国王の求めによって、公の場で初めて素顔をさらすヴィヴァルディの愛弟子 「ヴィヴァルディと私」本編映像

2026年5月22日より劇場公開される、アントニオ・ヴィヴァルディと孤児による、師と愛弟子の物語を描いた映画「ヴィヴァルディと私」から、音楽によってもたらされる承認と、その裏に潜む複雑な感情を捉えたシーンの、本編映像が公開された。

公開されたのは、名声がデンマーク国王の耳に届いたヴィヴァルディが、宮廷で演奏を披露したあとの場面。国王は「なぜヴェネツィア中があなたのうわさをしているのか、今わかった」とヴィヴァルディの才能をたたえ、ヴィヴァルディもまた、自ら書き下ろした楽譜を「陛下にささげます」と差し出す。その一方で、国王の視線は第一ヴァイオリンを務めるチェチリアへと向けられる。そして、「顔を見ても構わんか?」という一言により、これまで決して許されなかった、“仮面を外す”という行為が求められる。

ピエタ院の少女たちは、孤児や捨て子という境遇にあり、公の場で素顔をさらすことは固く禁じられていた。仮面は彼女たちの匿名性を守るものであると同時に、社会の中での立場を象徴する存在でもあった。しかしこの瞬間、チェチリアは初めてその仮面を外す。国王は「素晴らしい」と称賛し、会場には大きな拍手が広がる。これまで“姿を隠したまま”評価されてきた彼女にとって、その拍手は、自らの存在と音楽の価値を初めて実感する瞬間でもあった。だが、その光景を前にして、ヴィヴァルディだけはどこか浮かない表情を見せる。

国王の求めによって、公の場で初めて素顔をさらすヴィヴァルディの愛弟子 「ヴィヴァルディと私」本編映像

「ヴィヴァルディと私」の舞台は18世紀初頭のヴェネツィア。ピエタ院にヴァイオリン教師として赴任したヴィヴァルディと、ヴァイオリンの才能を開花させていく一人の孤児の成長を描く。孤独に生きる一人の少女チェチリアが、ヴィヴァルディの指導のもとヴァイオリンの才能を開花させ成長していく姿と、己の才能が評価されることを渇望する音楽家ヴィヴァルディの内なる野望を描いている。音楽に情熱をささげ、未来の希望を切り開こうとする師と愛弟子の物語となっている。

幼少期から名手として有名だった父からヴァイオリンを学んでいたヴィヴァルディは、25歳で司祭となるが、ソナタ集などを出版し、音楽家としての道を歩んでいた。同年、ヴェネツィアのピエタ院でのヴァイオリン教師に任命され、少女たちに音楽を教え始めると、彼女たちの演奏は輝き、世界最高のオーケストラと評され、ヨーロッパ各地の貴族や知識人たちを魅了した。そして、ヴィヴァルディは、ピエタ院での奉職中に、代表作となる「四季」やオラトリオ「勝利のユディータ」を生み出した。

監督は、オペラ演出家として世界に名をはせ、ミラノ・コルティナ冬季五輪開・閉会式でクリエイティブ・ディレクターを務めたダミアーノ・ミキエレット。本作が長編映画監督デビューとなる。チェチリアを、テレビシリーズ「The Art of Joy」で主役を演じ、イタリアのアカデミー賞と称されるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最優秀主演女優賞と新人賞を受賞したテクラ・インソリアが務める。アントニオ・ヴィヴァルディ役は、テレビドラマ「ヤング・モンタルバーノ」シリーズで国民的人気を博し、映画のみならず舞台でも活躍するミケーレ・リオンディーノ。

【作品情報】

ヴィヴァルディと私

2026年5月22日(金)シネスイッチ銀座/ユーロスペース/アップリンク吉祥寺 ほか全国順次

配給:彩プロ

🄫2025 INDIGO FILM, WARNER BROS. ENTERTAINMENT ITALIA, MOANA FILMS

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