コメダも真っ青?「一杯1L超・爆盛りカフェ」の正体

埼玉が誇る「デカ盛り喫茶店」とは…?(筆者撮影)
埼玉が誇るデカ盛り喫茶店チェーン
「珈琲茶館オービー」とは、「珈琲屋OB」や「カフェOB」の屋号で埼玉県南東部を中心に展開する喫茶店チェーンだ。埼玉県八潮市にある本店をはじめ、越谷市や草加市など現在は計14店舗を展開する。
【画像を見る】超巨大!容量1L超…!? デカ盛り喫茶店の「くりーむそーだパフェ」990円はこれだ!
出張先で時間つぶしや腹ごなしにカフェに入る機会も多いが、全国どこにでもあるチェーンカフェに入るのも味気ない。せっかくなら地場のカフェに入りたいと思う人に「珈琲茶館オービー」はおすすめだ。
ただしひとつ注意点がある。なんでもこの店、「デカ盛り」が特徴なのだとか……。
同じく量が多いことで知られる喫茶店チェーンに「コメダ珈琲店」がある。特に同店のサンドイッチはボリューミーで食べきれず持ち帰る人も多い。しかしメニュー表の写真はそのボリューム感を感じさせないことから、巷では「逆詐欺」とほめたたえる声も。そして一説によると、この「珈琲茶館オービー」はその「コメダ珈琲店」も裸足で逃げ出すほどのデカ盛りだという。
その実態を探るべく、筆者は埼玉へ向かった。
「珈琲茶館オービー」の店舗には、フルサービスの「珈琲屋OB」とセルフカフェの「カフェOB」の2スタイルがある。今回、それぞれの店舗を訪れてみた。
まずはフルサービスである「珈琲屋OB」の、「珈琲屋OB 北越谷店」を訪問。

年季の入ったログハウス風の「珈琲屋OB 北越谷店」(筆者撮影)
北越谷駅から15分少々歩くとログハウス風の建物が見えてきた。道路沿いにあり駐車場も完備。車で訪れる人も多そうだ。筆者と入れ違いになった人が電話で「今、キタコシ(北越谷)のオービーにいるの~」と慣れた様子で話しているのが聞こえた。地元民にとってはおなじみの店のようだ。

駐車場完備(筆者撮影)
フルサービスでゆったりくつろげる店内
フルサービス店なので、入店すると店員さんに人数を聞かれたのち、席まで案内してもらえる。
店内も、外観の延長で山小屋のような空間が広がっている。丸太が積まれた壁、手書きの看板。テーブルの板が少しいびつなところがあり手作り感があるが、それらがかえって温かみがある居心地の良い空間を作りだしている。

店内はこんな感じ(筆者撮影)
席はテーブル席がゆったり並ぶ。都会のチェーンカフェのようなせせこましさはなく、ところどころで仕切り付きがついており快適だ。他のお客の様子を見ると、おしゃべりを楽しむ人や軽食をとる人、作業をする人など、おのおのの時間を過ごしていた。
注文はタブレットで
フルサービスと言いつつ、注文は卓上に備え付けのタブレットで行う。そこは時代の流れかデジタル化されているが、オーダーシステムのデザインは洗練されすぎず、ひと昔前のホームページのようなデザインでほっこりする。

見やすくも洗練されすぎないオーダーシステム(筆者撮影)
電源もあったので、PC作業やスマホの充電にも便利だ。

電源も使用可能(筆者撮影)
噂に違わぬ…いや、それ以上のデカ盛り
筆者は「くりーむそーだパフェ」990円を注文してみた。

「くりーむそーだパフェ」990円(筆者撮影)
ドリンクとパフェが一体化したメニューだ。デキャンタにメロンソーダが注がれ、その上にアイスやフルーツ、クリームからなる「パフェ」部分が浮いている。
この商品、驚くほど大きい。デキャンタは30センチほど、1.5リットルは入りそうな容量だ。コーンのてっぺんから含めると全長50センチはあるだろうか。

圧倒的ボリューム(筆者撮影)

つぶらな瞳で見つめてくるので、食べるのがもったいない(筆者撮影)
バニラアイスにレーズンが2つ埋め込まれているが、だんだんその周辺から溶けてきて、まるで涙を流しているように見えてきた。写真撮影はほどほどに、早速いただくことにした。

「早く食べて」と涙ながらに訴えかけるパフェ(筆者撮影)
そのボリューム、コメダ以上!? 2人前を想定か
まずパフェ部分がなかなかのボリューム。バニラアイスにミカンやサクランボ、パイナップルのシロップ漬けにバナナ。クリームもてんこもりだ。食べ進めてクリームをめくると、イチゴ風味のアイスクリームが隠れていた。

