ぶちうまい!おすすめの広島名物グルメ9選。地元の人たちが選んだ広島の味を食べに行こう
- お好み焼愛好家“タッちゃん”推薦のとっておき3軒
- “タッちゃん”こと井上龍也さん
- 食べている間も鉄板で育って味変
- 王道の作り方を守りつつ、他店にない独自の工夫も『鉄板焼き・お好み焼き りんご』【広島市】
- 『鉄板焼き・お好み焼き りんご』店舗詳細
- ごろりとした牛肉の圧倒的存在感『しょぶりたけとり』【広島市】
- 『しょぶりたけとり』店舗詳細
- ここでしか出合えない個性的なトッピング『大人のお好み焼き kate-kate』【広島市】
- 『大人のお好み焼き kate-kate』店舗詳細
- 広島が発祥地の説あり! モーニングなら
- 戦後間もない頃から続く伝統のモーニング『ルーエぶらじる』【広島市】
- 『ルーエぶらじる』店舗詳細
- 瀬戸内の海の恵みとうまい酒
- 旬の食材と地酒のマリアージュを『料理と日本の酒 石まつ三代目』【広島市】
- 『料理と日本の酒 石まつ三代目』店舗詳細
- バラエティー豊かなご当地麺。個性派ぞろいの麺類も美味
- 汁なし担担麺も広島発祥。戦後に成長していった麺文化
- 濃厚スープが沁みる、広島ラーメンを代表する店『中華そば 陽気』【広島市】
- 『中華そば 陽気』店舗詳細
- 新鮮野菜とモチモチ麺、辛いタレのハーモニー『広島冷麺・つけ麺専門店 冷(れい)めん家』【広島市】
- 『広島冷麺・つけ麺専門店 冷めん家』店舗詳細
- 山椒の鼻に抜ける香りとしびれる辛さがたまらない『汁なし担担麺専門 キング軒 本通店』【広島市】
- 『汁なし担担麺専門 キング軒 本通店』店舗詳細
- 広島県民、みんな大好き! 変わらない思い出の味『むすびのむさし 土橋店』【広島市】
- 『むすびのむさし 土橋店』店舗詳細
瀬戸内の豊かな食材に恵まれた広島には言わずと知れたお好み焼を筆頭に、数々の名物グルメがそろう。地元の人たちが愛してやまない広島の味をた~んとご堪能あれ。
お好み焼愛好家“タッちゃん”推薦のとっておき3軒
“タッちゃん”こと井上龍也さん

ぶちうまい!おすすめの広島名物グルメ9選。地元の人たちが選んだ広島の味を食べに行こう
年間400枚以上のお好み焼を食べるお好み焼愛好家。広島お好み焼専用検索サイトの『まいおこ』運営をはじめ、各種メディアでお好み焼の魅力を発信中。
食べている間も鉄板で育って味変
県内にはコンビニの数と同じくらいの店があるという、広島のお好み焼の原型ができたのは、昭和30年(1955)頃といわれる。関西のものとは違って生地と具材は混ぜず、生地の上に具材を重ねて焼くのが広島スタイルだ。
「基本の材料は同じでも、重ねる順番やキャベツの切り幅が違うだけで店の個性が出るのがおもしろい」
そう語るのは、お好み焼愛好家のタッちゃんこと井上龍也さん。ぜひカウンター席で、会話や調理のライブ感も味わって、と続ける。
「食べている間も鉄板の上で育つので、食感や味が変化するのもお好み焼の魅力です」
鉄板上のお好み焼は、ヘラで少しずつ切りながら食べるのが一般的だ。ヘラは5本指で握るのではなく、親指を柄の上に置いて鉄板に押し付け、小刻みに動かすのがコツ。ただし、焼きすぎると硬くなって切りにくいので気をつけて、とタッちゃん。
目の前の調理ショーと会話を楽しみ、舌鼓を打つ。目も心も舌も一度に満たされるお好み焼は、やはり県民熱愛のソウルフードなのだ。
王道の作り方を守りつつ、他店にない独自の工夫も『鉄板焼き・お好み焼き りんご』【広島市】

中に入ったとろろがあつあつトロ~リのりんご焼1100円。外はカリッと香ばしい。

店主の野上輝明さんが、絶妙なヘラさばきで蒸気を外に逃がす。
トッピングや焼き方など新しさを求める店が多いなか、2011年の開店以来、奇をてらわないオーソドックスなお好み焼を提供。ラードの代わりにクセのないグレープシードオイルを使うため、あっさり食べられる。
タッちゃん
いまでは数少ない押し焼きスタイル。
水分をしっかり飛ばすので、テイクアウトにもおすすめです。

山盛りの野菜を蒸し焼き後、しっかり押さえて焼き、5分の1ほどの厚みに。

低コレステロール、高ポリフェノールのグレープシードオイルを使用し、軽い口あたりに。

大きな窓から光が入って明るい。
『鉄板焼き・お好み焼き りんご』店舗詳細
鉄板焼き・お好み焼き りんご 住所:広島県広島市南区段原山崎2-13-12/営業時間:11:30~13:30・17:30~21:30/定休日:日/アクセス:山陽新幹線広島駅からバス5分の段原南下車、徒歩7分
ごろりとした牛肉の圧倒的存在感『しょぶりたけとり』【広島市】

