叱れない上司が増えている昨今、叱られる側の意識にも変化が…若槻千夏「時代が時代なら、私めっちゃ拡散してましたよ…」

叱れない上司が増えている昨今、叱られる側の意識にも変化が…若槻千夏「時代が時代なら、私めっちゃ拡散してましたよ…」
4月7日放送の『上田と女がDEEPに吠える夜』のテーマは“上手な叱り方”。出演者たちがそれぞれの叱り方を明かした。
近年、ハラスメントに対する意識の高まりや、若手に辞められることを恐れるあまり、部下や後輩を叱れない人が非常に多い。あるアンケート調査では、“部下を叱った経験がない”と答えた上司が6割を超えるという結果も(Job総研調べ「2023年 上司と部下の意識調査」)。
実際、街の女性からは、「言ったら“パワハラ”って思われても嫌だし。逆に言わないと気づいてくれないから、オブラートに包みすぎて伝わらないことも全然あります」といった叱る側の葛藤や、「みんながいる前で叱られると本当に傷つきます」「こっちが言う余地がない気がする。弁解できなくなる、みんなの前で言われちゃったら」という叱られる側の切実な声も聞かれた。

スタジオには、『timelesz project -AUDITION-』にボーカルトレーナーとして参加した、宮本美季さんが登場。「15年くらいボイストレーナーをやらせていただいてるんですけど、生徒の向き合い方っていうのがだいぶ変わってきて」と切り出し、「昔ってキツめに言っても、泣きながらでも食らいついてきてたんですよ。“それでも良くしたい”って思って、こっちもそれに応えるっていう」と叱るべきところで叱っていた当時の関係性を回顧。
しかし、「今はその温度感でいってしまうと、生徒が怖がってしまって。クラス辞めてしまう子も、中には出てきたりとかするんですよね」と以前のようにはいかなくなったと明かした。続けて宮本さんは、「10~20代くらいの子たちっていうのは、同じ温度感で並走してあげるっていうか。顔色をお互い読みつつ、空気読みつつっていうのは、我々にも求められている時代かなとは思いますね」と自身の意識にも変化があったことを明かした。

それを聞いてMCの上田晋也が「別に前提を崩すつもりはないんですよ」と前置きした上で、「20何年くらい前から、“今の若い者は”って言ってて。なんだったら俺たちも言われてたかもしれないんですよ。“今の若い子は怒るとガッツがない”って、ガンガン怒られてたし。“ガンガン怒っていいよ”って言ってるつもりはないんだけど、ナーバスになりすぎてんじゃない?叱る側が」と考えを口に。
そこで若槻千夏が「私の時代もめっちゃ怒られてました。スゴく嫌でしたよ、やっぱり」と同調すると、上田は「そう考えると、“今までの叱り方がおかしかったんだ”っていう話だと、俺は思うのよ」と、今までも上手な叱り方ができていなかったのではないかと意見。
すると若槻は、「時代だなと思います。SNSとかちゃんと拡散ができる。嫌なことされたら“嫌だよ”って言える時代になったから、時代が時代なら、私めっちゃ拡散してましたよ」と打ち明け、一同大笑い。さらに「みんな叱られることはずっと嫌で、それが言える環境だったか、言えない環境だったかっていうことですよね」と、時代の変化によるものであると公言し、納得の声が上がった。

そしてフリーアナウンサーの近藤サトに対し、上田が「大学でご指導なさっているかと思うんですが、難しいですか?」と生徒たちとの向き合いに関して質問。そこで近藤は、「実はもう、約15年、学生を見てるんですけど」と切り出し、「コロナ禍、大学生が一番割を食った時代だったんですよ。オンライン授業で丸々2年間。3年生で初めましてで、ゼミに入ってくるんですよ。この子たちっていうのは、できないんです全然」と、コロナ禍で育った大学生たちの実態を吐露。
すると、“叱るのもむごい”という感じになってしまったといい、「そういう事情をどうやって考えながら指導、叱っていくかっていうのはね。あれは課題でしたね」と表情を曇らせた近藤に、上田は「やむを得ず“叱らなきゃいけない”なんてときは、どういうことに気をつけてらっしゃいますか?」と確認。
それを聞いて近藤は、「言葉は選びます」と考えを明かし、その真意について「今の子たちって、漫画でいうと『ONE PIECE(ワンピース)』とか『プリキュア』を見て育った世代。“one for all”、“友達のために戦う”なんですよ」と昨今の学生たちの意思傾向を公言。

しかし、「私は『あしたのジョー』で育ったんですよ。もうね、使用言語が違うんですよ」と声を上げた近藤は、「だからやっぱり、上からものを言うのではなくて、人生の先輩かもしれないけど同じ人間だよねっていう目線を保つっていうのが、スゴく大事」と自身が気をつけていることを解説した。
続けて、20歳でAKB48総監督をしていた高橋みなみも、相手が良くない行動をしたり、良くない言葉を使ったときには、すぐに“ちょっとダメじゃん”と言うのではなく、「その理由を聞くっていう作業をするんですよね」と、当時気をつけていたことを回顧。

その真意について、「こっちから見たら突然そういうことが起きているので、バッていきそうになるんですけど。その前とか、そういう感情見えてないじゃないですか」と過程を注視していたという高橋は、「“なにが起きたの?”、行動に至った理由を全部聞いてから。“じゃあこうなのかな?”、まず相手の言葉をもらってから言うようにはしてますね」と叱り方で気をつけていたことを公言。
そこで、人材育成コンサルタントの齋藤直美さんも、「叱るって言うのは、“強く厳しく言う”っていうふうに思われてる方多いんですけれども、実は違います」と切り出し、「良い伝え方よりも、良い聞き方の方がとても大切で。叱る側よりも叱られる側がたくさん話ができるように“配慮をする”っていうのが、スゴく大事なことです」と解説。“上手な叱り方”を学ぶ夜となった。
写真提供:(C)日テレ文:entax編集部
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