5歳の頃から夢だった。坪井翔、F1ドライブが遂に実現……今後は未定も「どんなチャンスが来ても、掴めるように準備しておきたい」

 富士スピードウェイで行なわれたハースF1のTPC(旧車テスト)で、初めてF1マシンをドライブした坪井翔。それから中1日を置いて、坪井の姿はスポーツランドSUGOにあった。スーパーフォーミュラの第8戦が行なわれるからだ……まさに慌ただしい日々を過ごしている。

 そんな坪井はSUGOで記者会見に応じ、F1初体験を語った。彼にとっては一度は諦めかけたF1への道だったが、実際に走らせた1日は刺激的な経験となったようだ。そして今後どんなチャンスがやってきても、それに応えられる準備をしておかなければいけないと気を引き締めた。

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 坪井は8月7日、ハースの2023年型F1マシンVF-23を1日かけてドライブ。100周以上を走り込み、2008年にフェリペ・マッサが記録した富士スピードウェイのコースレコード更新まであと一歩というところまで迫った。

「僕自身にとってはめちゃくちゃ刺激的な1日でした。色々準備してきたつもりでしたが、成果もあった反面足りないところも感じました。でも、なかなかあんなに濃縮された1日を過ごすことがないというくらい、やることが盛りだくさんでした」

 そう語る坪井。彼にとっては、5歳の頃から夢見てきたF1に、ようやく辿り着いたのだった。

「5歳からカートをやってきて、ずっと夢はF1ドライバーでした。卒業文集とかにも、小学生の頃からずっと書き続けてきたし、トヨタの育成スクールを受ける時にもそう書いていました」

「そのくらい夢見てきたんですが、正直に言って、半分諦めていたところもあります。でも日本でしっかりと結果を出して、今回のような機会をいただけました。自分の夢としては、これがスタートではありますけど、ひとつの夢が叶った瞬間としてはすごく嬉しかったですし、F1というクルマも楽しんで走らせることができました」

「しかもお客さんに見てもらえて……みんなが見すぎていて、ちょっと恥ずかしくもありましたけど、本当に良い1日でした」

 坪井が言うとおり、彼はまだテストで旧車をドライブしただけ。F1に参戦するために、平川亮のようにリザーブドライバーを務めたり、宮田莉朋のようにFIA F2に参戦したりと、次なるステップが待っているかもしれない。

 それについての覚悟はできているかと尋ねると、坪井は次のように語った。

「F1のテストに乗るという段階から、覚悟しておかなければいけないと思っていたし、そう言われてきました。そこまで想定した中で、今回テストをやってきたつもりです」

「今後どういう形になるのかも全然分からないし、そのチャンスがあるかどうかもわかりません。まだ、それについては決まっていないです。でも、どんなチャンスが来てもいいように準備だけはしておく必要があると思います。しっかり準備して、どんなチャンスが来ても掴めるようにしたいです」

「F2に出ることが正解なのか、あるいは平川選手のようにリザーブになるのが正解なのか、どっちが正しいのかは分かりません。実際問題、タイミングだったり色々な要素が絡んでくるというのは、レースの世界ではどうしてもあることです。僕がコントロールできる話じゃないです」

「どんなチャンスが来てもいいような準備だけはしておく必要があると思います」

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