朝ドラ「風、薫る」生田絵梨花「多江のあふれ出てしまう余白を受け取ってもらえたら」梅岡看護婦養成所1期生5人【コメント全文】

朝ドラ「風、薫る」とは?, 玉田多江(生田絵梨花), 泉喜代(菊池亜希子), 東雲ゆき(中井友望), 柳田しのぶ(木越明), 工藤トメ(原嶋凛)

連続テレビ小説「風、薫る」の登場人物、玉田多江(生田絵梨花)(C)NHK

現在放送中のNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合ほか)は、舞台が梅岡女学校付属看護婦養成所に移り、ダブルヒロインの一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)ら1期生が授業に励み、看護婦になるために切磋琢磨するシーンが続いている。同期はりんと直美のほか、玉田多江(生田絵梨花)、泉喜代(菊池亜希子)、東雲ゆき(中井友望)、柳田しのぶ(木越明)、工藤トメ(原嶋凛)の7人。育った環境も看護婦を目指すことになった理由もさまざまな7人は出会った当初激しくぶつかりあったが、看護担当教師・バーンズ(エマ・ハワード)の指導を受けるうち、少しずつ打ち解け、その距離が縮まっている。そんななか、7日に放送された第29回で、旧奥医師の娘で本当は医者になりたい多江が体調を崩して倒れ、同期が交代で看病にあたる展開となった。多江の看病を通じて、7人の絆が強まりそうな流れとなり、視聴者の期待も高まっている。

朝ドラ「風、薫る」とは?, 玉田多江(生田絵梨花), 泉喜代(菊池亜希子), 東雲ゆき(中井友望), 柳田しのぶ(木越明), 工藤トメ(原嶋凛)

(手前)松井エイ(玄理)、(左窓の外)梶原敏子(伊勢志摩)、(前列)一ノ瀬りん(見上愛)、大家直美(上坂樹里)、東雲ゆき(中井友望)、玉田多江(生田絵梨花)、(後列)、柳田しのぶ(木越明)、泉喜代(菊池亜希子)(C)NHK

  • 相関図・これまでの全話あらすじ
朝ドラ「風、薫る」とは?, 玉田多江(生田絵梨花), 泉喜代(菊池亜希子), 東雲ゆき(中井友望), 柳田しのぶ(木越明), 工藤トメ(原嶋凛)

連続テレビ小説「風、薫る」の登場人物、泉喜代(菊池亜希子)(C)NHK

朝ドラ「風、薫る」とは?

朝ドラ「風、薫る」とは?, 玉田多江(生田絵梨花), 泉喜代(菊池亜希子), 東雲ゆき(中井友望), 柳田しのぶ(木越明), 工藤トメ(原嶋凛)

連続テレビ小説「風、薫る」の登場人物、東雲ゆき(中井友望)(C)NHK

大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書く。主題歌「風と町」を歌うのは、Mrs. GREEN APPLE。

玉田多江(生田絵梨花)

江戸時代には奥医師をしていた家に生まれ、身近に医療がある環境で育つ。優等生気質で意識が高く、それが原因で周囲と衝突することも。家族内にとある事情を抱えて養成所に入所した。

◆生田絵梨花 コメント

――ご自身の役どころについて

「多江は医者の家系で育ち医療に対する情熱や一生懸命さがゆえに、優等生で強い圧を発する言動をしてしまい、入学当初は直美とバチバチで……。『自分は医者になれない』という劣等感を隠すための気の強さなのではないかと想像しています。多江がきついだけの性格に見えてしまわないように気をつけて演じていたら、ある日、

喜代役の菊池亜希子さんが『多江自身が多江でいようとがんばっている感じがあふれちゃって、かわいいよね』と

言ってくださって、その言葉にとても安心しました。

視聴者の皆さんにも多江のあふれ出てしまう余白を受け取ってもらえたらうれしいです」

――看護婦という職業について

「当時、あまり理解されていなかった看護の仕事に対する待遇などを知れば知るほど、自分たちが演じる看護婦養成所の一期生がこの職業を確立するためにがんばっていかなきゃいけないという覚悟が芽生えました。この時代に看護を志した方々へのリスペクトの気持ちがどんどん大きくなっています」

泉喜代(菊池亜希子)

