小6の息子が全国模試で1位に ダンディ坂野が「勉強しなさい」の代わりにかける言葉とは?

「ゲッツ‼」のフレーズでブレイクしたダンディ坂野さんには2人のお子さんがいて、高校1年生の長女は中学受験を経験しています。現在は小学6年生の長男も受験に向けて頑張っているそうですが、全国模試でトップをとるほど優秀だそうです。どのような教育方針で子育てをされてきたのか、お話をうかがいました。※後編<ダンディ坂野に聞く、高1と小6の“にこやかな”子育て「ただ一つ、子どもたちに厳しく言っていることがあります」>に続く

■「勉強しなさい」の代わりにかける言葉

――高1の娘さんは中学受験を経験されていますが、小6の息子さんはいかがですか?

 娘は小5から受験塾に通わせたのですが、息子は小4の途中から通っています。この間は全国模試で国語だったかな、1位をとって……。満点だったみたいです。その次は1問だけ間違えたみたいですけど、答えは合っていたのに、漢字を間違えて減点されてしまって。

――すごい! 優秀なんですね。

 娘はとにかく頑張って頑張って大学附属の私立中学に合格したのですが、息子は楽しそうにタブレットでアニメを見ていると思ったら、全国1位や2位をとってくるので、変わった子だなと思って(笑)。塾の先生から志望校のレベルを上げたほうがいいと言われて上げたら、1カ月後にはさらにレベルを上げたほうがいいと言われるような感じで、今のところ順調にきています。

――どうすれば、そんなに優秀な子が育つのでしょうか。

 僕にもわからないんです(笑)。僕は工業系の高校出身で、子どもたちの勉強を見たことはないんです。妻もそこまで見ていないと思います。塾では夜の9時ごろまで頑張っていて家では宿題をやるくらいですが、メリハリはつけていますね。「勉強をしなさい」とは言わないのですが、日ごろから「やるべきことをやったら何をやってもいいよ」って伝えているんです。だから宿題が終わると休日のお父さんみたいにソファに横になって、ゲームをしながらタブレットを見るとか(笑)、器用なことをしていますね。それでもやることをやっていれば何も言いません。

――ダンディさんの言うことを守って先に宿題をやるんですね。

 子どもたちには小学校に上がったくらいから、そう伝えていますね。真顔で低い声で、「先にやることをやらなかったら、ゲームもタブレットもなくなるし、Netflixは解約するからね」って。今は宿題をやってから遊ぶというのは、わが家の暗黙の習慣のようになっています。

――ほかにお子さんの勉強についてのルールや意識されていることはありますか?

 成績や点数というよりも、頑張ったことを褒めるようにしています。「頑張ったから食べたいものを食べに行こう」とか、「頑張ったから何か買ってあげる」とか。結果よりも過程が大事だと思うので「何点とれたらご褒美で買ってあげる」みたいなことはしません。

■そこまで頑張らせなくていい、と思ったことも

――お嬢さんの受験期には例えば勉強がイヤになった時期があるとか、壁にぶつかるようなことはなかったですか?

 いまは頑張るときだって、わかっていた感じでしたね。受験塾は、みんなが同じ方向に向かって頑張っていて、切磋琢磨できる環境ですよね。息子も塾の迎えに行くとほかの子と楽しそうに話しながら出てきて。みんな遊びたい盛りだろうに、頼もしいなと思いながら見ています。

――そもそもなぜお子さんたちは中学受験をすることになったのですか?

 まだ小学生の頭がやわらかいうちにたくさんの知識を身につけて勉強しておくと、将来的にも役立つという話を聞いたことがあって娘は受験しましたし、息子も同じように受験します。小学校高学年は勉強の“頑張りどき”だと思ったんです。

 ただ、息子の塾の先生に志望校のレベルを上げるように言われたときには、正直そこまでやらなくてもいいんじゃないかと思いました。僕は高校受験しか経験がないからか、小さい子が高いレベルを目指して勉強するのは大変そうだと思ってしまって。家の近くの学校でも十分なんじゃないかと妻に話したことがあります。

 そうしたら妻から「息子の人生において上を目指せる機会はそうそう訪れないかもしれないから、チャンスだと思ってチャレンジさせたい」と言われて、納得しましたね。確かに、僕自身もチャンスのときに頑張ったから、たくさんの方に知っていただけるようになったと実感しているんです。

――それは“ゲッツ”でブレイクしたときのことですか?

 ブレイクした2003年ごろですね。夜中の2時、3時まで仕事をして、朝6時には飛行機か新幹線に乗っているみたいな生活が1年ちょっと続きました。寝る時間はほとんどなくて、それでも収録やイベントでは笑っていないといけなくて。僕の送迎もしないといけないマネージャーは、もっと大変だったと思います。事務所で朝から晩まで10件以上の取材を受けるという日もありましたね。毎回“ゲッツ”の誕生秘話を聞かれて、どんどんうまく話せるようになって最後の方はペラペラしゃべっていました(笑)。そんな毎日でもセーブすることなく、目の前の仕事を一生懸命やって露出し続けたからこそ、今もこの仕事を続けられているのだと思っています。

――息子さんは、受験本番が近づいてきて、まさに今が“頑張りどき”ですね。

 この先の長い人生を考えると、ほんの一瞬のこととも言えます。このチャンスを逃さず、家族一丸となって頑張りたいです。

(構成/中寺暁子)

〇ダンディ坂野(だんでぃ・さかの)/1967年生まれ、石川県出身。1996年に大川興業の舞台『すっとこどっこい』でデビュー。アメリカンジョークと「ゲッツ‼」のフレーズで2003年に大ブレイク。日本テレビ『エンタの神様』、フジテレビ『クイズ!ヘキサゴンⅡ』など、多数のテレビ番組に出演。現在もテレビや営業、CMで活躍を続ける。