中国・全国運動会の野球競技会場 広東省中山市と野球との深い縁

第15回全国運動会野球競技の会場の中山市小欖鎮にある熊猫記念球場。(中山=新華社配信)

 【新華社広州11月25日】中国広東省中山市で12~20日、第15回全国運動会の野球競技が行われた。野球は中国民主主義革命の先駆者、孫中山(そん・ちゅうざん=孫文)の故郷、中山市に深い文化的背景と歴史的由来を持つ。

 中山市と野球との縁は長い歴史がある。「中国野球の父」と呼ばれる梁扶初(りょう・ふしょ)は1892年、中山市で生まれ、1901年に両親と共に日本の神奈川県横浜市に移住。05年には中華野球チームを結成し、市の野球リーグで2度タイトルを獲得した。

19日、第15回全国運動会野球競技の会場の中山市小欖鎮にある熊猫記念球場。(中山=新華社記者/熊嘉芸)

 その後、梁氏は日本から帰国し、上海へ移住する。39年、日本から帰国して上海で生活していた中山市出身の若者らが自発的にアマチュア野球チームを組織、41年には「熊猫隊(パンダチーム)」として統合した。梁の厳格な指導の下、チームは多くの海外の強豪を破り、名声を博した。

 中山市にある野球・ソフトボールクラブ「中山市熊猫棒塁球倶楽部」の陳慧(ちん・けい)理事長によると、クラブは梁の4番目の子である梁友文(りょう・ゆうぶん)氏と起業家の馮小竜(ふう・しょう・りゅう)氏の呼びかけで2011年に発足、第1回少年野球全国招待試合「熊猫杯」を開催した。同杯は長年の経験を経て、地域の試合から国際競技大会へと発展した。

19日、第15回全国運動会野球競技の会場の中山市小欖鎮にある熊猫記念球場。(中山=新華社記者/熊嘉芸)

 同市には現在、U-8、U-10、U-12、U-15、U-18などの多くのカテゴリーを網羅した青少年育成プログラムがあり、年齢層別の全国大会で数々の栄誉を獲得している。(記者/熊嘉芸)

第15回全国運動会野球競技の会場の中山市小欖鎮にある熊猫記念球場。(中山=新華社配信)