その雑草、抜くと損! 春に抜いてはいけない雑草5選|土がよくなる意外な理由
農業YouTuber黒壁の「誰でも手軽に家庭菜園」vol.30
YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」を運営する黒壁勇人(くろかべ・はやと)さんが、家庭菜園のコツをまるっと伝える本連載。第30回のテーマは「春に抜いてはいけない雑草」です。実は雑草を抜くと損をすることがあることを知っていましたか? 今回は「雑草の正しい扱い方」と、春に抜いてはいけない雑草5選を紹介します。
雑草は抜かないで! 春に抜いちゃダメな雑草5選

その雑草、抜くと損! 春に抜いてはいけない雑草5選|土がよくなる意外な理由
4月も中旬になって、暖かい日が増えてきました。
畑や庭では、そろそろ野菜づくりの準備を始める時期ですよね。
そんなときに気になるのが……雑草。
きづいたらぐんぐん伸びてきて、「とりあえず抜かなきゃ」と思っていませんか?
でも実はその雑草、抜いてしまうと損することがあるんです。
今回は、知らないと後悔する「雑草の正しい扱い方」と、春に抜いちゃダメな雑草5選を紹介します。
そもそも「雑草」ってなに?
まず最初に考えてみてほしいのですが、「雑草」って、どんな植物のことだと思いますか?
……実は、「雑草」っていう名前の植物は、ひとつも存在しないんです。
“ここにはいらないな”とか、“野菜の邪魔になるな”って、人が勝手に決めた草のことをまとめて「雑草」って呼んでいるだけ。
つまり、本当は「悪い草」なんてものは存在しないんです。
雑草=厄介者? 実は働き者も多い!
とはいえ、雑草ってどうしても厄介者のイメージがありますよね。
野菜のスペースに生えてきたり、どんどん広がっていったりすると、たしかに困る存在。
でも実はその中に、土を守ってくれたり、虫をよせつけなかったり、野菜を助けてくれる、見た目だけでは分からない、“働き者の雑草”たちがいるんです。
雑草は「抜く」より「刈る」が正解
雑草を見つけたら、とりあえず引っこ抜く。
雑草を抜くデメリット
① 土がむき出しになる
② 土の質が悪くなる
じゃあどうするのがいいのか?答えは“抜かずに刈る”です。
刈るメリット
① 土が乾燥しにくくなる
② 雑草の再生をコントロールできる
③ 土がふかふかになる
まるで、自然がつくる“ふわふわベッド”みたいな土になるんです。
春に抜いちゃダメな雑草5選
ここまで聞くと、「じゃあどの雑草を残せばいいの?」って思いますよね。
ということで今回は、春のはじめに「これ、抜いちゃダメだよ〜!」という“役立つ雑草”を5つ紹介していきます!
今のうちに知っておくと、これからの家庭菜園がめちゃくちゃ楽になりますよ。
① カラスノエンドウ(マメ科)

地面をはうように広がって、ピンクの小さな花を咲かせる雑草。
よく見ると、絹さやみたいな豆ができていてかわいいんですが、この豆には毒があるので食べないように注意!
この植物のすごいところは、根にいる「根粒菌」。
空気中の窒素を土に取り込んでくれる、天然の肥料の役割をしてくれます。
さらに、テントウムシやミツバチなどの益虫の住処&エサにもなるので、畑にとってはかなりありがたい存在なんです。
② ハコベ(ナデシコ科)

やわらかい草で、実は食べることもできる雑草。
春の七草のひとつなんですが、知らないと普通に雑草扱いされがちで、ちょっとかわいそうな存在です。
でもこのハコベ、炒め物やおひたしにも使えて普通においしいんです。
さらに、地面を覆うことで土の水もちをよくして、乾燥を防ぐ効果もあります。
③ オオイヌノフグリ(オオバコ科)

地面をはうように広がって、青い小さな花を咲かせる雑草。春になると一気に増えるので、見たことある人も多いはず。
この草は、地表を覆うことで
・泥はね防止
・他の雑草の抑制
といった効果があります。
さらに、小さな虫のエサにもなって、畑の生態系を支えてくれる存在です。
なにより、見た目がきれいで春らしい景観をつくってくれるのもポイントですね。
④ カタバミ(カタバミ科)

クローバーみたいなハート型の葉っぱに、黄色い小さな花。かわいい見た目ですが、実はかなり優秀な雑草です。
特に注目なのが、コンパニオンプランツ効果。
トマトやピーマンなどナス科の野菜の近くにあると、虫よけとして働いてくれるんです。
さらに、地面をやさしく覆ってくれるので、乾燥防止にもなります。
⑤ ヨモギ(キク科)

和菓子や草団子でおなじみのヨモギ。春〜初夏にかけてぐんぐん伸びる多年草の雑草です。
これが本当に万能で、
・乾燥させて草マルチに
・虫よけ効果
・土の乾燥防止
といった働きがあります。
さらに、新芽を摘めば
・よもぎ餅
・天ぷら
・入浴剤
としても使える優秀さ。ちなみに僕は、入浴剤用に乾燥させてます!
【まとめ】雑草は「敵」じゃなくて「味方」
ただの厄介者だと思っていた雑草も、実は畑や野菜の力になってくれている。
そう考えると、ちょっと見方が変わりませんか?
春は、草も野菜もスタートの季節。
雑草を「全部抜く」ではなく、「抜く? 残す?」を考えることも、家庭菜園の大事な一歩です。
みなさんの畑には、どんな草が生えていますか? ぜひ観察してみてください!
写真提供:YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」
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