地元のよいもの、うまいもの。暮らしやすい長崎県大村市の魅力スーパー「大きな新鮮村」
2012年、大村駅前に中心市街地域活性計画の一環で誕生した『おおきな新鮮村』。優れた生産者とのつながりを生かした品ぞろえと食の安全を追求することで、地元客はもちろん、観光客も楽しめる店に。住みよいまち第4位に選ばれた大村市の魅力の一部になっている。
今回のゴー!ゴー!
『大きな新鮮村』(長崎県大村市)

地元のよいもの、うまいもの。暮らしやすい長崎県大村市の魅力スーパー『大きな新鮮村』
長崎県中央部に位置し、大村湾に浮かぶ長崎空港など、自然と都市が調和する町、大村。長崎市のベッドタウンであり、特に「子育てしやすい街」として人気を集め、国内では珍しく人口が増加傾向の市です。
そんな現代の楽園のような地域で創業101年、スーパーとしては51年の歴史を刻む企業「かとりストアー」。安売り店とは一線を画す、地元と全国のよいものを扱う『かとりストア 原口店』は、地元素材を使った自社手づくりの総菜に力を入れ、業界で注目される存在に。高齢者のために無料巡回バスも運行し、地域の信頼を得ています。

生産者約600名登録の産直市に育てた鹿取栄治社長。「糖度13度のミカンは温暖な大村の自慢。春のビワもお楽しみに!」

長崎らしい季節感ある産直市と便利なスーパーの心地よい融合の形。
2店舗目となる『大きな新鮮村』の誕生は2012年。大村駅前の中心市街地活性化計画の一環で誕生した、複合商業施設『コレモ大村』の中核として出店しないかと、当時の大村市長から打診を受けた鹿取栄治社長。
当初は立地環境などから断りましたが、市をはじめ、取引のある企業や親戚にまで広がった「支援」という名の包囲網にあと押しされ、開業を決意します。『かとりストア2号店』ではなく、産直市がメインで総菜と生鮮をかとりストア直営とする『大きな新鮮村』として。
温暖な大村で育つ豊かな青果類、地元で評判の養鶏農家の「大村紅たまご」や4人のそのぎ茶農家グループ「FORTHEES(フォーティーズ)」など、優れた生産者とのつながりを生かした品ぞろえと、食の安全を追求。地元客、観光客、みんなが楽しめる店になりました。

長崎を代表する「チョーコー醤油」をはじめ、多彩な調味料もそろう。
実は日経BP総合研究所が発表した「シティブランド・ランキング—住みよい街2025—」で、住みよいまち第4位に入った大村市。東京の都心3区に続くランクインの理由は特色がない反面、安全面や利便性、医療や介護、子育てなどすべての点でバランスよく評価されたから。
さらに「快適な暮らし」「生活インフラ」なども評価に含まれます。地元を大切にし、地域の食を守ってきた『かとりストア』『大きな新鮮村』の存在も「住みよい大村の魅力」の一部なのだろうと、訪れれば、きっとあなたも感じるはずです。

長崎カステラアイスのほか、長崎や五島を味わえるご当地アイスも豊富。
『大きな新鮮村』こだわりの味
この店の母体といえる『かとりストア』の手づくり総菜が並ぶ魅惑のコーナーや、食の安全を大事にする同社がセレクトしたオーガニック商品群も層が厚い。

「お弁当・お惣菜大賞2026」で、全国1万5000点以上のエントリーの中から同社の2品が受賞! スイーツ部門優秀賞「彼杵抹茶使用2色白玉 自家製かんざらし」。

コロッケ部門最優秀賞「島原芳寿豚(ほうじゅとん)使用 ヘルシーおからコロッケ」。

農薬、化学肥料、除草剤を不使用で育てた米や野菜などを扱う「農の鉄人コーナー」は、食の安全に対する本気を感じる。「美食と安心を追い求める方にも満足いただけます」と奥田達也店長。

アクセスのよい長崎や平戸の漁港から仕入れる鮮魚売り場。

切り身や刺身のほか、近年の人気は鮮魚総菜。アジの南蛮漬など、温めるだけでおいしい手軽さが人気の理由だ。
地元で人気のご当地商品
地域の人たちに支持されている、ご当地食の数々。地元の大手メーカー品から個人製造のものまで、普通のスーパーでは体験できない品ぞろえを楽しんで。

かすてら、酒饅頭、黒糖饅頭、かんころ餅、やぶれ饅頭、かすまきなど、産直市の郷土菓子は必見! 桃の節句の頃は「桃カステラ」も。

地元人気ナンバー1、長崎雲仙ハムの特大「ポークソーセージ」は軽く炒めてどうぞ。

340年ほど前から変わらぬ製法のおこしは、へこ(ふんどし)がはずれるほどうまいとの名の由来がある「へこはずしおこし」。銘茶の産地、彼杵(そのぎ)の「そのぎ玉緑茶」YABUや「そのぎ抹茶」NATURALはお土産にもおすすめ。

大村で絶大な人気を誇る自家焙煎珈琲豆を販売する専門店「琥珀(こはく)」。「ドリップバッグ」18個入りが定番。
『かとりストア 原口店』に注目!

『大きな新鮮村』から車で10分ほどの距離にあり、名産そのぎ茶使用の「茶バター」や同社手づくり総菜「大村寿司」など、ほかでは手に入らない商品も多い。長崎空港までは車で6分のため、旅の終わりに寄れるのも魅力の一つ。
大きな新鮮村 住所:長崎県大村市東本町604/営業時間:9:00~22:00/定休日:無/アクセス:JR大村線大村駅から徒歩5分
取材・文・撮影=菅原佳己
『旅の手帖』2026年3月号より
菅原佳己
スーパーマーケット研究家
執筆やテレビ出演、講演活動をこなしながら、全国のご当地スーパーを行脚。埋もれた日常食の発掘とその魅力を伝えている。著書に『47都道府県 日本全国地元食図鑑』(平凡社)など。