スタイリストに聞いた、2025年夏のサンダルのトレンド…流行るもの4つと廃れるもの4つ

ファッションの専門家によると、グルカサンダルがこの夏、再び注目を集めているという。
- この夏のサンダルトレンドについて、ファッションデザイナーやスタイリストに話を聞いた。
- 専門家たちによると、グルカサンダルがその使いやすさからかなりの人気だという。
- 一方で、レースアップのグラディエーターサンダルや厚底サンダルの人気は落ち込んでおり、ミニマルなデザインがトレンドとなっている。
夏はすぐそこまで来ている。そろそろサンダルを含めた暑い季節のアイテムをワードローブから引っ張り出す季節だ。
だが、去年の定番を手に取る前に、少しだけ立ち止まって考えたい。すでに勢いを失いつつあるものもあれば、90年代の流行がまた来ているように再び脚光を浴びているものもあるからだ。
今どんなサンダルが旬なのか。それを見極めるために、ファッションデザイナーやスタイリストに話を聞いた。トレンド入りしているもの、あるいは2025年はクローゼットに閉まっておいた方がいいものについて、彼らの声をもとに紹介していく。
この夏に注目のカラーはシックなブラウン

ブラウンのシューズは、デニムとの相性も抜群。
「この夏はブラウンのサンダルが、ブラックの強い存在感に代わる、より柔和で万能な選択肢として注目されている」と話すのは、BUスタイル(BU Style)の創業者兼スタイリストのナタリー・ティンチャー(Natalie Tincher)だ。
「ライトタンからディープエスプレッソまで、さまざまな色味のブラウンのサンダルが人気を集めている。2025年のパントン(Pantone)の『カラー・オブ・ザ・イヤー(Pantone's Color of the Year)』である『モカ・ムース』の影響も感じられる」と彼女は言う。
これらのアースカラーは、自然素材の服やリラックス感のあるもの、ミニマルなスタイルと相性が良く、コーディネートをしっかり支えながらも主張しすぎない絶妙なバランスを生み出すとティンチャーは説明している。
グルカサンダルが大復活

レザーのグルカサンダルは、カジュアルなスタイルにもきれいめスタイルにも合わせられる。
グルカサンダルは、スタイリッシュなデザインながらも程よいホールド感と通気性、快適さを兼ね備えるアイテムであり、引き続き2025年の夏も人気が続いている。
「つま先が閉じられたスタイルで、編み込みのデザインが特徴のグルカサンダルは、街歩きや夏のバカンスにぴったり」とスタイルド・バイ・ヘレナ(Styled by Hellena)のパーソナルスタイリスト、ヘラナ・マーダシアン(Hellana Mardasian)は話す。
「きっちりしたテーラードスタイルからリラックスした夏の装いまで、どんなスタイルにも合わせられる」
モダンで洗練された印象を求めたい場合は、上質なレザー製でニュートラルカラーのグルカサンダルを選ぶことをこのスタイリストは勧めている。
レザーのスライドサンダルは、洗練された定番アイテムとして根強い人気

革製のスライドサンダルの中には、ヒールがついているものも。
ティンチャーによると、レザー製のスライドサンダルは、ビーチサンダルに代わる上品な選択肢として引き続き人気だという。
「スライドサンダルは、とても使い勝手がよく快適で、存在感のあるものからスッキリとした形まで、さまざまなスタイルがあり、多くのクライアントにとって定番の一足になっている」と彼女は語る。
また、すっきりとしたレザーのスライドサンダルは、テーラードデザインのショートパンツやリゾート風の装い、また風通しの良いワンピース、クラシックなジーンズとTシャツの組み合わせまで、あらゆるスタイルに簡単に洗練さを加えることができるとティンチャーは話している。
どんな夏の装いにも上品なアクセントを加えてくれるラフィアサンダル

ラフィア素材のフィッシャーマンサンダルは、今特に注目されている。
軽やかな質感とクラフトマンシップを感じられるラフィアサンダルは、マーダシアンとティンチャーがともに話しているように、人気の夏のトレンドのひとつだ。軽くて履き心地がよく、それでいて無理のないスタイルを演出できるため、暑い季節のコーディネートに手軽に取り入れられる。
「このサンダルの編み込みの質感が、立体感と視覚的なアクセントを加えつつ、コーディネートを邪魔しない」とティンチャーは説明する。
一方、マーダシアンによると、ラフィアサンダルをリネンやデニムと合わせることで、洗練されつつもリラックス感のある夏の装いが完成するという。
厚底のボリュームサンダルの流行はそろそろ終わり

かつて大流行した厚底のプラットフォームサンダル。
ヘッドカバーズ・アンリミテッド(Headcovers Unlimited)の共同創業者であり、ファッションデザイナーでスタイリストのダニエル・イェーツ(Danielle Yates)によると、見た目にインパクトのある高く厚みのあるフラットフォームシューズや超厚底のエスパドリーユのブームは終わりつつあるという。
「ここ数年、これらの靴を履いて足首をひねったり、石畳でつまずいてしまったりすることが多かったためか、少しだけ高さを保ちつつも、より安定感のある低めのソールに惹かれているようだ」とデザイナーは語った。
ミニマルなウォーキングサンダルや控えめなヒールなど洗練されたシルエットのデザインのアイテムは、2025年の機能的で日常的なスタイルに自然になじみ、より実用的な新しさを提案している。
PVC素材のサンダルからジェリーシューズに

PVCサンダルとジェリーサンダルは見た目が似ていることも。
今回取材した専門家全員が話していたのは、2025年の夏はPVC(ポリ塩化ビニル)のサンダルは流行らなくなり、快適さや通気性、そして触り心地の良い素材がトレンドの中心になるということだ。
「一時はファッショナブルな存在感を放ったものの、合成素材特有の質感や、暑さの中での履き心地の悪さが、長く愛用するには難しいと判断されたのだろう」とティンチャーは話す。
その代わりのアイテムとして、多くの人は個性と実用性を兼ね備えた編み込みのレザーサンダルや(柔らかくて透明または半透明のビニール素材でできた)ジェリーサンダルを選ぶという。
一時のブームだったベルクロの「ダッドサンダル」

「ダッドサンダル」の人気は下降している。
イェーツは、厚手のベルクロテープでパッドがたっぷり入ったゴム底の「ダッド」サンダルの人気が下がり始めていると語った。
「控えめなラグジュアリー感のあるスタイルが引き続き人気のため、『ハイキング用品店』を連想させない、もっと洗練されたシルエットを人は求めている」とイェーツは話す。
洗練された印象のスタイルに仕上げるためのサンダルとして、スリムなスポーツサンダルかレザーのフィッシャーマンサンダルをこのデザイナーは勧めている。どちらも見た目は軽やかで、快適さを保ちながらも足元もしっかりとサポートしてくれるからだ。
レースアップのグラディエーターサンダルのトレンドは終わり

2010年代に人気だったレースアップのグラディエーターサンダル。
2010年代の春から夏にかけての定番だったレースアップのグラディエーターサンダルは、「よりシンプルで洗練されたフットウエアを求める2025年の流れには、少し複雑すぎる印象を与えるものになってきている」とイェーツとマーダシアンは指摘する。
より洗練された印象を求めたい場合、ギリシャ風シルエットのスッキリとしたデザインのサンダルやミニマルなレザー製のスライドサンダルを選ぶことをスタイリストたちは勧めている。