コーヒーを飲む習慣は認知症リスク低下に関連しているが無糖&カフェイン入りでないとダメ

コーヒーには心血管疾患やがんなどのリスク軽減をはじめとするさまざまな健康効果があり、「コーヒーを1日約3杯飲むことが約2年の寿命増加に関連している」という研究結果も報告されています。中国の研究チームが発表した論文では、「コーヒーを飲む習慣は認知症などのリスク低下に関連しているものの、コーヒーの種類によって関連性が異なる」という結果が示されました。

Associations between different coffee types, neurodegenerative diseases, and related mortality: findings from a large prospective cohort study - ScienceDirect

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0002916524006713

Study Finds Coffee Linked to Lower Risk of Dementia, But There’s a Catch : ScienceAlert

https://www.sciencealert.com/study-finds-coffee-linked-to-lower-risk-of-dementia-but-theres-a-catch

これまでの研究では、コーヒーの消費が神経変性疾患のリスク低下と関連していることが示唆されています。しかし、コーヒーは砂糖や人工甘味料を加えた状態で飲まれることが多く、砂糖の摂取は健康への悪影響関連していることがわかっていますが、過去の研究ではコーヒーの種類については考慮されていませんでした。

そこで研究チームは、「砂糖入り」「人工甘味料入り」「無糖」「カフェインレス」といったさまざまな種類のコーヒーの消費と、アルツハイマー病および関連する認知症やパーキンソン病、神経変性疾患による死亡率の関連を調査しました。

分析には、イギリスの大規模バイオバンクであるUKバイオバンクで収集された20万4847人の健康記録が用いられました。調査開始時の被験者の年齢は40~69歳で、データには中央値で9年間にわたる調査期間におけるコーヒー消費習慣や、アルツハイマー病および関連する認知症やパーキンソン病の診断例、神経変性疾患による死亡例などが含まれていました。

分析の結果、コーヒーを飲む人はコーヒーを飲まない人と比較して、調査期間中にアルツハイマー病および関連する認知症を発症する可能性が少なくとも34%、パーキンソン病を発症する可能性が37%、神経変性疾患で死亡する可能性が47%も低いことが判明しました。神経変性疾患のリスク低下は、コーヒーを1日3杯以上飲む人々で最も強くみられたとのことです。

しかし、コーヒーの消費とアルツハイマー病やパーキンソン病のリスク低下の関連性は、コーヒーが「無糖」かつ「カフェイン入り」でなければ確認できませんでした。つまり、砂糖や人工甘味料を添加したコーヒーやカフェインレスコーヒーの消費は、神経変性疾患のリスク低下と関連していなかったというわけです。

この研究結果は、カフェインが持つ何らかの特性が認知症などから脳を保護しており、砂糖や人工甘味料がカフェインの利点を妨げている可能性を示唆しています。しかし、これらの関係を知るには、さらなる研究が必要になります。

研究チームは、「コーヒーに砂糖や人工甘味料を加えることは、有害な影響を及ぼす可能性があるため、慎重に行うべきです。その代わり、無糖のカフェイン入りコーヒーの摂取が推奨されています」と述べました。