【万博】来場予約できない“死に券問題”返金は?さらには2枚30万円の“高額販売・転売”も…閉幕まで残り約20日、チケット問題の行方は―

  大阪・関西万博の閉幕まで残り3週間。駆け込み来場者の急増と共に問題になっているのが使いたくても使えないチケット、“死に券”です。予約サイトへのアクセスも集中する中、チケット売買サイトには入場予約済みのチケットが2枚30万円で販売されているケースも…。“並ばない万博”どころか「入れない」「買えない」万博、万博協会の見解は?読売テレビ・田上瑛莉香記者の解説です。

■チケットがあるのに入れない「死に券」問題

“死に券”が問題に ©ytv

 閉幕まで残り3週間を切り、いま、駆け込みの来場者の急増とともに問題になっていることがあります。それが「死に券」と呼ばれるものです。「死に券」は入場チケットを持っているのに会場に入ることができないチケットのことです。

来場予約枠はすでに“満員” ©ytv

 万博はチケットを持っているだけでは入場できず、来場予約が必要なのですが、来場の予約サイトを見てみると22日11時半時点で10月はすべて満員となっていて、チケットがあるのに来場予約ができないという状況になってしまっています。

 22日に行われた万博協会の会見ではポイントが2つありました。 1つが未使用のチケットの払い戻しがどうなるのか、もう1つはチケットの高額販売・転売の対策はあるのかということでした。

一般来場者数の推移 ©ytv

 入場者数どうなっているのかを見てみますと 4月から見てみますと9月にかけて右肩上がりで上がっていまして、21日の一般来場者数は20万6000人(速報値)でした。

チケットはあるのに… ©ytv

 では「死に券」がどれぐらいあるのかということなんですが、これまでに約2186万枚のチケットが売れていて21日までに来場した人は約2073万人なので単純計算だと少なくとも113万枚が未使用になっています。ただ来場した人というのは通期パスを持っていて何度も通っているという人も含まれているので、未使用のチケットはこの数よりは増える可能性があります。

 この未使用のチケットは、自分で購入したものや企業が購入して社員の人に渡したもの、子どもの招待券も含まれています。

万博協会「これ以上予約枠の拡大は難しい」 ©ytv

 万博協会は22日の会見で「これ以上の予約枠の拡大は難しい」と述べています。その理由としては「来場された方々に安全にお越しいただきたいため」と話しています。確かに安全面考えるとこれ以上の予約枠の拡大が難しいということも分かるんですが、チケットを買ってやまだ使えてない人が納得できる説明なのかというと、少し難しいところかなと思います。

万博協会「規約で“払い戻しを行わない”と明記」 ©ytv

 そして払い戻しについて協会は「規約で払い戻しをしないと明記している。通常、自身の事情によって予約できない場合は払い戻ししないのが原則」としています。

 さらに万博協会は25日の会見で、公式サイトでのチケットの販売を30日で終了し、当日券の販売も26日で終了すると発表しました。また、未使用のチケットについては、1日数百枚程度を当日の正午以降に入場可能な当日券と交換するということです。

■チケットやパビリオンの優先入館券が高額で…

チケットが高額で… ©ytv

 チケットに関する問題はこれだけではなく、高額販売・転売の問題も出てきていて、すでに来場予約がされていて、かつパビリオンの予約もされている入場券が2枚30万円で売られていたり、住友館の優先入館券が27万円以上で売られていたりしています。万博協会は入場券について「不正転売は禁止しています。家族などに取引価格以下の譲渡はよい」としていて、優先入館券について住友グループは「第三者への有償譲渡は禁止」としています。

 万博協会は22日の会見で「転売サイトに取り下げをお願いしている。不正転売サイトの可能性があればチケットを無効化する場合もある」としています。

 万博閉幕まで残り約20日。協会の制度設計に不備はなかったのでしょうか。チケット問題の行方は―。

(「かんさい情報ネットten」2025年9月22日放送分に一部加筆)