平成バブルの象徴「千堂あきほ」の現在地 北海道でローカルタレントとして成功し「都会キャラは演じていた」と回顧も

 平成のバブル期に「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)、「愛さずにいられない」(日本テレビ系)、「振り返れば奴がいる」(フジテレビ系)など数々の名作ドラマに出演し、一世を風靡した女優・千堂あきほ(56)の“現在”が話題になっている。3月に放送された北海道ローカルのドラマに出演し、久々に全国的なニュースになったからだ。テレビ情報誌の編集者はこう話す。

「千堂さんはローカル局の北海道テレビで放送された4話構成のドラマ『ススキノ・インターン~マーケ学生ユキナの、スナック立て直し記~』に主人公の母親役で出演しました。プライベートでは2人の女の子を育てるママですが、“役”として母を演じるのは、リアルでの母親とはまた違ったやりがいがあるとSNSでつづっていました。ソバージュヘアがトレードマークだった往年の姿とは打って変わって、ショートカットの素朴な母親姿を披露していました。そんな千堂さんの姿に、視聴者からは『え~、どこ出てたの!?』『クレジットに名前あったけどホントに出てた?』など、驚きの声もありました」

 全盛期の千堂は、ソバージュヘアにボディコン姿で視聴者を魅了し、バラエティーから歌や演技までマルチな才能を発揮していた。バブル期を象徴する華やかさで一躍人気となり、「学園祭の女王」とも呼ばれていた。

「最近、千堂さんは当時のことをインタビューで振り返っていたのですが、一時期は、学園祭出演をこなしつつ、『オールナイトフジ』など深夜の生放送番組のMCやドラマの撮影、さらに新潟のローカル番組にも出演していたこともあったそうです。その頃は寝る時間がなく、新幹線で睡眠時間を確保していたと話していました。当時は多忙すぎる日々で体調不良となり、不調が続き、最終的には胃潰瘍になってしまったそうです。当時は華やかで都会的なキャラを“演じていた”とも語っており、そんな芸能生活に疲れたのか、結婚後はほぼ引退して生まれ故郷の関西に居を移したのです」(同)

 しかし、第2子出産や東日本大震災をきっかけに北海道移住を決意し、現在、同地での生活は14年以上になる。それゆえ、北海道ローカル局のドラマにも出演していたのだ。

「移住後は、北海道ローカルの情報番組でレギュラーコメンテーターを務めたり、大泉洋さんがレギュラー出演するバラエティー番組『1×8いこうよ!』や、タカアンドトシの街ブラ番組『発見!タカトシランド』などにも何度かゲスト出演しています。また2年前にも北海道ローカルのドラマにゲスト出演しており、道民にとってはちょくちょくテレビで見る存在になっています。千堂さんは地域密着の視点で食や暮らしに関して情報発信することが多く、その飾らない人柄で北海道では老若男女問わず人気を集めているようです」(民放バラエティー制作スタッフ)

■仕事と家庭の両立はできない

 千堂は最近、インタビューで「周囲からはバリバリ仕事をして家庭との両立ができるイメージがあるようでしたが、まったく両立なんてできませんし、基本的に家族を優先していたんです(中略)お声かけいただいたことを真摯に対応してやらせていただいています」(双葉社「THE CHANGE」2023年7月10日配信)と語っており、マイペースに活動を続けているようだ。

 SNSでは、北の大地での子どもたちとの暮らしの様子や、毎日の畑仕事についての投稿も多く、自宅の畑での農作業に精を出しているようだ。一方、19年から北海道漁協女性部応援大使を務め、各地の浜めしを紹介するNHKの番組などにも出演し、道内各地の漁港のPR大使としても活躍。家族との生活を優先しつつ、ローカルタレントやPR大使として、地に足の着いた生活を続けている。

 芸能評論家の三杉武氏は千堂についてこう述べる。

「千堂さんの全盛期は、目鼻立ちの整った顔立ちとソバージュへア、抜群のプロポーションを生かしたボディコンという華やかないで立ちで人気となり、学園祭でも引っ張りだこ。杉本彩さんや田中美奈子さん、森高千里さんらとともに一時代を築きました。『東京ラブストーリー』では、連ドラ初出演ながら江口洋介さん演じる三上健一に惹かれる医大生の長崎尚子を好演しました。昨年5月には、同ドラマで共演した鈴木保奈美さん、有森也実さんとテレビ局で偶然遭遇したようで、その3ショット写真が鈴木さんのインスタにアップされて話題になりまし。現在は北海道を拠点に活動をしていますが、ローカル局の情報番組のコメンテーターを務めていたこともあり、地元の視聴者から広く愛されています。今後も北海道でマイペースな活動を続けられるのではないでしょうか」

 千堂と同じく90年代に活躍した学祭クイーンたちは慈善活動に専心する杉本彩や、再び歌手として活動を再開させた森高千里など、アクティブなタレントばかり。全国区でまた千堂の姿を見るチャンスが増えることも期待したい。

(雛里美和)