ダウンタウンの有料配信サービス進出、なぜ「修羅の道」と言われるのか

ダウンタウンの松本人志(左)と浜田雅功

お笑いコンビ、ダウンタウンに関するコンテンツを中心に提供する有料配信サービスとして1日にスタートした「DOWNTOWN+」(ダウンタウンプラス)。約2年ぶりに松本人志(62)が活動を再開させ、初日から生配信トークを繰り広げてエンジン全開。相方・浜田雅功(62)とのコンビ復活など、今後の展開への期待も高まっており、待ちわびていたファンの熱狂はしばらく続きそうだ。しかし松本や浜田が有料配信のために新作コンテンツを生み出し続けることについては、「修羅の道だ」と懸念する声が飛んでいる。一体なぜか。

松本人志&浜田雅功への期待と懸念

「ダウンタウンプラスは『修羅の道』」と評したのは、実業家の「ホリエモン」こと堀江貴文氏(53)だ。自身のユーチューブチャンネルで公開した動画内で、同サービスが月額1100円であることに着目し「値段設定がおかしいとは思わない。ただ、結構大変」と私見を述べた。

ホリエモン「なかなか難しい」

その理由は、「ネットフリックス並のお金を取っている」からだという。配信サービスの巨大プラットフォームである「Netflix」(ネットフリックス)の場合は、広告付きスタンダードプランが月額890円、スタンダードプランが月額1590円、プレミアムプランが月額2290円という3タイプがあり、プランによって画質や同時視聴できる台数などが変わってくる。そこで、「ほとんどの人はシビアに辞めてしまうので、ある程度いいコンテンツを出し続けないといけない。なかなか難しい」と見通しを語った。

「ホリエモン」こと堀江貴文氏

さらに堀江氏は「笑いを生み出し続ける」という独特の難しさについても触れ、次のように語った。

「お笑いは才能の泉がずっと湧き続ける人たちだけが残っている『修羅の道』。ネタを作るの大変だもん。その中で、有料の企画を考え続けるのはシビアさが違う。常に最前線にいて、何十万人っていう有料会員を抱えようと思うと、松本さんが相当働かないといけない。還暦をこえ、体力も頭の回転も落ちてくる。そんな中で、ダウンタウンのチャンネルを作るっていうのは、『修羅の道』でしかないなと僕は思いました」

ひろゆき同調、サブスク特有のストレスと難題とは

チャンネル登録者数の維持と新規獲得をめぐる難しさについては、「ひろゆき」こと西村博之氏(48)も堀江氏と同様の見解を示している。サービスが始まる前の10月7日、自身のX(旧ツイッター)で、「初月有料会員10万人超えるかもだけど、その後の若者の新規加入は難しい」と指摘。続けて「毎月会員が減るストレス。膨大な動画があるNetflixより高い値段なので、動画を出し続けて休めない生活が始まる。休んだら『金払ってるのに!』とかメディアに叩かれる。マジ修羅の道」と、料金設定への皮肉を交えつつ、コンテンツを供給し続けるプレッシャーとサブスクモデル特有の困難さをつづっていた。

ネット業界における競争の激しさを知る2人からの指摘には、松本と浜田の活躍を目の当たりにしてきたファンから「分かっていない」といった反論が根強い。千原兄弟の千原ジュニア(51)、陣内智則(51)、バイきんぐの小峠英二(49)、メイプル超合金のカズレーザー(41)ら、後輩芸人たちが続々と参戦している「ダウンタウンプラス」。往年の活躍を知るファンだけでなく、令和世代の若者たちを刺激する笑いを提供できるか。

「ひろゆき」こと西村博之氏

■ダウンタウン 松本人志(まつもと・ひとし、1963年9月8日生まれ)と浜田雅功(はまだ・まさとし、1963年5月11日生まれ)によるお笑いコンビ。ともに兵庫県尼崎市出身で、NSC大阪校1期生。1982年に結成。「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)や「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)など数々のバラエティー番組を通じて人気を獲得。お笑い界に大きな影響を与えた。

■堀江貴文(ほりえ・たかふみ) 1972年10月29日生まれ。福岡県出身。東京大学文学部中退。1996年に「オン・ザ・エッヂ」(後のライブドア)を設立。2000年代にIT企業の寵児(ちょうじ)として注目を集めた。「ホリエモン」の愛称で知られ、現在もロケット開発など多方面で活動中。ユーチューブのチャンネル登録者数は約219万人。

■西村博之(にしむら・ひろゆき) 1976年11月16日生まれ。神奈川県出身。中央大学文学部卒業。1999年、米国留学中に匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、日本最大のネットコミュニティーに成長させる。その後「ニコニコ動画」の設立にも携わる。現在はフランス・パリ在住。「ひろゆき」の愛称で知られ、コメンテーターや論客としても活動。ユーチューブのチャンネル登録者数は約161万人。

(zakⅡ編集部・井上悟)