88歳、年金を受け取れずフルタイム労働→ひとりの男性との出会いで涙の展開に「感謝しきれない」
アメリカ・ミシガン州のスーパーマーケットで働く88歳の男性。
その姿がSNSで広がると、たちまち話題に。
6万人を超える人々から、計177万ドル(約2億7000万円)の寄付が贈られました 。
Instagram: @itssozer
きっかけとなった動画を撮影したのは、オーストラリア出身のインフルエンサー、サムエル・ウェイデンホーファーさん。
世界各地をめぐりながら、心やさしい人や困っている人のために、サプライズプレゼントを用意したり、募金を行なったりと、さまざまな形で支援活動を行ってきました。
サムエルさんは10月、アメリカに2カ月間滞在することを発表 。「誰か寄付をしたい人物がいたら、教えて」と呼びかけました。
そこで名前が挙がったのが、同州ブライトン在住のエド・バンバスさん。
サムエルさんは現地に向かうと、現地のインフルエンサーと協力し、エドさんが働いているというスーパーに向かいました 。
2人はエドさんを発見すると、セルフレジで「商品のスキャンを手伝ってくれない?」と声を掛けます。
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そして、「あなたのことを紹介してくれた人がいるんです。すごく勤勉に働いている人がいるって」と、エドさんに伝えます。
続いて、88歳になっても働き続けている理由を尋ねると、エドさんは、こう答えました。
「1999年まで自動車会社に勤めていたのですが、その会社が2012年に倒産してしまって。それで、企業年金が支払われなくなったんです」
さらにエドさんは、「7年前に妻を亡くしました」と続けます。妻の闘病中に年金の未払いが重なり、会社が負担していた健康保険も打ち切られました。
手元に残ったのは、エドさん自身の生命保険だけ。家をはじめ、売却できる財産はすべて手放し、なんとか生活をつないできたといいます。
エドさんは、妻が亡くなった頃に、「自分の人生をやりなおすことを決意した」と続けます。
しかし生計を立てるためには、週5日8時間のフルタイムで働かなければいけません。
「目標は?」と聞かれると「人生で望んでいたことを、少しでも叶えること」と答えました。
サムエルさんから「あなたのことを(SNSで)伝えて、退職できるようにみんなに手伝ってもらおう」と提案されると、思わず涙を浮かべ、「ありがとう」と伝えました。
サムエルさんは、さっそくクラウドファンディングのページを立ち上げました。すると、予想をはるかに上回る反響が。
なんと、立ち上げから36時間で、100万ドル(約1臆5000万円)もの寄付が集まった のです。その勢いは止まらず、総額は177万ドル(約2億7000万円)に。
サムエルさんはスーパーでのやり取りを投稿した5日後、エドさんに寄付金を届ける様子を公開しました。
2人は再会すると、さっそくハグをかわします。
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サムエルさんは、「まだ私に話していないことがありますよね?」とエドさんに質問。
するとエドさんは、生活費に困っているだけでなく、妻の治療のために背負った多額の借金が今も残っていること、さらに、きょうだい夫婦ががんを患っているものの、経済的な理由から会いに行くことすらできていないことを打ち明けます。
サムエルさんは「とてもおどろくかもしれないけど、サプライズを用意しました」と伝え、エドさんに寄付額が書かれたパネルを渡しました。
予想だにしない金額に、エドさんは思わず涙を流します。

Instagram: @itssozer

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「まさに夢のようです」とサムエルさんに感謝の気持ちを伝えたエドさん。
その場に集まった報道陣に向かっても「感謝を伝えようにも伝えきれません」と語りました。
また、記者から「もし奥さんにメッセージをひとつだけ送るなら?」と聞かれると、「ありがとう。妻がしてくれたことすべてに感謝します」と、涙ながらに語りました。
動画には、さまざまな声が寄せられています。
💬「感動しました。これまでSNSで見たコンテンツのなかでも、本当にすてきな出来事です」
💬「涙が止まりません。サムエルさんがエドさんを見つけてくれたこと、そして人生を変えようと尽力してくれたことに感謝します」
💬「本当にすばらしいです。だけど、こうしたファンドレイジングなしでも、一人ひとりの尊厳が守られる社会だったらいいのに、とも思います」
💬「特別な瞬間です。たくさんの人のやさしさが集まったら、こんなにもすばらしいことが起こるんだ」
💬「エドさんは、この寄付金を受け取るに値する人。動画を見て泣けてきました。世界って、こんなにうつくしいんだって思って」

Yagi Studio / Getty Images