朝ドラ「あんぱん」ついに…9月26日最終話【あらすじ】「今年の桜は見られないかも…」のぶ(今田美桜)に嵩(北村匠海)がかける「言葉」

柳井嵩(北村匠海)、のぶ(今田美桜)(C)NHK

女優の今田美桜がヒロイン柳井のぶを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合など)の第130回(本編最終話)が26日、放送される。物語はついにあと1話。今年3月31日に始まった朝ドラがついにフィナーレを迎える。

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のぶは、写真店を営む堀井満(石橋蓮司)から「愛情を込めて残されたものは廃れません。繰り返し読まれることで良さが増すはずだ。先生にもっと(アンパンマンを)描いてくださいとお伝えください」と励まされ、弾む気持ちで帰宅した。その話を聞いた嵩は、改めて作品と真剣に向き合う決意を固める。またミュージカルを通じて悪役の重要性に気づき、「チャーミングで愛すべき悪役」として「ばいきんまん」を生み出した。憎めないこの悪役は子供たちに大人気になった。

柳井のぶ(今田美桜)(C)NHK

のぶの妹、朝田蘭子(河合優実)はばいきんまんが誕生した理由を尋ねた。嵩は「どちらもわざと外している」と答え、人間の体にもいい菌とバイキンがあり、バランスがあって健康が保たれると説明。それが健康な社会だと話した。のぶが「みんなが同じものを見て、おんなじような発想をする世の中は危険や、そんなの嘘っぱちやって、蘭子にも言われたきね」と続けると、蘭子は「そんな時代に戻らないよう、描き続けてください」と嵩に頼んだ。

その後も嵩の創作意欲は止まらず、カレーぱんまん、おむすびまん、しょくぱんまんなど、魅力的なキャラクターが続々と誕生。のぶは喜びに胸を躍らせた。そんなある日、テレビプロデューサーの武山恵三(前原滉)が柳井家を訪問。アンパンマンのアニメ化を熱望した。嵩は以前、アニメ化を頼まれたが、アンパンマンが悪者をやっつける設定が受け入れられず、話を断っていた。武山は「自分はそんなことはしない」と説得するが、嵩は「キミはそう思っても、テレビ局の上の人たちはどうかな? 僕はアンパンマンを傷つけられたくないんだよ」と慎重だった。

柳井嵩(北村匠海)(C)NHK

諦めきれない武山は再訪。嵩不在の間、新しい企画書をのぶに託し、「私は、弱くてカッコ悪いアンパンマンを、尊敬せずにいられないんです」と熱意をぶつけた。のぶは、帰宅した嵩に「この人ならアンパンマンを預けてもいいのでは」と伝えた。嵩は武山に電話し、「僕は、あなたのこともテレビ局のこともまだ信用していません。でも、うちのカミさんのことは信用してるんです。だから、やりましょう」と告げた。

嵩は主題歌の歌詞も担当し、番組の顔として込めるべきメッセージを考え抜いた。昭和63(1988)年秋、アンパンマンのアニメ化にこぎつけるまでに2年の歳月を要し、最初のアフレコが行われた。同年10月3日、テレビアニメ「それいけ! アンパンマン」の初回が放送され、のぶと嵩をはじめ、それぞれが思いを巡らせた。天才漫画家、手嶌治虫(眞栄田郷敦)も放送を見ていた。「柳井さん、おめでとう」

のぶがかつて仕えていた代議士、薪鉄子(戸田恵子)の遺影に、「あの、嵩さんが、飢えた人々を救うヒーローを誕生させましたよ」と報告する世良則雄(木原勝利)。風来坊のパン職人、屋村草吉(阿部サダヲ)も店頭のテレビで放送を見ていた。のぶはその日、亡き父、結太郎(加瀬亮)の帽子に「お父ちゃん、うちの夢は、アンパンマンがかなえてくれたみたいや」と報告した。「アンパンマン」と「やないたかし」の名は日本中に広まった。

嵩は、のぶの女学校時代の担任、黒井雪子(瀧内公美)が働く学校のキャラクターをデザイン。のぶの幼なじみ、小川うさ子(志田彩良)は同校の校長になっていた。のぶは黒井とうさ子との久々の再会を喜んだ。

そのころ、蘭子は難民キャンプを取材するため海外へ。「キューリオ」の社長、八木信之介(妻夫木聡)は、一足早くバースデーカードを渡した。それは同社の商品ではなく、八木が手作りしたもので、なかには「指輪」があった。一瞬、言葉に詰まる蘭子に、八木は「帰ってきたら、考えてくれ」と声をかけた。蘭子は振り向き、「はい」と笑顔を見せた。

テレビアニメの成功で嵩は人気漫画家となり、事務所は大忙し。一方、のぶは、仕事の手伝いをお茶の弟子、中尾星子(古川琴音)に頼んだ。その初日、のぶは病院へ。嵩は、仕事続きで妻の具合が悪かったことに気づかず、自分を責めて謝った。のぶは手術をすればすぐに元気になると告げた。動揺が止まらない嵩は、「のぶちゃん…」と言葉を絞り出すのが精いっぱい。のぶは「うちは大丈夫ちや。嵩さんがついちゅうき、元気100倍や。さあ、帰ろ」と笑顔を見せた。

「あんぱん」第130回あらすじ

のぶの病室のドアを開けた嵩は、にっこり笑うのぶの姿に胸がいっぱいになる。その後、退院したのぶは、嵩に自分がいなくても大丈夫かと尋ね、今年の桜は見られないかもしれないとつぶやく。そんなことないと打ち消すように話す嵩は、たまらずのぶを抱き寄せる。

やがてアンパンマンは日本中の子供たちのヒーローになる。のぶは最高の笑顔で嵩に言う。「嵩は、うちのアンパンマンや」

「あんぱん」とは?

人気アニメ「アンパンマン」の原作者として知られるやなせさんと小松暢さんの夫婦をモデルにした朝ドラ。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインとその夫の人生を描く。脚本は中園ミホさん。主題歌「賜物」をRADWIMPSが歌い、「語り」を同局の林田理沙アナウンサーが務める。27日に最終回が放送される。