小学生の娘が学童に行きたがらない…主夫と妻の“問題への向き合い方”に「勇気をもらった」の声【漫画】

学童に行きたくないと泣き始める小学生の娘
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画家・イラストレーターのとげとげ。さんがレタスクラブで連載中の『夫ですが会社辞めました』をご紹介しよう。
同作は、会社に行けなくなってしまった夫の川田俊と働いて家計を支える妻の沙月、そして、まだ手のかかる年齢の息子のカズによる、自然豊かな葉山の町での暮らしを描いた一作。
以前X(旧Twitter)に、息子の友達であるソラくんの家族を描いたエピソード「入学直後の小1娘が学童を嫌がり先行き不安」がポストされると、1.2万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者のとげとげ。さんに同作を描いたきっかけや、お気に入りの場面について話を伺った。
小学校に通い始めた娘が日に日に元気をなくし…

『入学直後の小1娘が学童を嫌がり先行き不安』(1/18)
ある日、小学生になったばかりの長女・アオイを見送る主夫のソラくんパパ。先日、アオイが学校での出来事を話していた様子から、パパは「興奮しているというか、空気に飲まれて頑張りすぎてるというか」と心配していた。
そして、数日が経ち、いつもよりも元気がないアオイ。「学校どう?」「休み時間何したの?」と尋ねると、1人で図書館の本を読んでいたという。また翌日の朝、登校する際に「学童行きたくないな」とつぶやいており、パパの心配はさらに膨れ上がり…。
ソラくん一家の様子に対し、読者からは「しっかりと問題を解消する夫婦の姿に勇気をもらった」「うちの子どもと似たような感じだから、とても参考になった」などの声が上がっていた。
妻と夫の“従来の役割”を逆転させた狙いとは

『入学直後の小1娘が学童を嫌がり先行き不安』(11/18)
――『夫ですが会社辞めました』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
コロナ禍でリアルな人付き合いが減った時期、人とのつながりや距離感について考えることが増えました。人間関係って、近すぎても遠すぎても苦しくなることがありますよね。
ある場所では生きづらさを感じても、環境が変わればうまくやれることもある。そんな風に、それぞれ違った生きづらさを抱える登場人物たちが、無理なく寄り添い合う「静かなつながり」を描きたいと思ったのが、この作品を描き始めたきっかけです。
また、主夫と大黒柱の妻という、いわゆる“従来の役割”を逆転させることで、見えてくるもの、伝えやすくなることがあると感じました。立場を変えることでこそ見える葛藤や理解を、物語の中に込めています。
――『入学直後の小1娘が学童を嫌がり先行き不安』を描いた経緯もぜひお聞かせください。
私の娘も、この漫画の子どもと同じように「高学年の子たちの強めな物言いが怖い」と、学童へ行きたがらなくなることがありました。でも「行きたくない」と子どもが口にすることで、親や子ども自身にいろんな影響があるんです。働く親にとっても、子どもにとっても、それは決して軽いひと言じゃない。その辛さや葛藤を、丁寧に描きたいと思いました。
「うちだけじゃないんだ」と、同じように子どもの“行き渋り”に悩む親御さんたちの気持ちが、少しでもラクになれば嬉しいと思い描きました。
――『入学直後の小1娘が学童を嫌がり先行き不安』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
母親が介護の仕事や同僚との会話を通じて、子どもとの直接的なやりとりだけではなく、さまざまな視点から気づきを得ていく様子を描いています。辛いときほど、親自身がいろんな人と関わることで視野が広がり、思考の幅も広がっていく——そんな過程に注目してもらえたら嬉しいです。
――『入学直後の小1娘が学童を嫌がり先行き不安』の中で、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
気に入っているのは、「私の仕事は家族の中で優先順位は一番下。何かが起きた時に働き方を変えたり、諦めるのは当たり前なんだよ。」というセリフです。
現実的に、夫婦の中でこういう役割の偏りがあることは“仕方のないこと”かもしれません。でも、それを「当たり前」として流してしまわず、辛さや無念さをきちんと分かち合える夫婦関係は理想だなと思いながら描きました。
――今後の展望や目標をお教えください。
今後も『夫ですが会社辞めました』を通して、さまざまな社会問題や生きづらさの中で、もがきながら懸命に生きる登場人物たちを描き続けていきたいと思っています。また現在、単話形式でも新たな書籍を執筆中です。まだ詳しくはお伝えできませんが、いろんなテーマに挑戦することで、自分の作風の幅を広げていけたらと考えています。
――読者へメッセージをお願いします。
現在、新しいお話を執筆中です。きっとみなさんの心に刺さるような内容にできると思いますので、詳細をお伝えできるタイミングになりましたら、SNSでお伝えします。楽しみにしていただけたら嬉しいです。そして『夫ですが、会社辞めました』の連載も引き続き続いていきますので、こちらもお楽しみに…!