子どもがいることでどうしても優先順位は変わってきますし。若い頃と比べると体力と精神力が必要になってきているので、役柄や物語に魅力を感じたり、心が動いたりするものに挑戦したい気持ちが強くなってきました。
自分が自分に飽きないことも大切。自分自身にワクワクできて、さらにそれを喜んでくれる方々がいたらこの上なく幸せです。なので自分がやりたいことに対してできるだけ敏感でいられるように意識してます。

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――自分がやりたいことことに敏感でいるためには、自分の気持ちと向き合う時間も必要ですよね。育児をしているとなかなかそういった時間を持つのは難しい部分もあると思います。
そうですね。仕事に対して自問自答する時間はかなり減りました。それは少し残念ですが、育児の中で得られる学びもすごく大きいから、後悔はしていないですし、人生の段階が変わってきたということで受け入れています。とはいえ、夜泣きはやっぱりつらいですね(笑)。
石原さとみ(いしはら・さとみ)
1986年生まれ、東京都出身。第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン「ピュアガール2002」でグランプリを受賞しデビュー。2003年映画『わたしのグランパ』で日本アカデミー賞などを受賞し、話題に。多くの話題作に出演。近年の出演作に映画『ミッシング』や、『ラストマイル』などがある。