バニラアイスをクリアしたと思うと現れるイチゴアイス(筆者撮影)
ドリンク部分もすごい。氷が入っているとはいえ、かなりの容量だ。ちなみにストローは2本刺さっていたので2人前想定の品なのかもしれない。確かにこれは逆詐欺コメダを凌駕するレベルだと感じた。

後ろにストローが2本刺さっていた(筆者撮影)
同店はその他にも多彩な喫茶店メニューが揃っている。自家焙煎のコーヒーはホットが1杯400円。大きめのマグカップで提供され、フルサービス店にしては手頃だ。紅茶やジュースも各種揃う。が、それらも例に漏れずデカ盛りで、特にアイス系ドリンクの量は多い。中には金魚鉢のような容器で提供されるものもあるので心して注文したい。フードはケーキやホットケーキ、サンドイッチなど喫茶店らしいスイーツや軽食が揃っているのでお腹を満たすこともできる。

フードメニューも充実(筆者撮影)
大宮駅すぐの穴場カフェ
次はセルフスタイルの「カフェOB」の店舗を訪れてみた。埼玉県最大のターミナル駅、JR大宮駅にある「カフェOB 大宮西口店」だ。
しかし、Googleマップを頼りに大宮駅の西口に出たものの店舗が見当たらない。しばらくうろうろした末に店を発見できた。駅の真下、道沿いにあるのだが、やや奥に引っ込んでおり駅の通用口か何かかと思って通り過ぎてしまっていた。

写真のガラスドアの部分が店舗だが、筆者はこれが店だと気づかずに通り過ぎてしまった(筆者撮影)

灯台下暗し的な場所にある(筆者撮影)
そんな穴場だけあり、店内はほどよくお客が入りながらもすぐに席は確保できた。筆者が訪れたのは休日の昼過ぎで、一般的にはカフェのピークタイム。おまけに外は猛暑なので涼しい店内でコーヒーを飲みたくなる人も多いだろう。駅近でありながらも喧噪から離れてほっと一息できる貴重な空間だ。近くにあるチェーンカフェではこうはいかなかったと思う。
こちらの店舗はセルフスタイル。注文は券売機制となっている。ラーメン屋などで見かける券売機だが、カフェでは珍しい。

ラーメン屋でよく見る券売機(筆者撮影)
券を購入し、カウンターの中にいる店員さんに渡す。ほどなくして商品が提供されるので、セルフで席まで運ぶ。
コーヒーはホット280円。アイスは330円で量たっぷり

ホットコーヒー280円とアイスコーヒー330円。50円差だがアイスコーヒーの量が圧倒的に多く、夏に嬉しい(筆者撮影)
なんとコーヒーはホットが1杯280円とお手頃。なお、アイスコーヒーは330円。お手頃だがフルサービスの「珈琲屋OB」と同じく自家焙煎のコーヒーであり、ちゃんと美味しい。また、アイスコーヒーは量たっぷり。アイスのほうが50円高いが、量はこちらのほうが圧倒的に多い。同じコーヒーのホットとアイスで値段と量に差をつけているのは珍しいと思ったが、アイスコーヒーはガブガブ飲むシーンを想定して多めになっているのかもしれない。逆にホットはゆっくり少しずつ味わうのにぴったりかも、なんて考えた。いずれにせよ涼しい店内に座り、この量がこの価格で楽しめるのはかなりお値打ちだろう。
店内はテーブル席から、壁に向かうカウンター席もある。電源がついている席もあり、作業している人も多かった。フードに関しては、品数は「珈琲屋OB」ほど豊富ではないがパン系の軽食やホットケーキなんかも用意されている。

店内はこんな感じ。一人客向けのカウンター席もある(筆者撮影)

品数は多くないがカフェとして必要十分なラインナップが揃う(筆者撮影)
場所はわかりにくいが、見つけた人だけが楽しめるオアシス。何かと立ち寄る機会も多い大宮駅で覚えておいて損はないカフェだ。
2つのスタイルで展開する「珈琲茶館オービー」だが、ゆっくり腰をすえてくつろぎたい時はフルサービスの「珈琲屋OB」。一方で、サクッと休憩したいときはセルフの「カフェOB」と、シーンによって使い分けたい。前者はロードサイドの郊外にある広々とした場所で、後者は駅の近くのコンパクトなテナントで営業していることが多いようだ。
会計がさらに安くなる裏技も!?
かなりお値打ちな価格設定の「珈琲茶館オービー」だが、ここからさらにお会計を安くする“裏技”がある。同店ホームページを見ると「OB券」なる画像が掲載されている。これを会計時に提示すると、なんと10%オフになるというのだ。使用できるのは「珈琲屋OB」に限り、「カフェOB」では使えないが、それにしても太っ腹だ。
デカ盛りに見えるあふれんばかりのサービス精神、手づくり感ある落ち着く空間の「珈琲茶館オービー」で、ぜひ出張の疲れを癒やしてほしい。