豚バラ肉ではなく牛肉を使うしょぶり牛肉玉1250円。

快活な笑顔が印象的な店主・橋本文武さんとの会話も弾む。
広島では牛のあばら骨についた肉を「しょぶり」と呼ぶ。1頭につき数kgしかとれないこの希少部位に、自家製の太麺とソース、ざく切りキャベツも加わって、食べごたえ十分だ。ホルモンを使った鉄板焼きメニューも豊富。
タッちゃん
しょぶりを細かく切らず、大きめにカットしているので、
肉の旨味もしっかり味わえます!

焼肉店では中落ちカルビと呼ばれるしょぶり。脂の甘みと赤身の歯ごたえが特徴。

そばも注文ごとに店内で製麺するこだわりよう。
『しょぶりたけとり』店舗詳細
しょぶりたけとり 住所:広島県広島市西区天満町6-12/営業時間:12:00~14:00・18:00~22:00/定休日:日/アクセス:山陽新幹線広島駅から広島電鉄27分の観音町下車、徒歩2分
ここでしか出合えない個性的なトッピング『大人のお好み焼き kate-kate』【広島市】

肉づくし焼き1518円には自家製チャーシューがたっぷり。おともには神ゴッドレモンサワー638円を。

店主の梅田幸生さんと妻の貴美恵さん。
コシのあるオリジナル極細麺をはじめ、卵やキャベツ、魚粉まで素材を厳選し、特製香味油で外をパリッと焼き上げる。こだわりのトッピングは「みんなが好きでわかりやすく、お好み焼に合うもの」をセレクトしている。
タッちゃん
ワインを加えたソースが大人の味。
魅力的なトッピングはもちろん、ベースのお好み焼も美味!

プリン好きの店長がどうしても作りたかった魔法のフルふわプリン308円。
『大人のお好み焼き kate-kate』店舗詳細
大人のお好み焼き kate-kate(カテカテ) 住所:広島県広島市安佐南区緑井5-18-4/営業時間:11:00~13:30LO・17:30~20:30LO(土・日曜は17:00~、売り切れの場合は早めの閉店あり)/定休日:不定休/アクセス:JR可部線緑井駅から徒歩7分
広島が発祥地の説あり! モーニングなら
戦後間もない頃から続く伝統のモーニング『ルーエぶらじる』【広島市】

Bモーニング700円。モーニングメニューは全6種あり、10:30LO。

創業者である祖父、2代目の父を継いで店主を務める末廣朋子さん。「焼きたての自家製パンもぜひどうぞ」。
2025年の夏で79周年。原爆投下後、不明者の捜索や復興にあたる人や医療関係者のため、利益度外視で提供した朝食は、モーニングサービス発祥との説も。オリジナルブレンドのコーヒーと自家製パンが自慢だ。

戦地から帰還し、バラックで店を始めた末廣武次さん。昭和26年(1951)から現在の場所で営業。

開店当時のモーニング(当時70円)を再現してくれた。
『ルーエぶらじる』店舗詳細
ルーエぶらじる 住所:広島県広島市中区大手町5-6-11/営業時間:7:00~19:00(土・日曜・祝日は~18:00)/定休日:不定休/アクセス:山陽新幹線広島駅から広島電鉄23分の鷹野橋下車、徒歩2分
瀬戸内の海の恵みとうまい酒
旬の食材と地酒のマリアージュを『料理と日本の酒 石まつ三代目』【広島市】

お造り盛り合わせ1400〜2200円(季節により内容と価格は変動)。

日本酒ソムリエの資格をもつ3代目の吉田大輔さん。「料理に合う酒など、気軽にお声がけを!」。
日本三大酒どころの一つである広島の地に祖父が開いた「酒処石松」を、3代目の大輔さんが継いで改称。約50種の日本酒のうち半分が地元・広島の酒で、瀬戸内海産の新鮮な海の幸など地の食材によく合う。予約がおすすめ。

