【CREA WEB独占インタビュー】謎の諜報部員ヒョンビンと、凄腕検事チョン・ウソンが激突。韓国と日本を舞台にした「メイド・イン・コリア」の舞台裏

韓国のトップ俳優たちが「メイド・イン・コリア」に出演を決めた理由, 「ギテをたくさんの視聴者の方に応援してほしい」, チョン・ウソンが「最初は引き受けるか躊躇した」理由, ヒョンビンとチョン・ウソンから学んだこととは

© 2025 Disney and its related entities

 謎の諜報部員ヒョンビンと、凄腕検事チョン・ウソンが激突するドラマ「メイド・イン・コリア」。二人にとって初めての配信シリーズへの出演であり、映画『ハルビン』『KCIA 南山の部長たち』などで知られるウ・ミンホ監督による、激動の1970年代の韓国と日本を舞台にした白熱の超大作だ。主演の二人に加え、ウ・ドファン、ソ・ウンスという若手を交えてCREA WEB独占インタビューが実現した。

韓国のトップ俳優たちが「メイド・イン・コリア」に出演を決めた理由

韓国のトップ俳優たちが「メイド・イン・コリア」に出演を決めた理由, 「ギテをたくさんの視聴者の方に応援してほしい」, チョン・ウソンが「最初は引き受けるか躊躇した」理由, ヒョンビンとチョン・ウソンから学んだこととは

「ディズニープラス・オリジナル・プレビュー2025」での様子。 © 2025 Disney and its related entities

――今日はどうぞよろしくお願いします。

チョン・ウソン (日本語で)お久しぶりです。

――お久しぶりです! ウソンさん、覚えていてくださって嬉しいです(以前、何度か取材したことがあるだけでなく、偶然遭遇したこともあったのだ~)。1話目を拝見しましたが、とても面白かったです。まず皆さんがこの「メイド・イン・コリア」に出演を決めた一番の理由をそれぞれ教えてください。

ヒョンビン まず、シナリオの中でそれぞれのキャラクターが抱いている欲望と信念が、色々な選択に繋がっていき、それがどういった結果へと導かれていくのか。そこがとても気になったんですね。

 そして、私は常に新しい役柄というかキャラクター像を披露したいという思いがあるんですけれども、そういった面でもこの「メイド・イン・コリア」は非常にふさわしい作品だと思いました。また、ウ・ミンホ監督と、そしてこの素晴らしい共演者と一緒に仕事ができるということも理由ですね。

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ウ・ミンホ監督「ディズニープラス・オリジナル・プレビュー2025」での様子。 © 2025 Disney and its related entities

チョン・ウソン 私は「メイド・イン・コリア」というタイトルが投げかけているもの。つまり何がメイド・イン・コリア(韓国製)なのか、という問いに一番大きな魅力を感じました。

 そしてシナリオを読んでいくと、この世界観の中に存在する登場人物たちのアイデンティティに絶えず疑問を投げかけているんです。そこに非常に魅力を感じたんですね。また、ウ・ミンホ監督、ヒョンビンさん、ウ・ドファンさん、ソ・ウンスさんたちとともに作品を作り、この人物を演じるということの面白さに惹かれました。

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ウ・ドファン。「ディズニープラス・オリジナル・プレビュー2025」での様子。 © 2025 Disney and its related entities

ウ・ドファン まず、ウ・ミンホ監督とのお仕事ということ、そしてやはり先輩の皆さんと共演できるということが一番の決め手ですね。もちろんシナリオにも惹かれたんですけれども、やはり監督と先輩たちとご一緒することが出来るということが、本当に一番大きな理由です。

ソ・ウンス 私は以前からずっとファンだったウ・ミンホ監督が初めて配信ドラマシリーズを撮るということで、ぜひ出演したいと思いましたし、さらにシナリオを読んだらもうすでにその段階で非常に完成度が高かったんですね。加えて以前からテレビで拝見していた、本当にきら星のような先輩の皆さんと共演できるということもあって、想像するだけでも非常に胸がワクワクしました。

 また、撮影が終わってから、このようにプロモーションを一緒にやっている今この瞬間も、まるで夢のような時間なんです。念願が叶いました。

「ギテをたくさんの視聴者の方に応援してほしい」

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「ディズニープラス・オリジナル・プレビュー2025」でのヒョンビン。 © 2025 Disney and its related entities

――ヒョンビンさんへの質問です。今までにヒョンビンさんが演じた悪役というのは、大義のためにやむを得ず悪に手を染めるような人物だったんですが、今回演じるぺク・ギテは自分の欲望のために動いている悪役なのではないかと、1話目を観た限りではそう思えました。そんな自分の欲望のために動いているギテという役を演じる上で、何を一番重視しましたか?

