「胸が大きいよな」からかわれて傷ついたバービーがこどもに伝える「見た目」の話

「どうしたら自分の見た目が好きになれますか」

これは2025年8月に開催した「FRaU×KANEBO こどもコンテストワークショップ」(以下、ワークショップ)に参加したこどもからバービーさんに寄せられた質問だ。

街中を歩いていても、電車に乗ってもあふれる美容整形の広告。SNSでは頻繁に“かわいくなる”ためのコスメや美容器具、ダイエット製品の商品広告も流れてくる。しかも、それらの対象はこどもにまで及んでいる。

「かわいくなりたい」「かっこよくなりたい」その思いを否定する気持ちはない。しかし、その「美」の基準とはなんだろう。そして一体、誰が決めるのだろうかーー。

FRaUでは2022年より「考えよう! 『ミライの地球』Frau SDGs eduこども プレゼン・コンテスト」を開催し続けてきた。このコンテストでは、こどもたちの「自由な発想」を大事にし、それぞれの得意分野で輝ける場所を提供したいと願い、こどもたちからSDGs17のゴールに沿って「2030年に創造したい世界」をテーマに自分たちで考えたアイディアを募集。応募作に関して最大限の敬意を払いたいと感じ、大賞作品や部門賞受賞作品には賞金や賞状なども贈呈している。4回目を迎えた2025年の夏休みには、私たちの思いにKANEBOに賛同いただき「FRaU×KANEBO こどもコンテストワークショップ」を開催。

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

ワークショップ当日、受付風景

4コマの授業形式で、動物学者の今泉忠明先生を始め、テレビなどのメディアや、著書を出版する講師陣が登壇。環境問題や多様性など、こどもたちにいま知ってほしい社会の課題について話していただいた。今回は4回にわたって、当日の授業内容を詳しくお伝えしている。1回目では、「ざんねんないきもの事典」を監修する今泉忠明先生の授業を紹介した。

続く2回目は、バービーさんによる「自分の見た目が嫌い」って思ってない?バービーと考える「見た目」について。

バービー(芸人)

お笑い芸人。北海道出身。2007年、相方のハジメとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。TBS「ひるおび!」のコメンテーターや、TBSラジオ「バービーとおしんり研究所」のパーソナリティを務めるほか、生まれ故郷北海道・栗山町の町おこしにも尽力。YouTube「バービーちゃんねる」では、最新美容や女性の悩みについてのトピックが話題となり、現在の登録者数は30万人を超える。著書には、講談社より「本音の置き場所」に続き、PHPスペシャルで人気連載をまとめた「わたしはわたしで生きていく」を一昨年出版。また、自らプロデュースしたピーチ・ジョンとのコラボ下着を発売するなど多岐にわたり活動の幅を広げている。

バービーさんは同級生からの心ない発言に胸を痛め、敢行した無理なダイエットの話や、大学生時代のファッションのこと、自分の体型が原因だと諦めていた下着選びのエピソードなど、自分がこれまでに経験した「見た目」による経験を話してくれた。

FRaUwebでは連載「本音の置き場所」を執筆、またTBSの「ひるおび!」のコメンテーターや、故郷である北海道栗山町の町おこしに尽力するお笑い芸人のバービーさん。今までの衣装をリメイクして縫い合わせた、個性的なファッションで登場し、参加者からは「かわいい~!」という声が。司会はFRaUwebの編集長新町真弓が務める。

内向的でシャイなこども時代

――バービーさんは、タレントやお笑い芸人として活躍しています。2021年につーたんさんと結婚、24年8月に出産して、お母さんにもなりました。今年度からはFrau SDGsのこどもプレゼン・コンテスト審査員にも加わっていただいています。早速始めましょう。こちらは、皆さんに見ていただきたい、バービーさんのこども時代です。何歳ぐらいの写真ですか。

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

足元に昭和の香り!? バービーさんのこども時代(当日配付した資料より)。写真提供/バービー

「たぶん、小2か小3ぐらいだと思うんですけど、下駄をはいてますね。昭和初期のような香りがしますけども、私は84年生まれの41歳です」(バービーさん、以下同)

――バービーさんは、どんな子どもだったんですか。

「今では信じられないかもしれないけど、めちゃめちゃシャイでしたね。言葉も遅くて。引っ込み思案で、いつもお母さんの後ろに隠れていました」

「かわいい」ってどういうこと?

