「鬼マズイ」「イオンのワースト1」との声も…イオン低価格食品「ベストプライス」の"ギャンブル"に35歳独身男が挑戦

ブラック企業に2回不当解雇され、小説家を志すも挫折。気が付けばウーバー配達員に……。恋人はもう10年以上いない。それでも、僕は明るい。なぜなら楽しく暮らすコツを知っているから。
誰もが孤独な時代でも毎日を明るく、ささやかな幸せをかみしめるミニマムライフを送る、35歳独身男性(筆者)による「前向きぼっち日記」です。

「二度と購入しない」「鬼マズイ」「吐きそうになった」「食べ物は粗末にしたらダメだけど捨てた」「イオンのワースト1かも……」「絶対に買わないでください」……。

【画像24枚】ネット上では酷評だが…「鬼マズイ」との声もあるイオン「ベストプライス」の商品たち

イオンのプライベートブランド『トップバリュ』、この中でも特に価格が安い【ベストプライス】が、ネットでボコボコに叩かれている。一部の食品に「安かろう悪かろう」といった口コミが寄せられているのだ。

35歳独身、職業はウーバー配達員ライター(年収は聞かないでほしい)の筆者にとって、良心的な値段で販売されているトップバリュは“人生の頼れる味方”だ。けれど商品パッケージに「ベストプライス」の文字を見つけると、ネットの悪い評判を思い出して、どうしても購入をためらってしまう……。

酷評のベストプライス。本当にマズイのか徹底検証

世間では「人を見かけで判断してはいけない」と言われるが、これは商品についても同じかもしれない。例えば世界的に大ヒットした『ハリー・ポッター』は、世に出る前に「話が長い」「売れない」と判断され、12の出版社に断られている。

私自身、今でこそライターとして精力的に活動しているが、デビューしたての頃は各出版社から“門前払い”だった。私は20代の頃にブラック企業を2回“不当解雇”され、会社を訴えた経験があるのだが、これが出版社からすると“地雷”に映ったようだ。

当時の私は「もっと自分の中身を知ってほしい」と本気で願っていた。だからこそと言うべきか、自分にチャンスを与えてくれた方々に、私は心から感謝している。きっと私のような書き手こそ、ベストプライスという名の“ギャンブル”に挑戦すべきなのだろう。

ということで、今回私が検証したのは下記3点のベストプライス食品だ。

※レビューは本記事の執筆時点

・『早ゆでスパゲッティ3分』☆1.6(レビュー112件)税込181円
・『若鶏から揚げ』☆2.0(レビュー48件)。税込408円
・『キーマカレー』☆2.4(レビュー25件)。税込108円

20代後半から30代前半にかけて、低年収で過ごしてきた私(今も決して高年収ではないが……)。会社員適性のない身として、今後の人生で安定を得ることはもはや諦めており、収入が心もとない時期はまたやってくるだろう。となると、「庶民の味方」な商品たちには慣れておかねばならない……これは私が独身中年男性になるための、ある種の修行なのだ。

なお、パスタソースはベストプライスから2種類を選んだ(各税込149円)。カレーはベストプライスから甘口・中辛・辛口、計3種類のビーフカレー(各税込108円)を選んで“食べ比べ”を行った。飲み物はベストプライスの缶酎ハイ2本(各税込107円)とノンアルコールビール1本(税込95円)。番外編として☆1.2(レビュー57件)の『ロールキャベツ(-18℃)』(税込429円)も検証することにした。

それではさっそく、まずは☆1.6のパスタから挑戦してみよう。

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今回購入した商品一覧。総額は税込2060円(写真:筆者撮影)

☆1.6「早ゆでスパゲッティ」筆者の正直な感想

「食感がボソボソ・モサモサ・ゴワゴワしている」「史上最低の麺」「イオンのワースト1かも……」といった口コミが寄せられている『早ゆでスパゲッティ3分』の評価は☆1.6(レビュー112件)。500グラム入って税込181円という価格帯は魅力的だが、はたしてその味はどうなのか……。

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(画像:トップバリュ公式サイトより)

