ロシア軍がまたまた奇妙な急造「フランケンシュタイン兵器」を投入

ウクライナ侵攻の初期段階でも撮影されたことがある, 新たな画像が示すもの, しょっちゅう故障する「2S9 ノーナ」, もうひとつの奇妙な兵器

ロシア軍がまたまた奇妙な急造「フランケンシュタイン兵器」を投入

ロシア軍が運用する奇妙な「フランケンシュタイン兵器」が、ウクライナの戦場で再び確認されたという。その正体はソ連時代の自走迫撃砲「2S9 ノーナ-S」の砲塔を載せた急造の装甲車であり、軍事系のTelegramチャンネル「BTVT.INFO」がその写真を公開している。

ウクライナ支援プラットフォーム「United24」の報道によれば、この兵器の車体部分は旧ソ連製の装甲車両「MT-LB」がベースとしたもので、ウクライナ侵攻の初期段階においても確認されていたという。そしていま、この不格好な改造車両がふたたび戦闘に投入されているようだが、その有効性は不透明だ。

ウクライナ侵攻の初期段階でも撮影されたことがある, 新たな画像が示すもの, しょっちゅう故障する「2S9 ノーナ」, もうひとつの奇妙な兵器画像:Telegram @btvt2019 / Edited by The Daily Digest

ウクライナ侵攻の初期段階でも撮影されたことがある

「2S9 ノーナ」の砲塔を搭載したMT-LBの写真がはじめてSNS上で出回ったのは2022年7月。ウクライナの軍事ニュースメディア「Defense Express」は当時、この「特異な兵器」の出現を特集し、通常とは異なるMT-LBの運用方法に疑問を呈した。

「2S9 ノーナ」の砲塔は本来、空挺部隊向けの装甲車「BTR-D」に搭載するを前提とした設計になっている。BTR-Dは軽量であり、航空機に積み込むことができるのだ。しかし、ロシア軍はこの砲塔をどういうわけかMT-LBと組み合わせていた。「Defense Express」はこれについて、ロシア軍が二つの問題に直面している可能性を示すものだと分析した。

ウクライナ侵攻の初期段階でも撮影されたことがある, 新たな画像が示すもの, しょっちゅう故障する「2S9 ノーナ」, もうひとつの奇妙な兵器画像:Telegram @Ugolok_Sitha

新たな画像が示すもの

「Defense Express」の見解は次のようなものだ:「歩兵部隊の火力支援が不足しており、射程8.8キロメートルの迫撃砲すら自走砲として使う必要に迫られているのか、あるいは占領地に設置したメンテナンス拠点に適切な車両シャーシが不足しているのかもしれない」

とはいえ、「2S9 ノーナ-S」の砲塔がMT-LBに載せられていた理由は定かではない。しかし、「United24」によれば、車体として流用されているMT-LBは長期使用による機動力の低下のせいで退役状態にあった可能性が高いとされる。また、「BTVT.INFO」もこの「フランケンシュタイン兵器」は主砲を発射すると車体構造が損傷するケースがあると分析している。

ウクライナ侵攻の初期段階でも撮影されたことがある, 新たな画像が示すもの, しょっちゅう故障する「2S9 ノーナ」, もうひとつの奇妙な兵器画像:Wiki Commons By Mil.ru, CC BY 4.0

しょっちゅう故障する「2S9 ノーナ」

このようなシステムは何度か射撃を行っただけで移動不能に陥ることもあり、今回の「復活」は興味深いと言わざるを得ない。「United24」は今回撮影された車両について、「戦争を通じて喪失した火砲を補うため、ロシア軍は旧式プラットフォームを改造し続けていることを示している」と指摘。

同サイトはさらに、「即席の改造兵器は適切に設計された自走砲に比べて機動性も信頼性も劣る。2022年以降のロシア軍装備によく見られる場当たり的な改修の典型例だ」結論している。実際、ロシア軍はウクライナ侵攻の勃発以来、多種多様な「ハイブリッド兵器」を戦場に投入してきた。

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もうひとつの奇妙な兵器

たとえば、2025年8月に「Defense Express」が報じたロシア軍兵器もそのひとつだ。これは民間用のトラックに旧ソ連製S-60対空砲を搭載したものだった。「United24」によれば、この即席対空システムはドローン対策として導入されたものの、運用者が完全に露出した状態になるという弱点があったそうだ。

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