店主の目利きによる猪口(ちょこ) 。好きなものを選んで使える。
『料理と日本の酒 石まつ三代目』店舗詳細
料理と日本の酒 石まつ三代目 住所:広島県広島市中区流川町3-14/営業時間:18:00~22:30/定休日:日(連休初日の場合は営業)/アクセス:山陽新幹線広島駅から広島電鉄7分の胡町下車、徒歩5分
バラエティー豊かなご当地麺。個性派ぞろいの麺類も美味
汁なし担担麺も広島発祥。戦後に成長していった麺文化
お好み焼だけでなく、広島には県民御用達のご当地麺も多い。
筆頭にあげられる広島ラーメンのルーツは、戦後の飲食屋台にさかのぼる。中華そばを提供していた屋台の一つに元祖といわれる店があり、その味を引き継ぐ老舗の一つが『陽気』だ。
「豚骨スープですが、ドロドロしていないから子どもからお年寄りまで食べやすいと思います。トッピングにはもやしも欠かせません」と店主の原裕美さん。コクがありつつもさっぱりの濁ったスープが味わい深い。
最近では、辛い麺にも注目が集まる。
昭和29年(1954)創業の中華料理店が提供した「冷麺」が始まりとされる広島つけ麺は、専門店のほかラーメン店や居酒屋でも提供されるほどの人気っぷり。たっぷりの野菜と麺を、醤油ベースの辛いタレでいただく。
いまや全国で人気を集める汁なし担担麺も、実は広島が発祥だ。山椒とラー油の効いたしびれるうま辛さは、やみつきになる。
無類の新しいもの好きでありながら、気に入ったものはとことん愛すのが広島の人々。次はどんな麺料理が生み出されるのか、楽しみだ。
濃厚スープが沁みる、広島ラーメンを代表する店『中華そば 陽気』【広島市】

中華そば750円。創業当時と変わらない味が根強い人気の秘訣。
昭和33年(1958)に屋台からスタートした老舗。豚骨と鶏ガラ、野菜を煮込んだスープは注ぎ足しで守ってきた伝統の味。中細麺によく絡み、チャーシューともやしがその味を引き立てる。広島駅前にも店がある。

義父から店を継いだ店主の原さん。夜の時間帯に店に立つ。「つなぎ続けて67年! 伝統の味をどうぞ」。
『中華そば 陽気』店舗詳細
中華そば 陽気 住所:広島県広島市中区江波南3-4-1/営業時間:11:30~13:30・18:00~23:00/定休日:毎月1・12・13・26日/アクセス:山陽新幹線広島駅から広島電鉄40分の江波下車、徒歩16分
新鮮野菜とモチモチ麺、辛いタレのハーモニー『広島冷麺・つけ麺専門店 冷(れい)めん家』【広島市】

麺1玉のめんいち1040円。タレの辛さは、なしから激辛まで7段階。辛さが苦手なら「控えめ」がおすすめ。
広島つけ麺の元祖といわれる中華料理店で修業した先代が、夏限定だった冷麺を通年で提供する専門店として昭和60年(1985)に開業。伝統の味を守りつつ、タレに砂糖、塩、添加物を使わないなど、独自性も追求している。

創業者の父から店を継ぐ、2代目店主の⻆中賢太さん。「飲んでも喉が乾かないタレが自慢です」。
『広島冷麺・つけ麺専門店 冷めん家』店舗詳細
広島冷麺・つけ麺専門店 冷めん家 住所:広島県広島市中区大手町2-4-6/営業時間:11:00~14:00・18:00~21:00/定休日:日・祝/アクセス:山陽新幹線広島駅から広島電鉄15分の本通下車、徒歩4分
山椒の鼻に抜ける香りとしびれる辛さがたまらない『汁なし担担麺専門 キング軒 本通店』【広島市】

汁なし担担麺770円。辛さは1~4辛の4段階がスタンダード。ほかに辛くない0辛や激辛の9辛もある。
自慢の醤油タレは、山椒のしびれがキリリと鮮烈。その理由はオリジナルブレンドの山椒を、その日に使う分だけ毎朝挽いているから。底のタレが見えなくなるまで、30回以上しっかり混ぜるのがおいしく食べるコツ。

店長の濱田浩一さん。客が着席してから、数十秒で提供する手際のよさにほれぼれ。

持ち帰り用の山椒1個300円も販売。お土産にもぴったり。
『汁なし担担麺専門 キング軒 本通店』店舗詳細
汁なし担担麺専門 キング軒 本通店 住所:広島県広島市中区本通8-7/営業時間:11:00~22:00/定休日:無/アクセス:山陽新幹線広島駅から広島電鉄11分の立町下車、徒歩6分
広島県民、みんな大好き! 変わらない思い出の味『むすびのむさし 土橋店』【広島市】

瀬戸内産のエビの香ばしいかき揚げがのる地海老うどん700円。秘伝のタレで味つけた俵むすび(下)との定食は1020円。

俵むすびの単品は1個170円。
お弁当で知られるが、店内飲食もでき、うどんとむすびの定食1020円~が好評。うどんは7~8種あり、無臭ニンニクが入った元気うどん850円も人気。うどん、むすびとも単品注文できる。

店長の山本伸一さんは入社30年。むすびを握れる社内資格をもつ「むすび人」でもある。「15~16時頃が比較的すいています」。
『むすびのむさし 土橋店』店舗詳細
むすびのむさし 土橋店 住所:広島県広島市中区榎町10-23/営業時間:11:00~20:00LO(テイクアウトは10:00~20:00〈日・祝は9:00~〉)/定休日:水(祝日の場合は翌日)/アクセス:山陽新幹線広島駅から広島電鉄23分の土橋下車、徒歩2分
取材・文=北野真弓 撮影=藤川隆久、福角智江、西田英俊、山本幹生
『旅の手帖』2025年7月号より