福山雅治「不適切会合」で受ける"実際のダメージ"

2025年にデビュー35周年を迎えた福山雅治さん(画像:福山雅治公式サイトより)
8月17日、「女性セブン」の公式Xアカウントが「誰もがその名を知る【国民的スター】が、《フジテレビ第三者委員会報告書》に関して、70分にわたって語り尽くした──」と投稿をした。
【写真】衝撃…福山雅治さんと見られる「有力番組出演者」が“女性たちに行った”とされること
翌日は「フジテレビ問題」が露呈するきっかけとなった中居正広さんの誕生日であっただけに、中居さん本人が登場するのでは? という臆測もあったが、当日公表された「国民的スター」の正体は、ミュージシャン・俳優の福山雅治さんであった。
意外な人物が登場したことに驚きはあったが、メディアや芸能関係者の間では福山さんの件は噂にはなっていたようだ。

「女性セブン」が公式Xに投稿したスクープの予告(画像:女性セブン公式Xより)
福山雅治に何があった?
フジテレビの第三者委員会の報告書によると、同社の大多亮専務(当時)が「懇意にしている特定の男性有力番組出演者との会合に女性アナウンサーや女性社員を同席させていた」とのことで、「当該会合における大多氏や当該番組出演者の会話がいわゆる下ネタ的な性的内容を含んだものであった旨述べる者も多数おり、不快であった旨述べる者もいた」という。
このたび、この「男性有力番組出演者」が福山雅治さんであることが明るみになったということだ。
福山さん側からすると、メディアで一方的に報道される前に、自主的に取材を受けた――といったところだろうか。
さらに、福山さんの所属事務所「アミューズ」は、公式サイトで「福山雅治に関するインタビュー記事についてのご報告」とする声明を発表している。

所属事務所は、福山さんが「女性セブン」のインタビューに応えたことを報告した(画像:アミューズ公式サイトより)
中居正広さん、国分太一さんなど、50代の芸能人が不祥事によって表舞台から姿を消してしまっている。BSフジ番組の反町理キャスターも、第三者委員会によって明らかにされたハラスメント事案でフジテレビとの契約は更新されないことが決定した。
福山雅治さんは今後どうなるのだろうか?
ダメージが限定的である理由
結論からいうと、本件での福山さんへのダメージは限定的で、彼が引退や活動休止に追い込まれるようなことはないはずだ。
福山さんの言動が不適切であったことは紛れもない事実ではあるが、参加者が「不快であった旨述べる者もいた」というところにとどまっており、厳しい処分を下すほどの行為とも言いがたい。
第三者委員会の報告書を読むと、福山さんから女性アナウンサーとの会合を要請したようにみえるが、福山さん側はそれを否定しているし、主催者の大多元専務側も「女性セブン」の取材に対して「常に私からお誘いして開催して」いると回答している。

福山さんの記事が掲載された『女性セブン』8月18日発売号(筆者撮影)
「女性セブン」本紙の記事を読んでも、福山さんの行為が明確なハラスメント行為とまでは断定することはできない。フジテレビ側も「福山雅治氏によるハラスメント行為があったという申告は確認されておりません」と回答している。
また、「女性セブン」本誌の記事中に 「報告書によれば、当の≪有力番組出演者≫は第三者委員会のヒアリング要請を多忙を理由に拒否し」とあるが、福山さんの所属先のアミューズはこれを否定している。
実際、第三者委員会の報告書を見ても、「書面での回答があった」との記載がある。

フジテレビの第三者委員会が報告書に記した、福山さんと見られる「男性有力番組出演者」についての記述(画像:フジテレビ公式サイトより)
福山さんや、アミューズの対応をみても、第三者委員会の要請に対する対応が適切であったかは議論が分かれるところだが、少なくとも表沙汰になってからの対応は迅速で、適切であるようにみえる。

福山さん自身も8月18日の朝、報道が出ることを公表した(画像:福山雅治公式Xより)
なお、アミューズは直近でも、俳優の故・三浦春馬さんと吉沢亮さんに関する「週刊文春」の報道に反論しており、所属タレントに関する報道には厳然とした態度を示している。

「週刊文春」に掲載された吉沢亮さんの記事に対して反論する所属事務所(画像:アミューズ公式サイトより)
ちなみに、福山さんは「下ネタ好き」として知られており、かつてはラジオ番組で際どいトークも行っている。彼の外見、キャラクター、芸風に負うところが大きいと思うが、過去の下ネタ発言でイメージダウンにはなっていないし、逆に親しみやすさを生んでいる側面もある。
今回の報道によっても、福山さんに対する大きなイメージダウンにはつながっていないようにみえる。
それでも残る「不安要素」
一方で、福山さんが「ノーダメージ」かといえば、「そうともいえない」というのが実際のところだろう。
第三者委員会の報告書によると、福山さんが参加する会合は「遅くとも2005年前頃から年に1~2回程度開催されており、少なくとも19名の女性アナウンサー(退職した者も含む)が参加している」とあるが、「女性セブン」によると、コロナ前まで開催されていたとのことだ。
コンプライアンスに対する基準は急速に厳しくなっている。10年以上前の行為であれば、「過去のことだから」として不問にすることはできるのだが、直近で新たに不適切な行為が発覚したら、免罪されない可能性もある。
第三者委員会の報告書に記載されている事案についても、大多元専務と福山さんとの間でLINEのやり取りがあったとされている。LINEのやり取りが流出したりすると、過去のことが蒸し返されてしまう可能性もある。
すでに、福山さんの過去の下ネタ発言が掘り起こされてSNSに投稿されているが、いったん不祥事が明らかになると、これまで問題とされていなかったことまで問題視されるようになっていく傾向がある。
懸念される「フジテレビが関係する作品」
福山さんは現在でも人気も好感度も高く、さまざまな活動をしている。『ブラック・ショーマン』『ラストマン -FIRST LOVE-』の映画公開も控えているが、前者はフジテレビが深く関わっている。
フジテレビの不祥事で、いまだ多くの企業のCM出稿が差し控えられている中で、『ブラック・ショーマン』のCMがフジテレビの番組内で大量に放映されている。
フジテレビに対して依然として風当たりが強い中で、同作に関して、フジテレビがどこまで積極的なプロモーションを続けられるかは未知数だ。

福山さんとは初共演になる有村架純を迎えた意欲作(画像:福山雅治公式サイトより)
また、福山さんは被爆地である長崎出身だが、平和を願う楽曲『クスノキ』を作詞作曲したり、地元の平和活動にも多数関わったりしている。今後、こうした社会的活動にも影響しないかどうかは気になるところだ。
しかし新たな報道が出てこなければ、さほど時間が経たないうちに今回のニュースは風化し、福山さんの活動も「通常運転」となるだろう。
最後に私事になるが、筆者が会社を辞め、レンタカーを借りて四国を旅していたとき、カーステレオでたまたま福山さんのラジオが流れていたことがあった。その際、彼が売れていなかった時代のエピソードを聞いて深く共感し、これからのキャリアを考えるヒントになった思い出がある。
筆者としても、福山さんに新たな「不祥事」が起こることなく、これからも活動を続けてくれることを願っている。