『ドンキーコング バナンザ』を2時間プレイした感想!間違いなく『スーパーマリオ オデッセイ』の後継作

Donkey Kong is here.

『ドンキーコング バナンザ』を約2時間プレイすることができた。プレイを始める前のプレゼンテーションにおいて、任天堂は多くの人が予想していたことを正式に認めた。本作が『スーパーマリオ オデッセイ』の開発チームによって制作されているということだ。実際にプレイしてみた感想として、「バナンザ」は「オデッセイ」の基本的なゲームデザインを完全に踏襲していると感じた。広大なフィールドには収集要素であるパワームーン……ではなく「黄金のバナナ」が大量に隠されており、NPCがバナナの場所のヒントを提供してくれる。探検や好奇心に報いる形で散りばめられたシンプルなパズル、多彩な能力に長けた奥深い基本操作……どれもこれも「オデッセイ」の影響が色濃く感じられる。

しかし、似ているとはいえ、「バナンザ」が過去の焼き直しに感じられることは一切なかった。マリオを毛むくじゃらのゴリラに置き換えることで、ゲーム体験が大きく変貌を遂げられるとは! わずか2時間のプレイでも、ドンキーコングのキャラクター性、圧倒的なパワーと強さ、そして意外なまでのスピード感、さらには周囲のあらゆる物体を破壊できる満足感に完全に魅了された。第一印象として、これは3Dドンキーコングゲームに求められるすべてを備えていると言える。

今回の試遊では複数のセーブデータをプレイすることになった。最初はゲームの冒頭で、ドンキーがインゴス島の鉱山で働いている場面である。ここでは、ドンキーが物体や環境をどのようにパンチやスマッシュで破壊できるのかといった基本操作のチュートリアルが展開された。操作系は独特であるが直感的であり、Aボタンでジャンプし、ほかのフェイスボタン(X・Y・B)はそれぞれ異なる方向にパンチを繰り出す。Xは上方向、Yは前方、Bは下方向へ。このシステムにより、プレイヤーは自由に壁を壊してトンネルを掘ることができる。ただし、壊そうとしている素材によっては制限がある。土やクリスタルは容易に壊せるが、より硬い岩や石は地面からより破片を取り出し、それをツルハシとして使用する必要がある。

これらのアクションは見ていて楽しいだけでなく、操作しても非常に楽しい。ドンキーが壁を突き破り、雑魚敵を一発で吹き飛ばし、地面を叩きつけてクレーターを作るそのパワー感は実に爽快だ。そして、ドンキーコングは意外にもスピーディーだ。通常の走行スピードに加え、回転移動や地面から引き抜いたオブジェクトを使った破片スケボーも可能であり、パワーと俊敏性の見事な融合と言える。いかにもドンキーコングらしく、同時にハルクのような豪快さも兼ね備えている。

チュートリアルの鉱山ステージが終わると、次は「Lagoon Layer(ラグーンレイヤー)」と呼ばれる本格的な最初のステージに移行した。「オデッセイ」と同様に、各エリアにはストーリーに沿った主要な目的が設定されており、それをたどることでそのエリアの物語が進行する。ラグーンレイヤーでは、住人たちが水不足に悩まされており、それは水源を塞ぐ邪悪な侵略者たちのせいである。このエリアの主な目的は、古典的な「水位を上げる」タイプのステージ構成で、水の流れを再び確保することだった。

Lボタンを押すことで表示される「!」マークを追うだけでもクリアは可能だが、「バナンザ」の真価は、本道を外れて自ら道を切り拓く探索にある。最初のステージだけでも発見できる要素が膨大に存在する。黄金のバナナは、「オデッセイ」のパワームーンのように小さなパズルやチャレンジと結びついており、例えば水中にあってドンキーが直接潜って取れない場所では、ジャンプして地面を叩くことで取得できたり、長い障害物コースをクリアして得るものや、隠されたプラットフォームや戦闘チャレンジの先にあるものもあった。

「化石」と呼ばれる収集アイテムは「オデッセイ」における衣装や帽子のように、外見を変えるための通貨として使われる。これらは壁や洞窟に多数隠されており、すべてを集めるのは圧倒されるほどのボリュームである。収集が好きなプレイヤーや、ひとつのエリアを100%クリアすることに喜びを感じる人にとって、本作はまさにうってつけといえる。

各エリア自体は「オデッセイ」ほどの広さはないが、これは構造が大きく異なるためである。ステージは複数のレイヤーに分かれており、それぞれのサブレイヤーは『スーパーマリオサンシャイン』の1ステージ程度のサイズ感だ。あるサブレイヤーのメインクエストを達成すると、次のサブレイヤーへと進むことができ、ひとつのレベルとして統一感がある。中には、上に戻って別ルートを通らないと進めない部分もあり、奥深い探索が楽しめる。『スーパーマリオ64』や「サンシャイン」に『スーパーマリオギャラクシー』と同程度のコンパクトなレベルデザインを楽しみつつ、「オデッセイ」のような探索の余地や発見の喜びも満載というわけだ。各サブレイヤー間では「オデッセイ」と同様にチェックポイントを使ったファストトラベルも可能だ。

次にプレイしたふたつのセーブデータでは、よりゲームの後半と思われるエリアが体験できた。ひとつは鉱山の町で、トロッコに乗ったり、爆発する岩を投げて破壊したりする機会が多く、もうひとつはジャングルがテーマで、ここは毒の湖が点在していた。このふたつのエリアではドンキーが大変身を遂げる「バナンザ変身」も体験できた。金を集めることで画面左下のゲージが溜まり、RとLを同時に押すことで一定時間、変身ができるようになる。「コングバナンザ」の変身では、ドンキーが巨大化・高速化・強化され、通常では壊せない壁や敵を破壊できるようになる。一方「ダチョウバナンザ」の変身では滑空できるようになり、通常なら越えられないギャップを渡れるようになる。

本作にはスキルツリーも存在し、5つの黄金のバナナを集めるごとにスキルポイントを獲得できる。スキルの多くは既存の能力の強化に留まるが、中には岩を持った状態での2段ジャンプや、「ダチョウバナンザ」の状態で空中から敵に卵を落とすといった新能力もある。

2人プレイモードも試すことができた。これは『スーパーマリオギャラクシー』のアシストプレイモードのようなもので、2P側はドンキーの相棒として登場するポリーンを操作する。ポリーンは「言葉」を敵に投げつけて攻撃することができ、言葉の属性や威力は、カーソルを特定の素材の上に重ねてボタンを長押しすることで変化する。Switch 2のJoy-Conに備わったポインター機能により、照準精度も高まっている。このモードは親子で遊ぶ、あるいはゲームに慣れていない人を巻き込むことを意図したもののように感じられ、そういった文脈では十分に成功しているが、それ以外の用途では自分が使うことはなさそうに思えた。

ある作品を試遊イベントでプレイして、もっと遊びたくなるのはよくあることだが、「バナンザ」を2時間遊んだ後の自分は、今すぐ続きをプレイしたいという強烈な欲求に駆られていた。任天堂のマスコットキャラクターの中でも特にドンキーコングが好きな筆者にとって、本作が長年待ち望んでいた3Dドンキーコング作品になることは間違いなさそうだ。3Dマリオの新作を待ち望むファンにとっても、「バナンザ」はその空白を埋めるにふさわしい作品になりそうだ。