ちょっと炎上してる「炎上展」行ってきた 意外と楽しかった、けれど……

ちょっと炎上してる「炎上展」行ってきた 意外と楽しかった、けれど……

 SNSでの“炎上”をテーマにした体験型イベント「炎上展」が東京都豊島区のイベント施設「Mixalive東京」で開催中だ。このイベント自身がSNSでさまざまな物議を醸してきたが、肝心の展示内容は詳細が伏せられていた。果たしてどんな展示が見られるイベントなのか、実際に参加してきたので写真とともにその様子を伝える。

●アイスケース風の“寝られる箱”や、つんつんし放題のおでん

 炎上展は大きく分けて「炎上に関する診断」と「炎上をテーマとしたフォトスポット」からなる。

 まず「炎上に関する診断」では、設置されたタブレット端末に表示されたメールやチャットを見て、自分がどのように感じたかなどを回答。答えに応じて、自分がSNSでの炎上においてどのようなポジションになりやすいかを診断してもらえる。ざっくり「炎上をあおる立場になりやすい」「傍観する立場になりやすい」といった具合だ。

 「炎上をテーマとしたフォトスポット」では、冷蔵ケース風の展示に寝そべったり、牛丼(のような装飾)で満ちたバスタブの前で写真を撮影したりできる。体験できる順番としては(1)診断を受ける、(2)別室に移動し、フォトスポットを体験、(3)シークレット展示、(4)出口で診断の結果を受け取る──といった流れだ。(3)は撮影や外部への公開ができないため、記事でも詳細は伏せるが、基本的には(2)のフォトスポットがメインといって差し支えない。

 フォトスポットには、冷蔵ケースやバスタブに加え、中に入って撮影ができるショッピングカート、触ってもいいコンビニおでん(の模型)、マクドナルドの「ハッピーセット」風の包装紙が何個も捨てられた路地裏風ブースなど、過去の炎上をモチーフにした展示がずらり。

 他にもマイクが並んだ机で謝罪会見している風の写真が撮影できたり、カップ麺の容器に大量の七味唐辛子(風の粉末)を振りかけられたりする。「底上げされた弁当」「外から見える部分にだけ具が入ったピザやサンドイッチ」「帯のおかげで容器いっぱいに液体が入っているように見えるが、よく見るとものすごく内容量が少ないジュース」など、どこかで見覚えのある食品の模型を展示するコーナーもあった。

 記者は平日昼間に取材に行ったが、フォトスポットの部屋には常に10~20人程度人がおり、混雑とはいかないまでもそれなりに盛り上がっていた。大学生くらいの若者2人組やカップルが多く、各フォトスポットで写真を撮っている様子が目立った。

 記者は写真や映像を撮影しながら鑑賞したので少しもたついたが、全部回り切るのにかかる時間は長くても40~50分程度だろう。混雑しておらず、撮影なしで展示を見るだけなら30分もかからないかもしれない。

●値段相応か、否か

 で、これが面白かったかといわれれば、「やっちゃいけないことが体験できたので、思っていたよりは楽しい。でも、入場料相当の価値はあるだろうか……」というのが記者の素直な感想だ。

 記者は取材ということで料金を支払わず、1人での入場だったが、本来は前売り券で2900円、当日券で3400円の入場料がかかる。28歳男性の記者から見て、この価格に見合う展示だったかといわれれば、正直微妙だ。水を差したいわけではないが、記者に限っては同じお金を払って適当な映画を1~2本見た方が楽しめると思った。

 ただ、記者以外の来場者、特に若者は楽しそうに写真を撮影していたし、それなりに盛り上がってもいた。SNS映えと、会話を楽しめる友人とのコミュニケーション込みであれば、妥当な価格感だろうか。ちょっと不謹慎な遊びを楽しむには、少し大人の目線になりすぎていたのかもしれない。

●炎上展巡る物議、運営サイドの受け止めは

 ところで炎上展を巡っては、イベントそのものがSNS上で物議を醸してもいる。一つはキービジュアルだ。キービジュアルは女性がコンビニの冷蔵ケースに寝転んでいる様子を描いたもので、2013年に相次いで話題になった、コンビニ店員や客が冷蔵ケースに寝転び炎上した出来事をモチーフにしたとみられる。

 しかしXでは、13年の炎上で寝転んでいた人物は主に男性だったとして「男の仕業だったよね?」「悪印象を女になすりつけるつもりか」といった批判が続出した。中には「話題作りを狙ってあえて炎上させているのでは」など、意図した炎上と見る声もあった。

 また、おでんの模型を触れる展示を巡っては、16年当時にコンビニのおでんを触って炎上し、現在は「おでんツンツン男」として講演会などに登壇したり、YouTubeで動画を投稿したりしている男性が不快感を示していると一部週刊誌が報じている。

 ITmedia NEWS編集部はこういった“炎上”を巡る、イベントを運営する炎上展製作委員会の受け止めについても取材した。製作委員会の具体的な回答は別記事を参照のこと。

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