長谷川晴彦Pが語る“役者”中村倫也の確固たる才能「努力して天才になったことが分かる」<DOPE 麻薬取締部特捜課>

「DOPE 麻薬取締部特捜課」第2話より
King & Prince・高橋海人と中村倫也がW主演を務める金曜ドラマ「DOPE 麻薬取締部特捜課」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)が現在放送中。同作は、近未来の日本を舞台に、犯人の更生を願う真っすぐな新人と、型破りな麻薬取締官の正反対バディが、謎に包まれた新型ドラッグ「DOPE」によって巻き起こる不可解な事件の解決に挑んでいく“麻取アクション・エンターテインメント”。
高橋は新人麻薬取締官の才木優人を、中村は才木の教育係・陣内鉄平を演じている。その他、「麻薬取締部特捜課」のメンバーとして、新木優子、三浦誠己、豊田裕大、フェルナンデス 直行、熊井啓太、敵対する犯罪シンジケート「白鴉」のメンバーとして、井浦新、久間田琳加らが出演中。
このたび、WEBザテレビジョンでは、同作のプロデューサーを務める長谷川晴彦氏にインタビューを実施。キャストの起用理由や制作秘話、終盤の見どころなどを聞いた。
中村倫也は「努力して天才になったことが分かる」
――主演・中村倫也さんの魅力と起用理由を教えてください。
中村さんは、本当に天才ですよね。僕、彼との付き合いが12年ぐらいになるので、彼がデビューしてすぐくらいのときからずっと一緒にやっていて、努力して天才になったことが分かるわけです。彼は本当に、僕では想像し得ない努力と勉強をされてきたのだろうなと思うし、台本もすごく読めるし、「プロデューサーをやったら?」と言ったぐらいです。
僕は基本的に中村倫也にほれているので、30代後半の役が出てきたら中村倫也がいいなと思ってしまうわけですよ(笑)。なので、そこは必然という感じでしたね。
すごいなと思うのが、僕はシンプルに中村倫也がいいなと思っていつもオファーするのですが、第1話の放送が終わると、「こんな中村倫也が見たかった」とファンの方がおっしゃるんです。
それを見て、“やっぱり中村倫也って賢いな”と思いました。この役は絶対自分にハマると分かっていたんだなって。僕のプロデュース力ではなくて、中村さんがしっかりコミットしてきたということなので、それはすごいなと思いました。

「DOPE 麻薬取締部特捜課」第3話より
「“本当のバディ”になっていくところをどう描くか」
――キャラクター造形や脚本に関して、キャストの皆さんと意見交換をされたということですが、才木と陣内のバディを作っていく上で、ご本人たちからリクエストを受けたことや、逆に長谷川さんからリクエストしたことはありますか?
“正反対バディ”を作っていくことに関しては、原作に書いてあることをしっかりやっていけばいいと思っていたので、基本的には彼らからもそこに関してリクエストや提案があったわけではないです。むしろ“正反対バディ”から“本当のバディ”になっていくところをどう描くかというのが重要でした。
2人の距離が大きく近づいたのは第5話と第7話でした。例えば、第5話に関しては、陣内が自分の復讐に才木を巻き込むことをやめることを決意する回で、原作を少しアレンジしているので、僕と中村さんが徹底的に目線合わせをしておかないといけないなと思い、事前に話し合いました。
第7話に関しては、原作の木崎先生も思いが強いし、脚本の田中眞一さんも、高橋さんも中村さんも思いが強かったので、いろいろなやり取りをして、それがすごく大変だった印象があります。誰かがやりたいことを尊重すると、誰かがやりたいことがやれなくなる感じがあったので。でも、意見交換した結果、すごくいいものになったのではないかなと思います。

「DOPE 麻薬取締部特捜課」第7話より
第7話は、陣内の妻・香織(入山法子)を殺した犯人が戸倉俊仁(小池徹平)だと分かって、陣内が戸倉を殺そうとします。そこに躊躇がなくて、それを才木が止めるのですが、才木の何を持って陣内を止めるのか。今まで陣内に教えてもらったことを伝えるのか、バディとしての気持ちを伝えるのか、それとも自分が育ってきた環境を話してそこで今自分が考えていることを告げるのか。
原作には才木の妹も出てきませんし、お母さんもまだ施設にいる状態なのですが、高橋さんがこれまで才木家のシーンをすごく丁寧に演じてくださっていたので、やっぱりその辺りに陣内を止める説得力があるのではないかということで、そこを最大限に発揮しました。
中村倫也“陣内”と井浦新“ジウ”のたわむれは「二人の知性を表現」

「DOPE 麻薬取締部特捜課」第2話より
――他にもキャスト陣と意見交換をする中で生まれたアイデアはありますか?
ジウ(井浦)のキャラクターに関しては、井浦さんと「髪色とか目とか爪とか、全部つながりを無視しよう」という話をしていて。いつもオッドアイのコンタクトを入れているのですが、白髪の配分も、目の色も爪も、あまりつながりを考えないでやっているんです。通常は、前後のシーンはつながるようにするのですが、「ジウってそういう自由なキャラクターでいいよね」という話をしていて。
第1話の国会前でジウが異能力を発動するシーンも、井浦さんからいただいたアイデアで、結果、そこで異能力を見せておいてすごく良かったです。
ジウと陣内のたわむれを第1話、第2話、第3話ぐらいでよく描いたのですが、特にホームレスの格好をしたジウと陣内が話しているところなんかは、昔の哲学家の言葉などをモチーフにしていて、二人の知性を表現するために「IQ高めの会話をやれたらいいよね」と、井浦さんからもすごくアイデアをいただきました。

「DOPE 麻薬取締部特捜課」第2話より
第4話で、才木と椿誠司(忍成修吾)が決別するシーンは元々台本にもなくて、撮影している途中で、高橋さんから「入れた方がよくありませんか」という提案がありました。あれも、ご提案いただいて本当に良かったですね。
あと、柴原拓海(豊田)と山田ニコラス(フェルナンデス)のオフゼリフ(メインのセリフではなく背景で話すセリフ)は、ほぼ丸投げしていたりとか(笑)。
さらに、アイデアとしてすごく良かったなと思ったのは、香織のキャラクターです。実は台本では、ジャーナリストなのでもっと強い女性像にしていたのですが、実際の入山さんの雰囲気も相まって、ふんわりした優しい存在にしてくださいました。結果、そうしてよかったなと思っています。

「DOPE 麻薬取締部特捜課」第7話より
視聴者の鋭い考察に「すっごいプレッシャーですよね(笑)」
――視聴者からの反響についてはどのように感じていらっしゃいますか?
すごくありがたいという気持ちもあるし、鋭いご意見があればドキッとするし。一方で、僕が考えていることよりも先に行っている方々もいて。これはすっごいプレッシャーですよね(笑)。でも、基本的に考察などをしていただくことで、僕はすごく勇気づけられています。
――最後に、終盤の見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。
見どころは才木家とDOPEです。才木家とDOPEとの関わりがとうとう明るみになり、真実が分かるので、そこがすごく面白いと思います。あと、陣内が第7話で脱走してしまうので、陣内と特捜課の行く末にも注目してもらいたいです。

「DOPE 麻薬取締部特捜課」第3話より
※高橋海人の「高」は正しくは「はしご高」