同志社国際、教育基本法違反の「政治的活動」に該当 遺族も違和感を指摘

死亡船長をきょう午後刑事告発, 同志社国際高から謝礼6回 国交省「有償性」確認, 「報ステ」でも辺野古特集, 「トカゲのしっぽ切り」への危惧 運航団体の組織責任の声, 文科省が是正勧告 同志社国際が隠し続けた「政治的活動」の実態, 「当たり前の日常」が奪われた, 元ひめゆり学徒隊・宮城喜久子さんの講演記録と知華さんの死, 「平和教育」の検証不足への追及, 命を軽んじた「平和」に価値はあるのか

米軍「キャンプ・シュワブ」のゲート前ではマイクを使って歌を歌う抗議者もいるなど、「平和」を掲げた活動が再開している=5月7日午後、沖縄県名護市

死亡船長をきょう午後刑事告発

死亡船長をきょう午後刑事告発, 同志社国際高から謝礼6回 国交省「有償性」確認, 「報ステ」でも辺野古特集, 「トカゲのしっぽ切り」への危惧 運航団体の組織責任の声, 文科省が是正勧告 同志社国際が隠し続けた「政治的活動」の実態, 「当たり前の日常」が奪われた, 元ひめゆり学徒隊・宮城喜久子さんの講演記録と知華さんの死, 「平和教育」の検証不足への追及, 命を軽んじた「平和」に価値はあるのか

同志社国際高校=京都府京田辺市

2024年3月、沖縄県名護市辺野古沖で発生した、同志社国際高校の生徒ら21人が投げ出され、女子生徒(17)と船長(71)が死亡したボート転覆事故。事故から2カ月が経過し、真相究明に向けた動きが加速している。しかし、その内実は「組織の責任」を「個人の責任」にすり替える危うさと、教育現場における「平和学習」の歪みを露呈させている。

死亡船長をきょう午後刑事告発, 同志社国際高から謝礼6回 国交省「有償性」確認, 「報ステ」でも辺野古特集, 「トカゲのしっぽ切り」への危惧 運航団体の組織責任の声, 文科省が是正勧告 同志社国際が隠し続けた「政治的活動」の実態, 「当たり前の日常」が奪われた, 元ひめゆり学徒隊・宮城喜久子さんの講演記録と知華さんの死, 「平和教育」の検証不足への追及, 命を軽んじた「平和」に価値はあるのか

ひめゆり学徒隊が多数犠牲となった伊原第三外科壕の前に建立された「ひめゆりの塔」

同志社国際高から謝礼6回 国交省「有償性」確認

国土交通省は、海上運送法違反(無登録営業)の疑いで、死亡した「不屈」の金井創(はじめ)船長(71)を22日午後にも海上保安庁に刑事告発する。

産経新聞の報道によれば、金井船長は令和5年以降、同志社国際高校からの依頼を受け、計6回にわたり謝礼を受領して生徒らを運送していた。運航団体の「ヘリ基地反対協議会」側は「ボランティア(無償)」と主張していたが、実際には1万5000円の支払いが行われており、国交省は事業登録が必要な「一般不定期航路事業」に該当すると判断した。

「報ステ」でも辺野古特集

辺野古転覆事故に関しては、テレビのニュース・情報番組での取り上げ方が、あまりに偏りがあるとの指摘が、あったが、大阪・朝日放送に続いて、テレビ朝日「報道ステーション」が21日の放送で、時間を割いた。

同番組でも、未登録運航の危険性を指摘。日本水難救済会理事長への取材などを通じ、生徒を守る安全体制そのものがずさんだった可能性があることを指摘した。

「トカゲのしっぽ切り」への危惧 運航団体の組織責任の声

今回の告発は、死亡した金井船長個人に向けられている。しかし、ここで懸念されるのが、事故の根本原因を個人の違反として片付ける「トカゲのしっぽ切り」ではないかという点だ。