――授業は「きれいって何?」がテーマです。こどもたちからも、いろんな質問が寄せられました。まわりの子がみんなかわいいので自分に自信がありませんとか、どうやったら自分の見た目が好きになれるんでしょうか、とか。

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

こどもたちから事前にもらった質問には「自分に自信がない」といった内容も(当日配付した資料より)。

「みんな、何かしら「きれい」や「かわいい」のイメージがあるってことですよね。Instagramとかでこの人がかわいいとか、広告を見て思うのかな…」

――この写真は中学生ですよね。すごくおしゃれ。

「そうなんですよ。性格は暗かったけれど、プライドは持っていて。モンチッチというぬいぐるみを、アクセサリー代わりに首からかけたりして、ちょっと変わったファッションをしてました。おばあちゃんの服とかお父さんの服をリメイクして、新しい服を作ったり、カバンを縫ったり、お友達の髪を切ったりとか、自由自在にファッションを楽しんでいました」

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

上京するまでは自分の好きな服を着て楽しんでいた(当日配付した資料より)。写真提供/バービー

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

バービーさんはこの日、これまでの自身の体験談を語ってくれた

――すごく素敵じゃないですか。

「楽しかったですよ。それ、恥ずかしいよとか誰も言ってこない環境で、みんなほめてくれたんです。小学5年生ぐらいのときに、つんくさんのファンになって、細眉に憧れて眉毛を抜いたこともありましたね」

無理なダイエット

「中学のときは、内向的ながらも楽しくやっていたけれど、外見のコンプレックスも増えてきて、“笹森(バービーさん)って胸大きいな”とか男子に言われたことがありました。すごく恥ずかしかったです。そのころニキビもでき始めたんです。ファンデーションで隠して、さらにニキビが悪化して、みたいな悪循環でした。

初めてのダイエットは中学3年生ぐらいのとき。男子に“柔道部のエースだもんな”と、からかわれたのがきっかけでした。私って太ってるんだ、他と違うんだと思いましたね」

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

ジョークを織り交ぜつつトークをするバービーさんに会場からは笑い声も

――どんなダイエットだったんですか。

「当時、ダイエットジュースが流行っていて、お母さんに買ってもらいました。ジュースを飲んでやせるって、ありえないんですけど。あとは雑誌に載っていた、ゆで卵とグレープフルーツとコーヒーしかとっちゃダメという謎のダイエットもしました。部活中に倒れそうになって、やめましたけど」

――皆さん、今バービーさんが言ったダイエットは、絶対に真似をしたらダメですからね〜! 中学3年生でダイエットというのも、危険ですよね。そんな中、高校生になって、大きな出会いがあったんですよね。

高校の恩師が教えてくれたこと

「高校生のときに硬式テニスを始めて、部活の顧問が強豪校から来た先生で、いろんな考えを教えてもらったんですよ。試合に出て、負けそうなときがあったんです。そのとき先生に“負けそうな顔をしていたら、絶対に負けるぞ。勝ってるみたいな顔をしろ”と言われて。イメージって、とても大事なんだよって教えてもらいましたね。

その先生は、意識しないと打ちたい球を打てないってことも細かく教えてくれたんです。当時には珍しい、根性論ではなくメソッドで教えてくれる先生だったんです。そのおかげで、今の図々しい態度も出来上がりました。スベっても、スベってませ〜んみたいな顔をしてます」

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

人生観を変えてくれた高校時代の恩師と(当日配付した資料より)。写真提供/バービー

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

持参してくれたテニスボールでこどもとキャッチボール

――素晴らしい先生ですね。

「テクニックも必要なんだけど、テニスを通じてどんな人間になりたいかを考えなさいって。ゴールがあるから人は頑張れるんだよと言われました。みんなもゴールがあると、した方がいいことが浮かび上がってくると思います。きれいになって何をしたいか、どういう人間になりたいか、見えない答えを模索し続けるのが、遠回りのように見えて近道なんじゃないかな」

