「息子が36歳の彼女を連れてきた...」24歳息子の交際相手が受け入れられない。“圧の強い年上彼女”との結婚、許していい?
日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、子どもの恋愛に関するモヤモヤエピソードです。
主導権を握る、12歳年上の彼女
エピソードをお寄せくださったのは、下の息子さんが就職したところというカズコさん(50歳・主婦)。
年子の息子二人を育て、無我夢中だった30代~40代。下の息子が大学に入った頃から急に肩の荷が下りて、彼が昨年就職して家を出たらすっかり身軽になりました。
20代の息子たちはしばらく仕事にプライベートに忙しいだろうし、母の出番はないわね……と解放感にひたっていたのですが、先日思わぬ事件が。
下の息子が突然、「彼女を紹介したい。将来的に結婚も考えている」と連絡してきて、彼女を家に連れてきたんです。
彼ももう24歳、いい大人です。「そんなに驚くこと?」と思われるかもしれないですが、昔から本当に奥手で、たぶん彼女がいたことはなかったんじゃないかな。ずっと男子校でしたし、正直見た目も性格もモテるタイプではありません。成績は良かったのでそれなりに良い大学・会社に入りましたが、これまで彼女の「か」の字もありませんでした。
そんな息子が初(?)彼女を紹介するというので、私も夫も大騒ぎ。どんな人かと聞いても「まずは会って」と言うばかりで、当日緊張しながら二人を迎えることになりました。
連れてきたのはなんと息子の12歳上、36歳の女性。3ヵ月前にアプリで出会ったとのことです。地味な息子と並ぶとなんとも不釣り合いな、華やかでちょっと軽薄な感じのする人でした。
「私の年齢のこともあるので、なるべく早く結婚したいです」とハキハキ話し、会話の主導権は完全に彼女に。息子は横で緊張して固まっていて、ろくに喋りません。お互いどんなところが好きだとか、どんな風に付き合っているかという話も聞かせてくれず、自分の言いたいことだけ言ってさっさと帰っていきました。
彼女が帰った後、こらえきれずについ「なんなのあの人は!」と大きな声が出てしまいました。彼女の勢いに圧倒されてしまった自分が悔しくて、息子がふがいなくて……。どんな仕事をしているのかとか家族はどんな人たちなのかと矢継ぎ早に息子を問い詰めてしまい、「うるさいな!」と口論に。夫も「お母さんの言う通り、俺もあの人はどうかと思う」と言って、息子はますます不機嫌に。
それ以来、LINEも電話もろくに反応してくれません。このまま意固地になって電撃婚でもされたらと思うと怖いです。もう一度息子と話し合うために、アドバイスをお願いします。
「気持ちの良い人間関係づくり」の大切さ
奥手な息子さんの初彼女来訪、それはソワソワ・ドキドキしたことでしょう。カズコさんご夫婦にとっても、息子さんにとっても、準備不足のせいでなかなかビックリな展開になってしまったようで。大変でしたね……。
恋愛は個人の自由かもしれませんが、紹介したり集まったり、あまつさえ結婚も考えるなら、家族との交流・コミュニケーションはとても大事なものであるはずです。息子さんは(おそらく彼女も)その辺をあまりよく考えずに、突撃してきてしまった。これは正直「大失敗」と言わざるをえません。
まだ24歳とのことなので、人間関係の機微に疎いところはあるのかもしれません。恋愛に奥手なタイプだったらなおさらかも。でも「気持ちの良い人間関係づくり」は、恋愛や家族に限らず、人としてどんな場面でも大切なことです。
人と人をどのように引き合わせるべきなのか?
コミュニティにおける自分の役割は何か?
そういうことを、相手の気持ちを想像しながら考えることは、社会人としての必須技能と言ってもいいかもしれません。今回の事件を良いきっかけとして、息子さんがそのことに気づいてくれるといいのですが。
「敵ではない」アピールを粘り強く
今は意固地になっているかもしれませんが、息子さんも内心では「失敗したな」と感じていることでしょう。家族とギスギスしたいわけではないはずですし、やり直すきっかけがほしいはず。親としてというか、大人の先輩として、カズコさんご夫婦から歩み寄ってあげてほしいです。
息子さんの心の中を想像してみると、「自分の恋愛経験が浅いこと」「彼女の年齢が一回り上なこと」を後ろめたく感じて、いっそう不器用に振る舞ってしまっている可能性が高いです。正直そこは、人生の先輩として年上彼女がサポートしてあげてほしいと思わなくもないですが、彼女がどんな人なのかほとんど分からない状況ですし、今は一旦忘れましょう。
彼が今一番必要としているのは助け舟です。
あなたにパートナーができて嬉しい。
相手がどんな人かをもっと良く知りたい。
この二点を繰り返し伝え、「お母さんたちはあなたの敵ではない。仲良くしたいんだよ」ということを粘り強くアピールしてほしいなと思います。
息子さんと彼女にしっかりした信頼関係があるのかを、カズコさんがもう一度見極める機会がセッティングできますように。息子さんの幸せのためにも、切にお祈りしております。
文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