「人違い」で16歳少年を拘束…トランプ政権の強制捜査に支持者からも非難の声「このために投票してない」
アメリカでは、ドナルド・トランプ大統領の指示のもと、ICE(移民・関税執行局)による滞在資格のない移民摘発を含む強制捜査が各地で行われている。

John Mcdonnell / Getty Images
ネットでは、ICE捜査官が銃を構えて民家に突入 する映像や、ICEの捜査が迫っていることを近隣住民に知らせた 民間人に対し発報 する映像などがここ数週間で次々と拡散。
いずれの件においても、武器を持たない民間人に対し武装して迫るICEの強硬な姿勢が問題視されている。
そんななか、米ロードアイランド州で11月20日、16歳の少年が「人違い」で拘束される事件が起きた。
拘束された少年は同州の上級裁判所でインターンとして勤務中だった。
その場に現れたICE捜査官が少年の写真を撮影した後、少年は強制的に拘束・連行された。少年は後に身分が証明され、人違いだったとして解放された。
捜査官が少年の写真を撮っていた理由について当局は、「ある性犯罪者を捜査中で、容疑者に外見が似ていた」と語っている。
映像では、その場に居合わせた人々が捜査官に向かって「私たちの街から出ていけ!」などと叫ぶ様子も確認できる。
同州のダニエル・マッキー知事はこの件に関し「ひとりの若者の一生を台無しにしかねない許し難い行為であり、言語道断」と声明を発表している。

Lawrey / Getty Images
こうしたICEによる強制捜査に対し、トランプ政権の支持者さえも非難の声を上げ始めている。
英語圏で人気のネット掲示板Redditに、あるユーザーが「私はこのために投票したのではない」と投稿 。
「不法な移民を取り締まるのには賛成。でも各地で起きているのは法の執行ではなく脅迫行為であり権力の乱用だ」
「覆面で顔を覆い、武装した状態で無関係、無実の市民を取り囲む」
「こうした行為は“アメリカ的”ではなく、憲法上の権利を侵害し、地域社会と法執行機関の間の信頼を損なうものである」
「これは危険な筋道で、容認できるものではない。これ以上の人命や権利が失われる前に止めるべき」
「国境を守れ。暴力犯罪者は国外退去させろ。私たちの造園業者や大工さん、ペンキ屋さんには手を出すな!」と、各地で行われるICEの捜査に抗議し、不法移民に対する適切な措置を求めた。

Anadolu / Getty Images
MAGA支持者の意見表明に、コメント欄にはさまざまな意見が寄せられた。
💬「あなたが投票した結果がこれなんですよ」
💬「こうなることはみんな分かっていた。後から言い訳しても意味がない」
💬「(民主党支持者として)これに投票した恥を味わう必要がないことに安心してる」
💬「最後の文章、自分の生活を豊かにしてくれる人だけは残してほしいって意味かな」
大統領選でトランプ氏の対抗馬だったカマラ・ハリス氏の選挙公約に触れ、「残酷な措置を行わず、国境の安全を強化する法案を掲げていた人を落選させたくせに」とMAGA支持者を非難する声もあった。
この記事は英語 から翻訳・編集しました。翻訳:岡崎駿佑