恐る恐る袋を開けると、うん、普通のパスタの匂いがする。麺の形状は凸凹しているが、この形のおかげでゆでる時間を短縮できるそうだ。私はフライパンに大量の水を入れて塩を振り、沸騰したお湯の中に麺を投入。キッチリ3分計ってから麺を取り出し、水気を切って皿に盛りつけた。

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検証スタート(写真:筆者撮影)

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麺は凸凹している(写真:筆者撮影)

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3分でゆで終わるスピード感はありがたい(写真:筆者撮影)

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いただきます(写真:筆者撮影)

まずは素材の味、食感を確かめるため、何も付けずにそのまま食べてみた。私の正直な感想は「え、このパスタ普通に食べれるんだけど?」「たしかに食感は硬めだけど、早ゆでだし、こんなもんなのでは?」「小学生の頃に給食で出てきたソフト麺(袋入り)に少し食感が似てるかも?」といったポジティブなものだった。

パスタソースと絡めて食べてみる

私の独断と偏見で点数を付けるのなら、60~65点。このパスタを「マズイ」と酷評してる人たちは、普段どれだけ美味しいものを食べているのだろうか。格差社会とはこういうことなのだろうか、などと思いながら、私は早ゆで麺を『ナポリタン』と『カルボナーラ』の海に沈めた。

パスタソースと絡めると、うん、普通に美味しい。ナポリタンは安定の味で、パラパラとマッシュルームが入っているのが嬉しい。カルボナーラにはベーコンが入っており、味は悪くないが、ナポリタンと比べてソースにトロミがなく、意図せずスープパスタに変身したのは驚きだった。

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ナポリタン(写真:筆者撮影)

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カルボナーラ(写真:筆者撮影)

ちなみに麺の硬さが気になる方は、ゆで時間を1~2分ほど長くしてみるといいだろう。実際に試してみたところ、ちょっとだけ麺に水っぽさが出てしまうが、硬めの食感は大幅に解消された。

☆2.0「若鶏から揚げ」筆者の正直な感想

「二度と購入しない」「肉とは言えないような食感」「信じられないくらいマズイ」といった声がある一方で、「コスパはいいと思う」「この値段なら満足」といった声も目立つ『若鶏から揚げ』の評価は☆2.0(レビュー48件)。350グラム入って税込408円という価格帯は魅力的だが、はたしてその味はどうなのか……。

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(画像:トップバリュ公式サイトより)

袋を開けると、マクドナルドのナゲットのような形状のから揚げが、全部で10個入っていた。から揚げ1個当たり約40円。そう考えるとめちゃくちゃ安いなと思いながら、電子レンジで温めて、いただきます。

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から揚げはナゲットみたいな形をしている(写真:筆者撮影)

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丸みを帯びている(写真:筆者撮影)

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中はこんな感じ(写真:筆者撮影)

私の素直な感想は、「え、このから揚げ普通に美味しいんだけど?」「匂いもいいし、味もスパイシーで美味しい」「ビビッて2個しか温めなかったけど、追加で3個くらい温めよーっと」「鶏肉をひき肉にしてコネたような食感だけど、ちゃんと肉のうま味を感じられるから全然アリ」「幼稚園生とか小学生が喜びそうなから揚げかも?」……。

リニューアルされて高評価も増えている

私の独断と偏見で点数を付けるのなら、70~80点。なお食後に口コミを詳しく調べてみたところ、どうやらこの商品は2026年3月頃にリニューアルされたみたいだ。リニューアル前の評価が悪すぎるため、本記事を執筆時点で☆2.0になっているが、ここ最近は高評価の声が増えているようだ。

なお、もしも柔らかい食感が気になる方は、から揚げを「揚げ直す」戦略はありかもしれない。試しにチャレンジしてみたところ、フリッターみたいな食感のから揚げに変化して、これはこれで美味しかった。

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黄金色の海にダイブするベストプライスのから揚げ(写真:筆者撮影)

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うまい(写真:筆者撮影)

