月に一度だけ会いに来る母。居場所も、仕事も、連絡先さえも教えてくれない

母親ならもっと会いに来てやったらどうなの!?

お父さんもお母さんも、自分が幸せになりたくて私たちが邪魔になったのか——。

両親が離婚した時、姉の朋は10歳、妹の真由は9歳。母子3人の新たな生活が始まると思っていたのに、いきなり伯母の家に預けられ、母は行き先も告げず去っていきました。愛人と暮らすため家族を捨てた父、自分の人生をやり直すために子どもを捨てた母。身勝手な両親に翻弄されながらも、姉妹は前を向いて生きていきますが…。

憎んでも恨んでも、両親を嫌いになれない。そんな2人が、苦難や理不尽に直面しながらも支え合って成長していくエピソードをお送りします。

両親が離婚し 親に捨てられました

※本記事はひらたともみ(著)の書籍『親に捨てられた私と妹 不器用な人』から一部抜粋・編集しました。

あらゆることで比較された

私がうまくやれないのは私のせい

咳止まんないの?

手をつないで寝た

お母さんもう行っちゃうの?

甘えていいのかダメなのかわからない

お母さん…どこに帰るんだろう…

寂しくなんかない 笑わなきゃ…

母はかろうじて月に一度会いに来ますが、居場所や連絡先など何一つ自分のことを教えてくれません。甘えていいのかダメなのか、一緒に暮らせる時は来るのか…。不安を抱えながらも健気に笑顔を作る子どもの姿に、胸が苦しくなります。

著=ひらたともみ/『親に捨てられた私と妹 不器用な人』