【実録】「一番売れてる車」が正解とは限らない? 私が王道ノア・ヴォクシーをスルーして「別の車」を買った納得の理由

「車を買うなら、とりあえず一番売れてるやつにすれば安心でしょ?」 そう思っている方は多いはず。確かにトヨタのノアやホンダのN-BOXは素晴らしい車です。でも、世の中には「あえて王道を外した」ことで、最高に幸せなカーライフを送っている人たちがいます。スペック表には載っていない、オーナーたちの「本音の選択」に迫ります!

【画像ギャラリー】デリカD:5なら汚れも気にせずアウトドアを楽しめる!! 王道じゃないのに超魅力的なクルマたち(24枚)

文:ベストカーWeb編集部/写真:編集部

1.「ノア」の燃費より、「セレナ」の「半分だけ開くドア」が欲しかった35歳パパ

燃費のいいノアヴォクより、荷物の取りやすさを重要視してセレナを選んだTさん

 ミニバンの大定番といえば、トヨタのノアやヴォクシー。燃費も良くて、まさに「優等生」です。でも、3児のパパであるTさん(35歳)が選んだのは日産のセレナでした。

 実は最初はノア・ヴォクシーしか考えていなかったというTさん。ディーラーがとても親切で見積もりをもらってからのフォローも丁寧。あとはローンをどうするか決めるくらいの話で、日産車はまったく視野に入れてなかったとか。

 しかし高校の同級生家族が地元のイオンの駐車場でセレナに乗っていたのを見たという。

「狭い駐車場で後ろに別の車が止まっているとき、大きなバックドアを開けずに窓だけ開けていたんです。そこからひょいひょいとレジ袋を入れていて。なんて便利なんだ! とつい声に出してしまいましたよ」

そこで彼を救ったのが、セレナだけの秘密兵器「デュアルバックドア」。

・ここがポイント: 後ろのドアが「上半分だけ」パカッと開くんです。

・何が嬉しい?: 後ろが壁でも、隣に車がいても、隙間からヒョイっと買い物袋を放り込める。この「ちょっとした楽さ」が、毎日の買い物では何より重要でした。

 さらに「車内の移動」が自由自在! 「子供が急に泣き出したとき、外に出ずに運転席から後ろの席へサッと移動できる。このシートの動かしやすさが、子育て世代には神でしたね」とTさん。ふとしたキッカケでセレナに決まったミニバン選びだが、不満はあまりに素っ気ないセールスマンなんだとか。

2. 「N-BOX」の高級感より、「スペーシア」の「荷物が落ちない工夫」に感動!

スペーシアの後席に採用されたマルチユースフラップが有能すぎて最高!!

 日本で一番売れている車、ホンダのN-BOX。軽自動車とは思えない豪華さが魅力ですが、主婦のSさん(40歳)が選んだのはスズキのスペーシアでした。

「N-BOXは確かに高級。でも、スペーシアの座席にある『フラップ』が衝撃的だったんです。乗ったことないけどファーストクラスみたいな足元の座面(編注:オットマンのこと)がすごいなって。お店で聞いたら実際は荷物が落ちないようにするフラップなんですと。でもあれは主婦目線ではすごい」。

高級感を売りにしたアルファードよりもアウトドアを全力で楽しめる三菱デリカD:5

・ここがポイント: 後部座席の足元から、パッと板のようなもの(マルチユースフラップ)が出てきます。

・何が嬉しい?: これを立てると、座席に置いた買い物袋や荷物が、ブレーキをかけた時に足元にズリ落ちない! さらに、足を伸ばしてリラックスできる「オットマン」にもなるんです。

 そしてなにより デザインも大きな選択ポイントだった。「N-BOXは少し真面目すぎるというかなんか遊び心がないなって。もちろんそれもいいんだけど、卒なくなんでもこなす人より愛嬌あるスペーシアのキャラクターがいいなって。乗るたびに旅行気分になれるのがお気に入りです」。

 スペーシアはスズキの徹底したマーケティング調査により生まれた1台なわけで、販売台数もがっちり2位キープ。やがて天下統一もありうるぞ!

3. 「アルファード」の豪華さより、「デリカ」の“汚してもOK”なタフさに惚れた!

高級感を売りにしたアルファードよりもアウトドアを全力で楽しめる三菱デリカD:5

 誰もが憧れる最高級ミニバン、トヨタのアルファード。500万円以上の予算があるDさん(46歳)ならローン前提で上位グレードも買えましたが、彼が選んだのは三菱のデリカD:5でした。

「選択肢としては”高級ホテル”か”秘密基地”かでした。 アルファードは、まるで動く高級ホテル。でも、泥だらけのキャンプ道具や、濡れたスノーボードを積み込むのは……ちょっと気が引けるじゃないですか(笑)。とはいえそんなにキャンプもスノボもやらないんですけど、子どもが大きくなったので今こそアウトドアかなって思って」。

・ここがポイント: デリカは見た目こそミニバンですが、中身は本格的な「SUV(悪路に強い車)」。圧倒的な4WD性能と強靭さがすごいんですよ

・何が嬉しい?: 雪道でも泥道でもグイグイ進む。汚れを気にせず遊び倒せる。アルファードが「おもてなし」の車なら、デリカは「遊びの相棒」なんです

「街中に溢れているアルファードより、どこか無骨で『山が似合う』デリカの方が、自分の趣味には合っていました。8ATになったモデルを買いましたが、2025年のマイチェンモデルもいいですね。10年経っても古くならない、不思議な魅力があるんですよ。やっぱり三菱は4WDでしょ」。

【まとめ】あなたにとっての「100点」は、ランキングの外にあるかも?

 「みんなが買っているから」は、車選びの大きな安心材料になります。でも、今回ご紹介した3人は、自分の「生活の不便の改善」や「やりたいこと」を一番大切にしました。

・狭い場所で荷物を出すなら? → セレナ

・買い物袋を安定させたいなら? → スペーシア

・汚れを気にせず遊びたいなら? → デリカ

 カタログの数字や人気順位だけでなく、自分の「いつもの毎日」を想像してみてください。そうすれば、あなたにとっての「最高の1台」がきっと見つかるはずです!