☆2.4「キーマカレー」筆者の正直な感想

「漢方薬のような味」「カレーが嫌いになりそう」といった口コミが寄せられている『キーマカレー』の評価は☆2.4(レビュー25件)。レトルトカレー1袋が税込108円ということで、価格帯は非常に魅力的だが、はたしてその味はどうなのか……。

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(画像:トップバリュ公式サイトより)

私の素直な感想は、「ごめん、余裕で美味しい」「匂いも味も普通のカレー」「ルーはサラサラ系。おまけ程度にひき肉が入ってる」「108円という値段を考えれば、コスパはいいのでは?」といったポジティブなものだった。私の独断と偏見で点数を付けるのなら、65~75点。

ちなみに『ビーフカレー』の甘口☆4.4(レビュー10件)、中辛☆3.5(レビュー38件)、辛口☆4.4(レビュー29件)を食べ比べてみたのだが、やはりと言うべきか、全部美味しかった。なぜキーマカレーだけ評価が低いのだろうか。もしかしてキーマカレーは“カレー界隈”でイジメの対象になっているのだろうか。

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袋の中はこんな感じ(写真:筆者撮影)

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普通に美味しい(写真:筆者撮影)

その一方で、35歳“独身道”を極めている私の舌は、ガリガリに痩せ細っているのかもしれない。私は半額弁当や備蓄米を「美味しい」と思うタイプの人間だ。これは視点を変えると、舌が肥えてないからこそ小さな幸せを感じやすい、といった側面があるのかもしれない。そういった意味で、日々の生活水準はあまり上げないほうが、もしかしたら幸せになれるのかもしれない。

ちなみに今回の検証のお供に選んだ『無糖シークァーサー』☆2.7(レビュー7件)も、私は普通に飲めると感じた。『無糖グレープフルーツ』☆4.0(レビュー12件)税込107円、『ノンアルコールビールテイスト』☆3.7(レビュー20件)税込95円も評価は同じだ。

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一にもニにも、値段が安くてお財布に優しい(写真:筆者撮影)

今回の検証を経て、私は改めて「人や商品は見かけで判断してはいけない」と心に刻んだ。とはいえ心理学的には、人間は権威や肩書など、わかりやすい情報に大きく影響されることが証明されている。なんとも難しくて悩ましい問題だ。

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心理学の名著『影響力の武器』は、メンタリストDaiGo氏が全力で推している本。かなり面白い本なのでオススメ(写真:筆者撮影)

番外編 ☆1.2「ロールキャベツ」筆者の正直な感想

「びっくりするほどマズイ」「キャベツがゴムのように硬く、かみ切ることができない」「段ボールを食べてるのかと思った」「変な臭いがする」といった口コミが寄せられている、トップバリュの『ロールキャベツ(-18℃)』は☆1.2(レビュー57件)。500グラムの10個入りで、価格は税込429円。

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(画像:トップバリュ公式サイトより)

この商品はベストプライスではないが、イオンのトップバリュの中で群を抜いて低評価だったこともあり、気になったので購入してみた。気になるその味は……うーん、55~60点くらい。

冷凍だから仕方ないけど、どうしてもキャベツの食感には“弱み”がある。葉は少し硬めで、シャバシャバしている感じがする。中の餡の量は少なめで、肉の味付けは甘め。

とはいえ、ネットでフルボッコにされているほどの低クオリティではない、と私は感じた。鶏ガラのスープに入れて、塩コショウを振りかけて食べると、全然普通に食べられると思うのだけど……。

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ロールキャベツを食べるのは久しぶり(写真:筆者撮影)

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中はこんな感じ(写真:筆者撮影)

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鳥ガラのスープに浸すと、美味しさが加算された(写真:筆者撮影)

なぜか口コミと乖離する私の感想

ご覧の通り、私の感想と口コミとの間には、大きな大きな大きな溝がある。なぜこのような不可解な現象が起きるのだろう?

日本の格差が広がっているのだろうか。それとも私の舌がバカになっただけなのだろうか。あるいは「他の答え」が隠されているのだろうか……。ベストプライスという名の“ギャンブル”は、どうやら私たちの想像以上に“闇”が深そうだ。