ヒョンビン 単純に善と悪に分かれるというよりは、もっと多面性のある人間として見せるために、人物像をうまく積み上げるように努めました。このペク・ギテという人物は自分の欲望に忠実ではあるんですが、彼の欲望がどこからきているのか。またそれをどういうふうに表すのか。その姿が魅力的に映ってほしいなという思いがありましたし、観る方にも演技を通してギテの多面性を見出してほしいなと思ったんですね。だからそこに重点を置いて演じようとしました。

 実はギテは単に自分の出世のためとか、自らの欲望のためというよりは、その根底には家族に対する責任感があるんです。さらに幼少期に彼が抱えていた欠乏感というか、不安みたいなもの。ギテはずっと何か満たされない思いを抱えていて、そこから強い欲望が生まれてきたのだろうという。そこをうまく表現したかったし、魅力的に見えるように意識して演じていました。私としてはギテをたくさんの視聴者の方に応援してほしいですね。

――悪いけど応援したくなるキャラクターなんですね。

ヒョンビン そうですね、応援してください。

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「メイド・イン・コリア」© 2025 Disney and its related entities

――1話目ではハイジャックされた日本の飛行機内という設定で、日本語を話すシーンが多いですが、日本語の演技は大変でしたか?

ヒョンビン 私の日本語、どういう感じに聞こえましたか?

――きっとあの頃にはあんな感じの韓国人のビジネスマンがいたのでは、と思いました。

ヒョンビン 実はあのハイジャックされるシーンはすごく演じるのが難しかったんですね。それは日本語で芝居をするのが初めてということもありましたし、飛行機内で一緒に撮影したキャストがほとんど日本の俳優さんだったんですよ。ですから、彼らの中にうまく交ざらないといけないので、私としてはかなり準備をして、日本語の練習も、リハーサルも随分しました。ただ、ご覧になる皆様にどういうふうに映るのか、またどう評価していただけるのか、その辺がとても気になるところです。

チョン・ウソンが「最初は引き受けるか躊躇した」理由

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「ディズニープラス・オリジナル・プレビュー2025」でのチョン・ウソン。 © 2025 Disney and its related entities

――では、チョン・ウソンさんに質問です。11月に香港で行われたディズニープラス・オリジナル・プレビュー2025に登壇された時、ウソンさんがこの検事チャン・ゴニョンという役は「自分には合わないだろうから、もっと覇気がある人が演じた方が良いのではないかと思い、最初は引き受けるか躊躇した」というようにおっしゃっていましたよね。それについてもう少し詳しく教えてくださいますか?

チョン・ウソン 実際、私がウ・ミンホ監督から最初にいただいたシナリオを読んだ時には、ペク・ギテとチャン・ゴニョンが同年代のように思えたんです*。それで私は監督に、「どうしてこのシナリオを私に渡したんですか?」と尋ねたんです。(*筆者注:1982年生まれのヒョンビンと、1973年生まれのチョン・ウソンの実年齢は9歳違う)

 あえて私をゴニョン役にキャスティングをすることで、すでに完成度の高い話の軸がぶれてしまうのではないか。その軸を正すにはまた新たな燃料が必要になってしまうのではないか、というようなことを質問したんです。

 元々はエリートだった検事チャン・ゴニョンは、本当に頑固な人物なんですね。すごく生き方に一本筋が通っているというか。優秀だけれど昇進にはあんまり興味がなく現場主義で、頑固一徹に我が道を進むという感じの人なんです。