――なぜそうなりたいのか考えることによって、どうやってなれるか考えますもんね。バービーさんがどうなりたかったか、教えてください。生まれ故郷は北海道の夕張郡栗山町。バービーさんは高校生までいて、進学をきっかけに東京へ。どんな大学生だったんですか。

みんなの正解ばかり求めた大学時代

「当時、エビちゃん(蛯原友里)、もえちゃん(押切もえ)というモデルさんが大人気でした。“女子大生=もてる人”みたいな感じのすり込みもあった時代なんです。私もそんなファッションをするようになっていて、好きなファッションができなくなりました。今までしていたおしゃれを、恥ずかしく感じるようになったんです」

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

ワークショップ会場風景

――そこからなぜ、お笑い芸人になったんでしょうか。

「大学3年生のとき、みんなが就活を始めたんですけど、何をしたいのかまったくわからなくて出遅れてたんです。そのときたまたま、今の事務所の養成所に入りました。個性的でいいんだよという雰囲気で、すごく呼吸がしやすくなりました。自分らしくいられる場所を見つけることができたんです。まわりの人たちも自分らしくて、キラキラ輝いていました。しばらくすると、テレビ番組にも出るようになって、自信がつき始めました」

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

演じていない素の自分を認めてもらえるように。写真提供/バービー

――故郷の栗山町で、町おこしもしていますね。

「24歳で芸能界に入って、忙しくさせてもらってはいたのですが、私らしくない、みたいな気持ちがあって悩んだ時期がありました。そんなタイミングで、地元の町おこしや、下着のプロデュースなどの行動を起こしていくうちに、これって自分らしいなと思えるようになったんです。さらにお会いした人にも楽しかったよとか、あの言葉に救われましたと言われると、私にしかできないことなのかもしれない、と思えて。自然と外見のコンプレックスもなくなっていったんですよね」

ブラジャーの開発に挑戦

――下着の話が出たので、そこにフォーカスしていこうと思います。ブラジャーを作ることになったきっかけを教えてください。

「プラスサイズには、素敵なデザインのものや、つけ心地のいいものが少なかったんですよね。私がみんなと同じように細くないからダメなんだと10〜20代のときは思っていたんです。でも、作れば良くない?と気づいたんです」

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

下着会社にプラスサイズのデザイン画を持ち込んだ(当日配付した資料より)写真提供/バービー

――ブラジャー作りは、どうやって進めたんでしょうか?

「下着会社の人を教えてくださいと、知り合いに聞きまわりました。経営者の人に相談して、いろんなところに話を持ちかけたのですが、最初はなかなか決まらず、最後に行ったのがピーチジョンという会社でした。絶対に実現したいと思ったので、自分でスケッチを描き起こして、突撃しました。その場でお返事をいただいて、デザイン画に近い形のものを作っていただきました」

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

広告撮影ではさまざまな女性をモデルに起用。(当日配付した資料より)写真提供/バービー

――下着を作っただけではなかったんですよね。

「はい。広告ポスター撮影時には、さまざまなタイプの方モデルさんを募りました。生きざまが見えて面白いんじゃないかなと思って、いろんな体型の人たちにお願いしたんです」

――モデルさんには、どんな人がいたんですか?

「ハンディキャップを持っている方が応募してくれたり、人工肛門をつけている方も来てくれました。管とかパウチを見せなければいけないのに、それでも“私は恥じてはいないし、この姿のまま下着の撮影をしたいです”っておっしゃってくださったんです」

美の基準は変わる

――どうやったら、自分の見た目が好きになれるのでしょうかという質問もありました。

「皆さん、整形の広告を見たことがある人はいますか? 二重術の広告なんて、私たちが子どものころはあまり見かけませんでした。美しさって、時代とか国によって変わるんですよね。私も“あなたはインドのアッサム地方ではめちゃめちゃ美人ですね”って言われたり。大きい体の人の方が魅力的だと言われる国もあれば、細い人が魅力的な国もある。江戸時代は一重が美しいとされていましたしね」

