球界激震!「周囲のカープ選手も吸っていた」元広島・羽月隆太郎被告の重大証言

広島の選手だった元プロ野球選手の羽月隆太郎被告
「ゾンビたばこ」で懲役1年執行猶予3年 広島地裁が即日判決

広島地裁
「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」を使用したとして、医薬品医療機器法違反の罪に問われたプロ野球・広島東洋カープの元内野手、羽月隆太郎被告(26)の初公判が15日、広島地裁(森本博文裁判官)で開かれた。羽月被告は起訴内容を全面的に認め、検察側は懲役1年を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求め結審した。

マツダスタジアム=広島市
即日判決が言い渡され、懲役1年、執行猶予3年の有罪判決が下ったが、法廷で飛び出した「重大発言」が球界を揺るがしている。
「自分も大丈夫だと思った」法廷で明かされた汚染の実態
紺のスーツ姿で入廷した羽月被告は、裁判官から起訴内容について問われると「間違いありません」とはっきりとした口調で答えた。
衝撃が走ったのは、その後の被告人質問だ。2024年5月にエトミデートが指定薬物に追加された後も、なぜ使用を継続したのか。その理由を問われた羽月被告は、淡々と、しかし球団の根幹を揺るがしかねない証言を口にした。
「周囲にも吸っているカープ選手もいたので、自分も大丈夫だと思った」
この「他にも使用者がいた」という暴露に、傍聴席は騒然となった。羽月被告は「自分自身で正しい判断をすべきだった」と反省の弁を述べたが、自身が逮捕・解雇されるまで、チーム内に薬物が蔓延していた可能性を強く示唆した形だ。
「ゾンビたばこ」の正体――未承認の麻酔薬「エトミデート」
今回、羽月被告が手を染めた「エトミデート」とは何なのか。
元埼玉県警警部補の佐々木成三氏は、今年1月に自身のユーチューブチャンネルで、その危険性を「ゾンビたばこ」という通称からこう解説していた。
「海外では手術時の麻酔導入薬として使われる成分ですが、日本では未承認。リキッドに混ぜて電子たばこで摂取すると、意識障害や激しいけいれんを引き起こします。摂取した者が前屈みで固まったり、うめき声を上げて徘徊したりする姿がゾンビのように見えることから、その名がつきました」
日本では2024年頃から急速に広まり、厚生労働省が同5月に指定薬物に追加。所持や使用が厳格に禁止されている。羽月被告は当初、「使った覚えはない」と容疑を否認していたが、マツダスタジアムへの家宅捜索や、本鑑定による尿検査の陽性反応という「動かぬ証拠」を前に、ついにその実態を認めるに至った。
Xで波紋「広島市議も反応」止まらぬファンの動揺
公判での「他の選手」発言は、すぐさまSNS上で拡散された。
広島市議会議員の椋木太一氏はX(旧ツイッター)で「被告人質問で、さらっと重大な証言をしている」と即座に反応。事態の深刻さを強調した。
カープファンからも、悲鳴に近い投稿が相次いでいる。
・「羽月、とんでもない爆弾を投下したな。使っていた選手が1軍なら、ファンは今も犯罪者を応援していることになるのか」
・ 「これあかんぞ。カープどうなっとんねん」
一方で、「これは個人の自覚の問題。他の選手を疑うのは飛躍しすぎだ」と冷静な声を上げるファンもいるが、球団全体の管理責任を問う声は日増しに強まっている。
新井カープに突きつけられた「信頼回復」の無理難題
昨季は74試合に出場し、俊足巧打の若手としてブレイクの兆しを見せていた羽月被告。しかし、今年1月の逮捕を受け、球団は2月24日付で選手契約を解除。新井貴浩監督は「監督として非常に責任を感じている。信頼回復に努める」とのコメントを発表していた。
だが、今回の初公判での証言が事実であれば、問題は羽月被告個人の不祥事では済まされない。
球団内に「薬物使用を容認する空気」があったのか、あるいは組織的な隠蔽はなかったのか。プロ野球界では過去に「オンラインカジノ」を巡る調査が行われた例もあるが、今後は全選手を対象とした、より厳格な薬物検査や調査が求められることになるだろう。
マツダスタジアムへの家宅捜索という異例の事態を経て、ついに下された有罪判決。しかし、羽月被告が投げ込んだ「危険球」によって、カープ、ひいてはプロ野球界全体が背負った不信感はぬぐいされない。
(zakⅡ編集部 圭拓海)
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