顔を見れば一発でわかる「本当に頭が良い人」の決定的な特徴【石田純一が教える】

石田純一さん Photo by Keiichi Sato

トレンディ俳優として一世風靡するも“不倫は文化”発言や、「沖縄ゴルフ&飲み歩きでコロナ感染」と報じられ大炎上するなど「天国と地獄」を味わってきた石田純一さん。自宅を売却しほぼ無収入状態で70代を迎えて以降、焼肉店を営みながら、現在は再びテレビ出演も増やしている。波乱万丈ではあるものの、生き馬の目を抜く芸能界で50年も生き残れたのはなぜか。レギュラー番組で共演歴のある気象キャスターが、石田さんの「人に好かれる術」「仕事を引き寄せるコツ」について話を聞いた。(聞き手/気象キャスター 佐藤圭一)

浅野温子や浅野ゆう子ら

天才女優と共演して気づいたこと

――石田純一さんといえば、いわゆるコミュ力が高くて、人脈も豊かな印象です。普段、人と接する上でどんなことを心がけていますか?

「目をたくさん持つ」ということですかね。著名なサッカー選手も同じようなことを仰っていました。自分の目だけでなく、敵の目、そしてフィールド全体を空から見るような「俯瞰の目」を意識しています。

 例えば、いま経営している飲食店は、まず「お客さんの目」で考える。次に、売り上げなど「お店側の目」も大切です。さらに、社会や地域からどう見られているか「世間の目」も意識して、どう立ち振る舞えばいいかを多角的に考えています。

――目の前の相手はもちろん、幅広く人の気持ちを想像するということですか?

 その通り。ドラマの現場でも全く同じです。実は、役者を始めて最初の9年間は、全く売れていませんでした。当時は「監督の目」ばかりを気にしていて、自分をよく見せようとしていたように思います。

 でもある時、自分がどう映るかではなく、「共演の女優さんがどうすれば素敵に映るか」を考え始めたら、一気に道が開けた気がしたんです。

 トレンディドラマ全盛期には、浅野温子さんや浅野ゆう子さんら天才的な女優さんとご一緒する機会が多く、彼女たちがどうすれば魅力的に映るかを考えて演技をしていました。

 女優さんには、ご自身の魅力が一番引き立つ「得意な角度」があります。それを意識して、自分がスッと回り込んで立ち位置を変えたりもしていました。

――「もっと目立ちたい」「爪痕を残したい」といった気持ちはなかったのですか?

 作品全体が良くなってヒットすれば、結果的に必ず自分にも恩恵があると思っていました。

仕事も恋愛も同じ

人にモテる秘訣は「2対8」

――そういった相手を立たせるスタンスは、人に「モテる」ための秘訣でもありますか?

 それは大いにあるかもしれませんね。人って、他人の話を聞くよりも「自分の話をしたい」と思う生き物です。そして、「自分を良く見せたい」と思うほど、自慢話をしがちです。

 けれど私は、相手の話をとにかく聞きます。自分と相手が話す割合は「2対8」を心がけています。

 仕事も恋愛も、「人に求められる人」になるための本質は一緒だと思います。相手の話をよく聞く、清潔感を保つ、相手が何を求めているのかを理解する……。

 博識であること、品が良いことは、仕事でも恋愛でも「モテる人」に共通しますね。

――芸能界は強烈な個性がぶつかり合う世界というイメージがありますが、一方で、人間関係も大切なのですか。

 もちろん個性も大事ですが、「エゴを抑えること」のほうが大事なシーンが多々ありますよ。自分の我を押し通すよりも、どうすれば必要とされるかを考えてきました。

いしだ・じゅんいち/1954年生まれ、東京都出身。早稲田大学在学中に、俳優・演出家を目指し渡米。帰国後「演劇集団円」の研究生となる。下積みを経て、79年にNHKドラマでデビュー。88年にフジテレビのドラマ『抱きしめたい!』でブレイク、トレンディ俳優として人気に。97年に夕方の報道・情報番組のメインキャスターに就任するも、不倫騒動で翌年に降板。以降は、バラエティー番組やゴルフ番組を中心に出演。2009年にプロゴルファーの東尾理子さんと結婚し、3人の子を授かる。23年、千葉県船橋市に「炭火焼肉ジュンチャン」を開業。

本当に頭の良い人って?

顔を見れば一発でわかる決定的な特徴

――人間関係を良くするために一般の人でも「まず始められること」はありますか?

「表情」を意識してみてください。人から話しかけられやすい表情を作ること。イメージは穏やかでも、ニコニコでも、爽やかでもいいです。周りの反応が大きく変わると思いますよ。プライベートでも仕事でも、きっと効果があります。

――石田さんが知る各界の一流と呼ばれる人も、そういった表情をしているのですか?

 そうですね。芸能界でも、財界の社長さんも、一流と呼ばれる人は皆さん驚くほどユーモアがあって、親しみやすい方ばかりです。

「真の知性は、人を和ませるためにある」

「真の教養とは、人を認め、敬い、許すことである」

 僕が考えた“格言”です(笑)。相手を笑わせ、和ませた分だけ、心の距離はグッと近づきます。本当に頭の良い人ほど、ユーモアがあって優しいですね。

――ちなみにユーモアや気遣いはご家族にも意識されているのですか?

 もちろんですよ。妻に対して何か言いたいことがあっても、そのままストレートにぶつけるのではなく、わざと大げさに「よかったら、こうしていただけると大変ありがたいのですが……」みたいに、ユーモアを交えて伝えるようにしています(笑)。

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私もラジオ番組で石田さんと共演していた時代、その優しさに何度も助けられました。俯瞰の目と表情を意識していきます!(佐藤圭一)