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

バービーさん

自分の見た目が、あまり好きじゃないと思う子もいるのかな。でもね10年後には一重術が流行ってるかもしれないですよ。今は二重がかわいいと思う人が多いかもしれないけど、あっという間に流行は変わるんです。私が中学のとき、細い眉が流行っていたけど、今は太眉でしょう? 流行ってなんだろうということを、自分の中で問いかけてほしいです。

例えば、どうして二重がきれいだと思うか考えてみてください。誰かが“二重はきれいだね”と言ったり、テレビで“きれいな人”として扱われているのを観て思ったのかもしれませんね。そういうのをね、概念とか先入観というんです。本当は人と比べなくてもいいものなんですよ」

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

子育てを通して気づいたことが。(当日配付した資料より)写真提供/バービー

――確かに“こうじゃなきゃ”という考え方は、自分ではなく外からの情報が影響しているかもしれませんね。

「SNSとかいろいろな情報を見ていると、自分が純粋に好きなものを、忘れてしまうかもしれませんね。今、1歳の赤ちゃんを育てているんですけど、キラキラしたものが好きなんですよ。手を伸ばして夢中になって遊んでいます。その姿を見ていると、純粋な好きって、こういうことなんだな、と学びます。大人になるうちに、どんな色や形、質感が好きだったんだっけと忘れてしまいがち。でも忘れずに好きを貫いている人ってとても元気だし、“好きなことをしています!”という表情って、はつらつとしていてとっても美しいなと思うんですよ。

流行っているものを取り入れるのもいいけれど、きちんと自分の“好き”を分かっていると、心地いい人生になるんじゃないかなと思います」

――バービーさんはいつも堂々としていますよね。誰にどう見られるかを気にしないって、かっこいいことの一つなんだなと思います。

「“自分が好きなものでいい!”で、完結できるんです。流行を取り入れると、自分が作ったものではないから、他の人に正解があるんですよね。だから“変じゃないかな、あっているかな”って気持ちがずっとつきまとうんです。でも、自分の中に正解がある人は、答えを持っているから迷うことがありませんよね。だから堂々としていられるのかなって思います」

「好き」を貫く!

――悩んだら、「それって誰が言っているの?」と自分に聞いてみることは大切ですね。

「私が大学のときは、白Tシャツとブーツカットのジーンズにコンバースの靴、これが正解だったんです。私も、“これってなんの意味があるんだろう”と思いながらやっていたんです。みんなと同じにしなきゃ、と思っていたんですよね。それを脱ぎ捨てた瞬間は、気持ち良かったです」

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

「これは着なくなった服をリメイクしてスタイリストさんが作ってくれたんです」というワンピース

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

バービーさんの考える「美しさ」とは。(当日配付した資料より)写真提供/バービー

内向的でシャイなこども時代, 「かわいい」ってどういうこと?, 無理なダイエット, 高校の恩師が教えてくれたこと, みんなの正解ばかり求めた大学時代, ブラジャーの開発に挑戦, 美の基準は変わる

最後は壇上から降り、みんなと体操をして終了!

――流行を素敵だと思って選ぶならいいけれど、こうじゃなきゃダメなんだと思って選ぶと、つらいことになるかもしれませんね。

 「今、41歳になったけれど、これが正解だということにはたどり着いていません。もっと似合う色があるかもしれないし、もっと合う組み合わせがあるかもしれないと思って毎日楽しんでいます。でも、“なんかいいな”をそろえていくと、エネルギーがわいてきて、いろんな人とお話をしても、スムーズに自分を表現できるし、ハッピーなコミュニケーションができるんです。自分の好きを貫いて、好きを認めてあげると、周りの人たちともいい関係を作ることができるんです。それこそ、きれいな一歩なんじゃないかな。人間関係やコミュニケーションを楽しくできる人もきれいだなと思うんです」

撮影/神谷美寛(講談社写真部)