【漫画】空気を読み続けた28歳OLが“人生を捨てた日”に「勇気付けられました」の声

コナリミサトさんの「凪のお暇」が話題

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、6月16日に最終巻が発売、2019年に大ヒットドラマ化(主演・黒木華、共演・高橋一生、中村倫也)もされた『凪のお暇』の第1話エピソードをピックアップ。

作者のコナリミサトさんが6月10日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、3,200以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、コナリミサトさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。

人の顔色ばかり見てきた彼女が選んだ新しい生き方

「凪のお暇」(1/32)

主人公は、28歳のOL・大島凪。

空気を読み、人に合わせて生きてきた彼女は、日々のストレスと職場の人間関係に疲れ果てていた。唯一の心の拠り所だった恋人・慎二の心無い陰口を偶然耳にし、自分が「空気のような存在」だったことに気づく。その瞬間、過呼吸を起こし、会社も恋もすべてを手放す決意をする。

凪は都心のマンションを引き払い、郊外の6畳一間で新生活を始めるのだが――。

物語を読んだ人からは、「慎二こいつこんないい子を」「心を底からつかまれました」「凪ちゃんに共感し過ぎて」「でも慎二にも共感してしまう空気読み人間です…心が動いて止まりません」「凪が勇気を出して思いを口にすることで状況がよくなる場面、どれも好きです」「主人公に共感することが多く、後半に連れて変わろうと努力していく姿に、読んでいて勇気付けられました!」など、反響の声が寄せられている。

「空気を読む」って何?作者自身の葛藤が原点

「凪のお暇」(2/32)

――『凪のお暇』を創作されたきっかけや理由を教えてください。

秋田書店さんの雑誌「エレガンスイブ」の初代担当編集・Sさんが、コミティアのスペースに遊びに来てくださり、「描いてみませんか?」と声をかけていただいたのがきっかけです。当時、まったく売れていなかった私にとって、彼女はまさにマンガ人生の恩人です。

最初は節約術を盛り込んだショートマンガのつもりだったのですが、描いていくうちにキャラクターがどんどん膨らんでいきました。

――主人公・凪のキャラクターを造形するうえで、特にこだわった点(性格、外見、言動など)があればお聞かせください。

まず最初に、ふわふわ頭の外見がぽんと浮かんできて、そこから性格や言動が自然に決まっていきました。

こだわりというより気をつけていたのは、凪がすぐ段階を飛ばして表層だけ達観しようとするところ。なので「待て待て、ゆっくり行こう!」と自分に言い聞かせながら描いていました。

――空気を読みすぎる性格や“察しすぎる”性分など、共感を集めた描写が多数ありました。ご自身の経験や意識されたことがあれば教えてください。

学生時代やバイト先で何かトラブルが起こると、その原因に関係があろうとなかろうと、「自分のせいだ…」と強く思い込んでしまう癖があるなと感じていました。

空気は読めているつもりが、実際はとんちんかん。そのくせ被害者意識が強くて、「この自分、なんとかならないかな〜!」とずっと考えていました。そういった自省が、マンガの中にも反映されている部分があるかもしれません。

――作中で特に思い入れのあるシーンやセリフがあれば、理由とともにご紹介ください。

やっぱり第1話の「空気は読むものじゃなく、吸って吐くものだ」というセリフです。このワードが浮かんだ瞬間、「よし、このマンガは発進できる!」という確信が持てた気がします。

――『凪のお暇』という物語を通して、読者に届けたいと願ったメッセージやテーマがあればお聞かせください。

「こんな自分いやすぎる〜!!」と思っても、自分でいることをやめることはできません。だからこそ、どうすればその自分とうまくドライブしていけるか、自分はどんなことを粋だと思うのか、どんな作風で生きていきたいのか――そう考え続けるうちに、なんだかいい感じになっていく気がします。

私もいまだにブレブレですが、一緒にたくさん考えて、ときには思考停止する日も意識的につくって、なるべくすこやかに生きていきましょう!

――最後に、作品を愛読されてきた読者の皆さまへメッセージをお願いいたします。

ご愛読くださったみなさま、本当にありがとうございます!!

ウルトララブ!!です!!