幼い頃助けてくれた謎の女性…大人になっても想い続ける話に「忘れられない出会いだ」の声【漫画】

『あさこ』1話より

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「ヤンチャンWeb」にて掲載中の漫画、『あさこ』(秋田書店刊)の1話を紹介する。「ヤンチャンWeb」の公式作品紹介アカウントが、2月3日に「謎の美女が11歳の少年をオトナにしてあげる話と添えてX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、3000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、「ヤンチャンWeb」にて連載中の漫画『白蛇のはなむこ』(秋田書店刊)や、『僕はお姉ちゃんのおもちゃ』(漫画:柚木涼太さん、秋田書店刊)でも知られる、本作の作者よしだもろへさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

少年が運命の出会いを果たす夜

『あさこ』1話より

青島将司は未だに自分の中で煙りつづけている記憶、平成8年の夏に出会ったあさことのことを振り返る。海沿いにある民宿を営む家で暮らしていた当時11才の将司は、勉強も運動も苦手で同年代から仲間外れにされている少年だった…。

ある夜、民宿に泊まりに来ていた謎の女性客・あさこと出会った彼は、その美しさに彼女を強く意識してしまう。さらに、同級生たちにいじめられ海に落ちてしまった将司をあさこが助けたのだった。

その日の夜に人魚となったあさこが自分に会いに来てくれる夢を見るほど、将司は彼女に惹かれていく。しかし、同級生から“あさこの裸を撮影してくれば仲間に入れてやる”と言われた将司は、渡されたカメラを手に彼女が入浴している風呂へと忍び込み…。

この運命の出会いを読んだ人たちからは、「この雰囲気が好き過ぎる」「ノスタルジックさが最高」「あまりにも刺激が強いよこれは」「忘れられない出会いだ」など、多くのコメントが寄せられている。

描写から伝わるものが多過ぎる、驚異的な表現力

『あさこ』1話より

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?

少年とお姉さんのノスタルジックな作品を描きたいと思ったところからです。当時たまたま見ていたテレビで伊根が特集されていて、舞台はここにしようと決めました。1話のネームを描いている時にちょうど新元号「令和」が発表されたことで「平成」が過去になり、よりノスタルジー感が出たと思います。

――本作では、2人が交わした約束が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

終始主人公である将司の視点のみで物語を進めることにこだわりました。将司=読者さんに、一緒にあさねえ探しをしてほしいなと思ったからです。また、将司のモノローグから過去の情景や温湿度、匂いなどを感じてもらえるよう工夫しました。他の作品ではしたことのない手法だったので、とても難しかったです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

24話のあさねえの「8年後なんてきっとあっという間。考えるとぞっとします」という台詞です。連載中はそんなに気に留めない感じでサッと出た台詞でしたが、終わって結構経つ今でもすごく残っています。他にも思い入れのある台詞やすごく悩んで考えたシーンはたくさんあったはずなのですが…。理由は分からず謎で、私もあさねえに振り回されている気分です。

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

張った伏線をなるべく気持ちよく回収するように気を付けてはいます。物語が進むとどうしても当初の予定と違う方向にストーリーが転がったりするので、あさこは序盤から伏線を張りすぎていて回収がものすごく大変でした。

――よしだもろへさんの作品は、思わず引き込まれてしまう魅力を感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?

キャラクターの瞳は、読者さんと目が合った時にドキッとしてもらえるよう意識して作画することが多いです。

――今後の展望や目標をお教えください。

健康を第一にしつつ、無理せずのんびり漫画を描いていられるといいなあと思います。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

『あさこ』は何年経ってもふと思い出した時に読み返してほしい作品です。また、現在『白蛇のはなむこ』という作品をヤンチャンWebで連載中ですので、そちらも読んでいただけますと幸いです。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。