同窓生の中で最年長。キリスト教をあつく信仰しており、過去に離縁している。懐が深く、静かに同窓生たちを見守る。

◆菊池亜希子 コメント

――ご自身の役どころについて

「喜代は一期生メンバーのなかでずば抜けて年上で、この役をいただいたとき、私自身も『学生役? 大丈夫?』と戸惑いがありました。もちろんいくつになっても挑戦することはできますが、この年齢で学生として学ぶことは令和の時代でも戸惑うくらいなので、明治時代に30代で看護婦養成所に入ってみようと踏み出す勇気は結構なものだったと思います。

静かな青い炎を内に秘めている人で、そんな喜代という人間に私も惹かれ勇気をもらっています」

――看護婦という職業について

「現代では看護師という呼び名が定着して、男女問わず活躍する職業になりましたが当時は制服のフォルムもふんわりと柔らかく細やかで思慮深さを求められる女性ならではの職業として確立されました。

このドラマで、その誕生の瞬間に立ち会えることをとてもうれしく思います」

東雲ゆき(中井友望)

子爵の娘。ナイチンゲールに憧れて、それまで通っていた女学校から転入。おっとりしているが、危なっかしいピュアさがある。

◆中井友望 コメント

――ご自身の役どころについて

「ナイチンゲールへの憧れ一本で、通っていた女学校から看護婦養成所に転入することまでをやってのけるのはゆきの強さだと感じています。どんな仕事でも憧れや理想は絶対に付きまといますが、それを強く持っているからこそゆきはこの先、現実とのギャップに苦しむことになります。

看護の仕事に限らず、どんな仕事もそのようなことはあると思うので、仕事をしているすべての視聴者の皆さんに共感してもらえるよう、苦悩を表現できたらと思っています」

――看護婦という職業について

「“当たり前”というのは『これが当たり前じゃないといけない』と動いてくれた人たちが作れることだと思います。人の役に立ちたい、困った人に手を差し伸べたいと、明治時代に看護婦を目指した方たちの思いが今の“当たり前”につながっている。改めてその想いの偉大さを実感しています」

柳田しのぶ(木越明)

大店の呉服屋の四女。西洋の本で見たナース服に憧れて入所。結婚はイヤ、勉強は嫌い。独特な感性は周囲を戸惑わせることも。

◆木越明 コメント

――ご自身の役どころについて

「同窓生のみんなが志高く養成所に入所するなかで、しのぶは西洋の本で見たナース服に憧れて養成所にやってきた人です。しのぶは自分に自信がある人間だとは思うのですが、違う価値観を持ってい同窓生たちと出会い、共に生活する中で少しずつ変化していく。

『看護婦養成所一期生』と自覚することが、しのぶの中の成長の一歩なのかもしれないと感じています。同窓生の皆さんが独特なキャラクターのしのぶを自然と受け入れてくれる。出会ったころのシーンを振り返って改めて、皆さん器が大きいなと思っています」

――看護婦という職業について

「明治時代の女性の立場の変化や地位の向上に看護婦という職業が一役かっていることがとても魅力的です。女性の立場が確立されていない時代に“女性らしさ”を使ってできる仕事として看護という仕事が現れたことで、当時の人を少し楽にしたり、選択肢を与えたりしたという事実にとても強い憧れを抱いている自分がいます」

工藤トメ(原嶋凛)

青森の裕福な農家の末っ子で、家族を亡くした経験をきっかけに入所。困難を乗り越える根性があり、ムードメーカー的な面も。

◆原嶋凛 コメント

――ご自身の役どころについて

「トメも私自身も一期生の中で一番年下というのが共通点です。演出の方などから、トメは裕福な農家出身なので昔からたくさんの人と関わることがあったという設定を聞き、そのなかで生まれたであろう周りを見る力や、人なつっこさのなかに隠れた強さが魅力的な人物だと感じています。

思ったことをすぐ口に出したり、感情が顔に出てしまったりするところなども全部ひっくるめてかわいいと思ってもらえるキャラクターを作っていけたらと演じています」

――看護婦という職業について

「看護師という職業が当たり前にある状況で生きてきたので、看護の仕事がシーツを替えたり、換気をしたりするところから始まることにまず驚きました。このドラマで看護婦の誕生を描くことで、看護のお仕事が当たり前にあると思っていた自分自身を見つめなおしながら、工藤トメという役を通じて看護の仕事の始まりを伝えていけたらと思っています」