TBS篠原アナが「朝ラーの女王」になった意外な経緯

ずずっとラーメンを啜る姿が大人気の篠原梨菜アナウンサー。今や「朝ラーの女王」と呼ばれる(写真:篠原アナ提供)
TBSの朝の情報番組「THE TIME,」(毎週月曜から金曜 あさ5時20分~8時)の人気コーナー「早朝グルメ」。
【写真アリ】笑顔が素敵!ラーメンをずずっと啜ったり、顔とチャーシューの大きさを比較する篠原アナ
毎週月曜日から金曜日の午前5時57分ごろに放送され、早朝から営業している飲食店を紹介しているのだが、その中でも水曜日は「ラーメンの日」となっている。篠原梨菜アナウンサーが朝からラーメンをずずっと啜る姿が大人気だ。
ラーメン店主たちから今や「朝ラーの女王」と呼ばれる篠原アナだが、いかにして今のようになったのか。本人に話を聞いた。
幼い頃からラーメン好きだった篠原アナ
「THE TIME,」は2021年10月からスタート。「目覚める町のリアルタイム」と題して、当初から週5日間中継コーナーをやっていた。いろいろな町やニュース現場などで毎日中継をしていたが、そのネタ出しが大変だったという。
徐々に飲食店からの中継が増えてきて、ラーメン店からの中継も行うようになってきた。篠原アナがもともとラーメン好きだったということもあり、水曜日はラーメンの日と決めて中継することになった。
これが2022年4月のことである。ここから篠原アナは毎週水曜日の朝にラーメンを食べることになった。

インタビューに答える篠原アナ(写真:筆者撮影)
もともと父がラーメン好きで幼い頃からよく連れて行ってもらっていた。高校時代には「一蘭」によく通い、思春期の悩みをラーメンで晴らしていたという。大学時代には湯河原の「飯田商店」など各地にラーメン旅に行くほどのラーメン好きだ。

湯河原にある名店「飯田商店」。「食べログ」では驚異の4.10点を誇り、全国1位となっている(筆者撮影)
篠原アナが自らお店を調査
紹介するのは朝に営業しているお店と深夜から朝まで通し営業しているお店だ。だいたいお店には3時半から4時頃到着し、営業中のところもあれば仕込み中のところもある。
この時間に営業しているお店はなかなか多くないので、ディレクターを中心にスタッフみんなで店を探している。
ある日突然、筆者のXが篠原アナからフォローされ、「朝ラーの情報がありましたらご教示いただけましたら嬉しいです」というDMがやってきた。アナウンサーが自らお店を調査しているということに驚いた記憶がある。
「毎週のラーメンデーを本当に楽しみにしているんです。このコーナーが一つのモチベーションになっています。
前日は午後にご飯を食べたらその後は食べないようにしていて、翌日のラーメンに備えています。前日の夜からテンションが上がっています」(篠原アナ)
すべてのパーツを見せ、1ストロークで一気に啜る

1時に起床、5時台にはラーメンをすすっているという(写真:筆者撮影)
篠原アナは朝1時に起きて2時半前後にTBSに到着。打ち合わせやメイクなどをして、3時半から4時頃にラーメン店に到着し、5時台に生中継となる。
このコーナーは全部生放送で、事前にインサート用のVTRなどの収録はしていない。篠原アナの実食は1つのカメラですべて撮りきる。食レポのこだわりを聞いてみた。
「麺を見せて、具を見せて、としっかりすべてのパーツを見せます。大きいチャーシューなどは顔と大きさを比較すると伝わりやすいですね。
少しずつ食べてもおいしそうに見えないので、思いっきり啜りますが、食べながら喋らないといけないので絶妙な量に留めます。麺は嚙み切らずに1ストロークで一気に啜るようにしています」(篠原アナ)