2隻目の船長や、運航母体である「ヘリ基地反対協議会」の法的責任へも捜査のメスが入るのか。海上保安庁はすでに市民団体の関係先を家宅捜索しているが、刑事告発が死亡した船長一人に留まるようなら、組織としての「安全軽視」という本質的な問題が葬られることになりかねない。

文科省が是正勧告 同志社国際が隠し続けた「政治的活動」の実態

松本文部科学相は22日、同志社国際高校に対し、教育基本法(政治的中立性)に違反するとして是正を求めた。

学校側は当初「抗議船とは認識していなかった」と釈明していたが、過去の研修レポートには金井船長自らが「抗議船」と明言するメッセージが掲載されていた。 事故当時、生徒らは海上保安庁の船が監視する中、かなりのスピードで抗議活動の現場を通り抜けていた。教育の名を借りた「政治的パフォーマンス」に生徒を動員していた疑いは極めて濃厚だ。

「当たり前の日常」が奪われた

21日夜、亡くなった武石知華さんの遺族が投稿サイトnoteを更新した。そこには、かつて同志社国際高校で行われていた元ひめゆり学徒隊・宮城喜久子氏の講演記録と、現在の「平和教育」の変質に対する鋭い問いかけが記されている。

元ひめゆり学徒隊・宮城喜久子さんの講演記録と知華さんの死

遺族は、戦争中の悲劇と自身の娘とを重ね合わせることに逡巡しながら、宮城氏が語った「当たり前の日常が突然終わる」という言葉と、娘・知華さんの非業の死を重ね合わせ、痛切な思いを吐露している。

「13歳でひめゆり学園に入学して、英語が好きで、友達と笑って、くだらないことでおしゃべりして、何の疑いもなく幸せな毎日を送っていた。それが16歳で、突然終わる。知華も12歳で同志社国際中学に入学して、普通に楽しい毎日を送って、それが17歳で突然終わってしまった。」

「元ひめゆり学徒隊の先生は、『当たり前だと信じている日常が崩れ去る。それは今この社会でも簡単に起こりうるという警告が、彼女のメッセージだった』と(学校の文集で)紹介されていた。まさにそのことが今起きたじゃないかと。こんなことは簡単に起こってはいけないのに。戦時中でもないのに。」

「平和教育」の検証不足への追及

遺族は、体験者の証言から「特定の政治活動」へと変質していった平和教育の現状を冷静に分析し、検証を求めている。

「戦争体験者に代わり平和を語る者たちが、特定の政治活動や思想を一方的に語るものと密接に繋がっていないかを、今このタイミングで検証して欲しい。」

「平和を教えようとする立場にある組織から、『平和教育は問題がない』という趣旨の声明が複数出ている。事故後間もない時期に、実態を再検証もせずにそう言い切った根拠はなんなのか。示して欲しい。」

命を軽んじた「平和」に価値はあるのか

宮城喜久子氏のような体験者の重い言葉を借りながら、その一方で、生徒の安全管理を「船長任せ」にし、無登録の抗議船に生徒を乗せていた学校側の態度は、「命の尊さ」を説く教育者としてあまりに無責任と言わざるを得ない。

金井船長への刑事告発は、真相解明の入り口に過ぎない。 「平和」という耳当たりの良い言葉を隠れ蓑に、法令遵守や安全管理、そして教育の政治的中立性を疎かにしてきた組織——学校、そして運航団体——の責任を、曖昧にさせてはならない。

知華さんが最後に家族と交わした「ディズニーに行

きたい」というささやかな願いを奪ったのは、荒れた海だけではなく、大人たちの「過信」と「歪んだ正義感」だったのではないか。

(zakⅡ編集部 霞蓮刃)

▽あわせてお読みください

  • 🔳辺野古転覆、遺族に自力調査を強いる同志社国際の異常 国民・伊藤孝恵氏が断罪