【漫画】翼がない?炎も吐けない?留学生の竜が仲間と絆を深める姿に「ほっこりさせてもらえる」の声

ほたてぃーのさんの『竜騎士専門学校』が話題

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は昨年8月に書籍化、できないことだらけの留学生ドラゴンが、仲間との絆で自分の力に気づく物語『竜騎士専門学校』をピックアップ。

作者のほたてぃーのさんが5月12日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、1.2万以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、ほたてぃーのさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。

異色の留学生ドラゴンがやってきた

『竜騎士専門学校』(1/44)

物語の舞台は、人間と竜が共に訓練を受ける「竜騎士専門学校」。ここでは、竜とそのパートナーである人間がペアを組み、空を飛び、敵と戦うための技術を学んでいる。飛行訓練や炎の訓練など、特性に応じた授業が日々行われ、種族や能力の異なる竜たちが共に切磋琢磨する場所だ。

そこへ途中から転入してきたのが、海の向こうの国からやってきた“留学生の竜”。翼がなく、炎も吐けず、しかも言葉もうまく話せない──そんな異色の存在に、周囲の生徒たちは戸惑いの表情を見せる。

だが彼は、泳ぎが得意であったり、翼を使わずに飛ぶ不思議な飛行法をもっていたりと、自分だけの特技を活かして徐々に仲間との距離を縮めていく。基礎訓練を経験していないことによる戸惑いもありつつ、人間や竜の仲間たちとの交流を通じて少しずつ学校生活に馴染んでいくーー。

物語を読んだ人たちからは「龍がかわいいし、人間との関係性もかわいくて、癒されました」「誰も傷付かない世界線のドラゴンと人の物語」「タッチが可愛いのにちゃんとドラゴンで、作者の好きがすごく伝わってきた」「優しい世界、留学生がかわいいし、同じだけど違う生態なのは確かに…と大きく頷けた」「優しい世界に癒されます…!」「ゆるふわドラゴンと空を飛びたくなるお話が詰まってましたわ」「相棒って良いな」「ほっこりさせてもらえる作品でした」など、反響の声が寄せられている。

竜の学校という発想が生まれたきっかけ

『竜騎士専門学校』(2/44)

――『竜騎士専門学校』の設定の着想について教えてください。

「竜の学校があったら楽しそうだなぁ」という思いつきから発展して、「竜と人間が一緒に学生生活を送る世界」を考えるようになりました。

竜と人間が一緒に学べることは何だろうと考えたとき、「竜騎士」がぴったりだと思いました。

――登場するキャラクターは、どのようなイメージから生まれたのか、教えてください。また、特に思い入れのあるキャラクターも教えてください。

学生の竜たちは、自分の学生時代を思い返しながら、クラスメイトにいそうな子をイメージして作りました。

人間たちは白くてもっちりしたのっぺらぼうさんのようになってしまったのですが、それでも表情が伝わるよう、動きや言葉に工夫をしています。

特に思い入れがあるのは先生コンビでしょうか。見た目は怖そうな二人ですが、中身は意外とゆるい部分もあり、それを考えるのが楽しいです。二人にはすでにさまざまな過去があるので、それをお話の中に盛り込むのも好きです。

――ドラゴンと人間の「合同授業」という設定で意識したことを教えてください。

「竜と人間がお互いに協力しないと乗り越えられないことって、どんなことだろう?」と考えながら物語を作るようにしました。

合同授業に限らず、竜と人間が共有の場にいるときは、できるだけ画面内に竜と人間が一緒にいるようにし、どちらかの視点に偏りすぎないよう意識しています。

このシチュエーションを描く楽しみのひとつは、竜と人間が一緒に新たな発見をしていくことです。竜目線と人間目線の考えを同時に行うよう心がけています。生徒たちだけでなく先生たちの過去の思い出が垣間見えたり、彼ら自身も気づいていなかった発見があったりと、物語のアクセントになっているのではないかと感じています。

――読者に最も伝えたい「この物語のメッセージ」があれば教えてください。

「違う種族同士が協力し、問題を乗り越える素晴らしさ」と言いたいところですが、本音は「竜と一緒に楽しい学園生活を送れたら最高じゃないですか!」が一番強いです。

――本作の執筆を通じて、ご自身の中で気づいたことや得た学びがあれば教えてください。

物語を考えるとき、「これって竜だけで何でもできてしまうのでは……?」と自分でツッコミを入れてしまうこともありましたが、話を進めていくうちに「人間がそばにいるからこそできること」も見えてきた気がします。

また、この作品では自分の学生時代の印象を参考にすることがあり、舞台が西洋風なので、外国と日本の学校文化の違いを少し調べました。日本の学校で当たり前にやっていたことが意外と存在しなかったり、逆に日本ではやっていない行事があったりと、いろいろと勉強になりました。それでも、日本の学校あるあるネタも入れて描いているので、そのあたりはゆるく楽しんでいただけたら嬉しいです。

現実的な話ですが、自分が多忙だったり疲れているときほど、この漫画を描く手が進みやすいことにも気づきました。学生時代を思い出し、ある種の現実逃避やノスタルジーを感じていたのかもしれません。

――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。

いろんな場で「竜騎士専門学校を読んでいます」と声をかけていただくことがあり、とてもありがたく感じています。まだ描きたいのに描けていないエピソードもありますので、楽しんでいただけたら嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。