大きいチャーシューは顔と大きさを比較して見せる(写真:篠原アナ提供)
そのこだわりはプロそのものだ。このコーナーはコロナ禍にスタートしたので、ラーメン店主たちがいろいろなアイデアで困難を乗り切っているのを見てきた。
「このコーナーを観て皆さんにとにかく元気になってほしいと思ってやっています。日本の朝が動いている感を見せたい。朝頑張っている皆さんの姿を伝えたいと思ってレポートしています。
アナウンサーとしてとても勉強になりますし、このラーメンのコーナーだけはほかの人には譲れません(笑)」(篠原アナ)
篠原アナの思いっきりのいい啜りっぷりが話題となって、大人気のコーナーに成長した。視聴者のシンプルな疑問としてはそんな朝早くにラーメンを食べて大丈夫なのかということである。
「ラーメンを朝食べると罪悪感がない感じがします。一日かけて消化している感じで、むしろ健康的かなと思っています。ラーメンライスも大好きなので、ライス付きでも朝から食べられます。
皆さんの持っているイメージよりも健康的だと思うので、ぜひ食べてみてほしいですね」(篠原アナ)

朝からラーメンライスもペロリと食べる(写真:篠原アナ提供)
このコーナーを通じて朝ラーの存在を知った視聴者も多いと思う。都内でもコロナ禍に深夜営業できないお店が朝ラーを始めるなど、少しずつ広がってきている。篠原アナは「朝ラーの女王」としてラーメン店の中でも話題だ。
「始まった当初は朝ラーにこんなに需要があるんだと驚きました。朝から並んでいるお店もあってビックリしましたね。
朝食べると一日元気になれますし、もっともっと広まってほしいですね。いつか朝ラーの歴史のある福島県の喜多方市や静岡県の藤枝市にも行ってみたいです」(篠原アナ)
麺の啜りっぷりはお店の方からも好印象
実際に篠原アナが訪れた大塚「Nii」の店主・刈屋幸太さんにロケの様子を聞いてみた。
「『レンゲは要りません』とどんぶりから直接スープを飲んでいました。麺はガッツリ音を立てて啜っていましたね。仕事を楽しんでいる印象で、一生懸命な姿がとても良かったです」(「Nii」刈屋店主)
巣鴨の「麺創庵 砂田」の店主・砂田裕史さんにも話を聞いた。
「スイッチが入ったときの彼女の啜りっぷりには正直惚れ惚れします。かっこいいです。
すごく朗らかで細やかな気配りができる方で、きっと彼女のそういった部分が画面を通しても伝わるからファンやフォロワーさんがたくさん付くのだと思います」(「麺創庵 砂田」砂田店主)

「砂田」をレポートする篠原アナ(写真:篠原アナ提供)
番組としても今やなくてはならない人気コーナーで視聴率も好調だ。プロデューサーの井桁永介さんも篠原アナのラーメンレポートには太鼓判を押す。

篠原アナのラーメンレポートは、スタッフからも好評なのだ(写真:筆者撮影)
「彼女がおいしそうに食べている絵を見ているとスタッフも皆元気になれます。明るくなれるんですよね。
コーナーが始まった頃はまだドギマギ感がありましたが、その後どんどん磨かれていき、今では水を得た魚のようで、篠原さんにしか務まらないコーナーになっています」(井桁プロデューサー)
ロケを重ねるたびに篠原アナのラーメン愛は増していく。朝ラーをレギュラーで伝えるメディアはなかなかないので、頑張って続けてもらいたい。
「ラーメンは本当に多種多様で、一杯一杯が『作品』だと思っています。同じものを食べているという感覚がなくなるほど奥深い世界です。毎週違う世界を楽しめていて、ラーメンの進化をまざまざと感じています」(篠原アナ)

今回詳しく話を伺って、「芯のある、ラーメン好きだ」と筆者も感じた(写真:篠原アナ提供)
「朝ラーの女王」のこれからのレポートにも、引き続き注目だ。