36万人規模のロシア軍部隊がベラルーシで待機?(ドイツ治安専門家の見解)
ロシアの次の一手は?

欧州では、ロシアに対する警戒感が一段と強まっている。ウクライナ和平合意が成立する見通しが立たない中、多くの専門家や政治家、軍関係者らはクレムリンの次の一手をめぐって、戦々恐々としているのだ。
ベラルーシで待機するロシア兵ら

ウクライナ支援プラットフォーム「United24」はあるドイツ人政治家の見方として、最大で36万人におよぶロシア兵がベラルーシに駐留している可能性があると警告している。
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ローデリヒ・キーゼヴェッター氏の主張

警鐘を鳴らしたのはドイツの中道右派・キリスト教民主同盟(CDU)に所属するローデリヒ・キーゼヴェッター氏だ。同氏は2026年と2027年が欧州の安全保障と防衛にとって極めて重要な年になるかもしれないと見ている。
NATO本部に勤務していた

キーゼヴェッター氏は2009年に下院議員となる以前、ドイツ連邦軍の大佐として、ベルギー・モンスにあるNATO本部で勤務していた経歴を持つ。
プーチン大統領が後悔すると考えるのは「甘い」

「United24」によれば、同氏はドイツのn-tv放送に対し、「プーチン大統領もいずれ、これらすべてが割に合わなかったことに気づくと考えるのは『甘い』です」と語ったという。
ベラルーシに即応部隊?

キーゼヴェッター氏はまた、ロシアが現在、隣国のベラルーシに2個軍団、計35万~36万人規模の即応部隊を維持していると主張。
警戒感を示すバルト諸国

同氏いわく、ベラルーシにおけるロシア軍の存在が、ロシアとNATOによる直接衝突の可能性をめぐって、バルト諸国の警戒感を煽っているのだ。
ロシア軍は本当にベラルーシに駐留しているのか?

しかし、キーゼヴェッター氏がn-tv放送によるインタビューに応じて以降、ベラルーシにおけるロシア軍駐留に関する同氏の発言を疑問視する声も相次いでいる。
異論を述べるリトアニア

たとえば、『キーウ・ポスト』紙はリトアニア軍および同国の国家危機管理センターが、キーゼヴェッター氏の主張は「現実と一致しない」という見解を示していると報じた。
そんな余力はない?

リトアニア当局の見解によれば、ロシア軍はウクライナでの戦闘に過度に集中して消耗しており、ベラルーシに大規模な部隊を派遣する余力はないとされる。
「扇情的なニセ情報」

リトアニア当局はさらに、ベラルーシにロシア軍部隊が展開しているとのうわさは「扇情的なニセ情報」だと一蹴した。『キーウ・インディペンデント』紙が報じている。
リトアニア退役軍人のコメント

また、リトアニアの退役軍人、ワイドタス・マリニオニス氏もポーランドの公共放送TVPワールドに対し、キーゼヴェッター氏の発言は「非現実的で誤解を招くものだ」と語っている。
大規模な部隊の移動を隠すことはできない

マリニオニス氏いわく:「それほどの規模の部隊はその一部であっても移動を隠すことなどできません。NATOの情報機関が数ヵ月前には把握しているはずです」
小規模な部隊が支援任務

同氏の見解によれば、ベラルーシにおけるロシア軍部隊はずっと規模が小さく、主に補給や支援任務に従事している可能性が高いとされる。
ロシアを過小評価すべきではない

とはいえ、マリニオニス氏もまったく警戒していないわけではない。36万人という数字は誤報である可能性が高いものの、ロシアを過小評価すべきではないというのだ。
新たな戦線を開く余裕はなし

同氏いわく:「ニセ情報や破壊工作、限定的な挑発は現実的な脅威です」とはいえ、ロシアは依然としてウクライナに釘付けになっており、新たな戦線を開く余裕はないとのこと。
「オレシュニク」を配備

一方、ロイター通信によれば、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は最近、ロシア製の新型中距離超音速ミサイル「オレシュニク」の配備を発表した。
世界規模の戦争に発展するおそれ

いずれにせよ、ロシアとNATOが臨戦態勢を強化し、ドローンの侵入やサイバー空間での非正規戦が繰り広げられる中、一つ間違えれば、世界規模の戦争が勃発するおそれがあるのも事実だろう。
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