 でも彼には色々あって、方向転換をしたという過去がある。なんというか人生にレイヤーがあるというか、デコボコがある人物なんです。私が演じることで、ゴニョンをただエネルギッシュなだけの人物ではないというように、ゴニョンに少し変化を加えて表現できるかもしれないと思い、お引き受けしました。

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「メイド・イン・コリア」© 2025 Disney and its related entities

――なるほど。試写で観た1話目にはゴニョンは少ししか出てこなかったので、どんな人かまだわかりませんでした。

チョン・ウソン 私は第1話にはほとんど出番がなかったので、2話目以降をご覧いただければ、お気づきになると思いますよ。

ヒョンビンとチョン・ウソンから学んだこととは

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「ディズニープラス・オリジナル・プレビュー2025」での様子。 © 2025 Disney and its related entities

――楽しみにしています。ではウ・ドファンさんとソ・ウンスさんに伺います。ヒョンビンさん、チョン・ウソンさんという先輩と一緒に仕事をされて、得られたことをそれぞれ教えてくださいますか?

ウ・ドファン 目標ですね。ご一緒したことで、新たな夢ができたような気がします。先輩たちのようになりたいという目標ができました。

――ウ・ドファンさんはヒョンビンさんの弟役を演じていますが、それにまつわるエピソードはありますか?

ウ・ドファン 面白いことに私は誰かの弟の役を演じるのは、今回が初めてだったんですよ。兄弟がいるという設定の作品が今までほとんどなかったので、兄がいるというのがすごく楽しかったんです。ですから現場でも、撮影が終わった今、なんだかヒョンビンさんというより、兄ギテと一緒にいるみたいな感じがして、そういう感覚を味わえるのがすごく面白かったです。

韓国のトップ俳優たちが「メイド・イン・コリア」に出演を決めた理由, 「ギテをたくさんの視聴者の方に応援してほしい」, チョン・ウソンが「最初は引き受けるか躊躇した」理由, ヒョンビンとチョン・ウソンから学んだこととは

「メイド・イン・コリア」© 2025 Disney and its related entities

――ヒョンビンさんから見て、いい弟でしたか? ご本人が目の前にいると言いづらいでしょうが(笑)。

ヒョンビン 本当によくできた弟ですよ。ほら、見るからに頼もしいじゃありませんか?(笑)

――はい、本当ですね。ソ・ウンスさんは、いかがですか? チョン・ウソンさん演じる検事の下で働く捜査官という役どころですね。

韓国のトップ俳優たちが「メイド・イン・コリア」に出演を決めた理由, 「ギテをたくさんの視聴者の方に応援してほしい」, チョン・ウソンが「最初は引き受けるか躊躇した」理由, ヒョンビンとチョン・ウソンから学んだこととは

ソ・ウンスが演じる捜査官。© 2025 Disney and its related entities

ソ・ウンス チョン・ウソン先輩と私が一緒に演じているシーンでは、台本通りにいったシーンがほとんどないんです。現場でのウソン先輩とのやり取りは、ほとんどアドリブだったんですよ。今回、一緒に作っていくことが、どれほど楽しいことなのかを先輩に教えていただいたような気がします。

 今まで私は台本をいただいたら、それをどう忠実に表現するかにこだわっていたんですけれども、今回チョン・ウソン先輩と一緒に演じたことで、その先にあるもの、ものづくりの楽しさを実感することができました。本当にチョン・ウソン先輩とのシーンは全てが学びだったんですが、今シーズン2の撮影に入っているのに、まだ共演シーンがないんですよ。それがとっても寂しいんです。

 シーズン1で、私がどれほどたくさんのことをイェジンとして学ぶことができたのか。それをひしひしと感じています。本当に些細な仕草から、話し方、表情まで、全てを教えていただいたんです。どういうふうにすれば、より魅力的に映るのか、そういったところもすごく繊細に教えていただいて、もうウソン先輩には感謝の一言しかないですね。

チョン・ウソン いやいや、台本はもちろんとても大事で、言ってみればすごくいい畑だったんですよ。その畑に私たちが種を蒔いて、どういった色の、どういった香りがする果実を実らせるのか。そうしたことに工夫を凝らす現場でした。