お弁当にリズミカルな食感と彩りを生む野菜は、3段階に分けて調整を/昼12時のお弁当研究所

『昼12時のお弁当研究所』(小田真規子:著、スケラッコ:著、イラスト/ポプラ社)第4回【全5回】

「弁当は 料理にあらず 福笑い」ーー。SNSで見るお弁当は、すごいけど毎日作るのは大変そう。でも分解してみると「福笑い」と同じで、顔のパーツのようになっていた。輪郭=ごはん、目=メイン、口=野菜、ほっぺ=卵、チャームポイント=ときめき。この5つの構造を知れば、初心者でも彩りや栄養が完璧なお弁当が作れる! 第11回料理レシピ本大賞入賞の『23時のおつまみ研究所』、そして『午前7時の朝ごはん研究所』に次ぐシリーズ最新刊はお弁当がテーマ。人気漫画家・スケラッコさんによる描きおろし漫画ももちろん掲載した『昼12時のお弁当研究所』をお届けします!

『昼12時のお弁当研究所』

※以下は、上記ページのテキスト部分の抜粋になります。

濃さで選べる

塩もみ生野菜1分アレンジ ライト級

野菜はそのまま入れると「抜け感」が出るが、風味を変えたい、味をしっかりつけたいときはこちらのアレンジを。左に行くにつれてだんだん濃くなっていくので、メインとのバランスを見て選ぼう。

■すっぱうま

ラペサラダ

|材料|

オリーブオイル…小さじ2

酢…小さじ1

こしょう…少々

いわゆるキャロットラペの味。メインの味がしっかりある日に、こういう酸味とオイリーさは、箸休めとして最強。

■ごま油の香り

ナムル

|材料|

ごま油…小さじ1

白ごま…小さじ1

しょうゆ…少々

どの野菜もおいしくなる味付け。しょうゆも入って、なんならごはんのおかずにもなる。白ごまは、ひねって入れると余分な水分を吸ってくれて機能的。

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■クリーミー

マヨ和え

|材料|

マヨネーズ…小さじ2

辛子…小さじ¼

なじんだマヨがクリーミー。食べる前にマヨを足すよりも、時間が経って野菜の水分とマヨが混ざり合い、ソース状になっているのが醍醐味。後味に、コクの余韻。

■コクしょうゆ

ツナ和え

|材料|

ツナ(オイル漬け)…20g

しょうゆ…少々

少しのツナで、おかずとしての存在感が2階級上がる。ツナはオイルを使ったものを。味に奥行きが出る。

■甘ずっぱ辛

甘酢和え

|材料|

砂糖…小さじ½

酢…小さじ½

しょうがチューブ…少々

ラー油…少々

まさかのエスニック風味。好みでラー油を利かせるとけっこう辛くて刺激的。にんじんで作ると、特有のえぐみが消える。

■油こしょう

サッと炒め

|材料|

ごま油…小さじ1

ブラックペッパー…適量

フライパンにごま油を熱し、野菜を20~30秒炒め、ブラックペッパーを振る。脱水してあるので、炒めるのは一瞬でいい。きゅうりは油で炒めると、甘みが出て美味。

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ゆで野菜、4時間後もっともおいしいのは?

今日は、お弁当に入れる下ごしらえ済みの野菜がない。

じゃあ、ブロッコリーをサッとゆでよう。

でもその「サッとゆでる」の内訳は?

4つのゆで方、冷まし方で、4時間後の味を食べ比べてみた。

■|材料|

ブロッコリー…5〜6房(100〜150g)

■|作り方|

①ブロッコリーは、大きいものは半分に切る。

②小鍋に3カップの熱湯を沸かし、ブロッコリーを入れる。弱火にして2分ゆでる。

③ざるにあげて粗熱をとる。

■A 冷水にとって水気をきる

ややつぼみに水気を感じる。流れていくような味。

■B ざるにあげる

甘みがあり、軸の部分にコリッと強度がある。味の余韻も深い。

■C 1%の塩水(塩…小さじ1)でゆで、冷水にとって水気をきる

塩気を感じるが、つぼみがやや水っぽく、全体がやわらかい。Aよりも食べごたえが弱い印象。

■D 1%の塩水(塩:小さじ1)でゆで、ざるにあげる

塩気を感じるが、軸がBよりもやわらかく歯ごたえが弱い。Cよりも軸はしっかりしている。

■結果 Bがいちばんおいしい

お弁当は、基本的に冷めている。そう考えると貴重なのは、野菜のフレッシュさ。その点では、軸の食感がコリッとして、水っぽくないBがお弁当に向いていると考えた。味がしっかりついたお弁当の野菜に求められる「抜け感」をくれるのもB。冷水につけると、速く冷えるけれど、ブロッコリーのようにつぼみの表面積が大きいものは水気が残りやすい。また塩水でゆでると繊維が崩れて、早くやわらかくなる。そのため塩は入れず、ざるにあげて冷ますのがベストと考えた。

引用----

Data

アレンジ→ブロッコリー以外にも、いんげん、スナップエンドウ、アスパラガス、1cm角の棒状に切ったにんじんも、同じ方法でおいしくゆでられる。

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大将のひとりごと

ざるにあげたブロッコリーは、だいたい7~8分で粗熱がとれてお弁当箱につめられるで。卵焼き焼いてる間にお湯を沸かしとくとちょうどええかも。