年末年始の9連休は「ホテル帰省」や「セパレート帰省」にシフト進む? 本音は「本当はゆっくり休みたい」【読者アンケート結果】

年末年始の帰省についてAERA編集部がアンケートをしたところ、家族が顔を合わせる機会を楽しみにしているといった声はある一方、迎える側からは「家事が大変」や「本当は静かに過ごしたい」といったホンネも……。夫婦それぞれの実家に帰る「セパレート帰省」や実家に泊まらずに宿泊施設を利用する「ホテル帰省」など、そのカタチが多様化する今年ならではの“帰省の姿”が見えてきた。
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年末年始の「帰省」に関するアンケートは、12月10日から16日にかけて実施した。208件の回答を集計。回答者の内訳は、男性44.5%、女性51.7%、無回答3.8%だった(アンケートに寄せられたコメントは、誤字脱字を修正するなど一部内容を編集しています)。
帰省に対する思いについて複数回答で聞いたところ、家族を迎える側は「家族の顔を見ることができてうれしい」が67.1%と最も多く、帰省する側も「家族の顔を見たい」(48.6%)が最多。続いて「家族の顔を見せたい」(21.4%)と、年末年始に久しぶりに家族が再会できる帰省を楽しみにしている様子がうかがえた。
「年末年始に帰省するのは当然だ」という質問については、家族を迎える側の「当然」が10.6%に対して、帰省する側の「当然」は15.7%。迎える側と帰省する側の微妙な差には、ホンネが見え隠れする。
家族を迎える側では、「帰省してこなくても気にしない」(35.3%)、「宿泊や食事など家事が大変だ」(31.8%)、「断る理由はないが本当は静かに過ごしたい」(27.1%)という3つの選択肢にも票が集まった。
帰省する側も、「帰省するのに交通費や時間がかかって大変だ」の20%に続いて、「義理の実家より自分の実家が快適だ」は17.1%、「特に理由はないが帰省せずに静かに過ごしたい」が14.3%だった。
帰省してくる家族を迎える側も帰省する側も、楽しみにしているだけではないようだ。

■クマ出没、感染症の心配には?
今年ならではの帰省の心配事として、クマの出没がある。家族を迎える側は「近くにクマが出没しているので帰ってきてほしくない」(1.4%)、帰省する側は「帰省する先にクマが出没しているので帰省したくない」(1.4%)と同率だった。せっかく帰省しても、クマの出没の危険のある地域では、ちょっとした外出もままならない。
感染症の心配については、帰省する側は「感染症の心配があるから帰省したくない」が8.6%、迎える側の「感染症の心配があるので、帰ってきてほしくない」の4.7%よりもわずかに上回った。新幹線などの長距離移動で帰省する側は、人混みを避けられないため、感染症は気になるところだろう。
迎える側、帰省する側のどちらにも複数回答をしてもらったが、たとえば、帰省もし、迎えもするという60代の男性は、「家族の顔を見ることができて、うれしい」という回答を選択しつつも、「帰省してこなくても、気にしない」「宿泊や食事などの家事が大変だ」「私生活(仕事、健康、独身の場合は恋愛や結婚など)を聞かれるのが面倒だ」「断る理由はないが、本当は静かに過ごしたい」「家族の顔を見たい」「家族の顔を見せたい」「年末年始を避けて帰省している」「帰省するのに交通費や時間がかかって大変だ」「私生活(仕事、健康、独身の場合は恋愛や結婚など)を聞くのが面倒だ」「特に理由はないが、帰省せずに過ごしたい」も選択。そして、自由記入にはひとこと、「のんびりできない」とコメントを記していた。
■ネット環境、実家が山奥で汚部屋などでストレス
「のんびりできない」というコメントをつづった男性のように、年末年始の帰省にまつわる様々なことがストレスになっているというコメントも寄せられた。
「特に年末年始に帰省する必要性はない。双方に負担がかかるからのんびりしたい。全て親負担だから帰って来ると大変」(60代、女性)
「両親に顔は見せたいので、(実家も義実家も)どっちとも行きたいけど、義理親は食べたら、すぐ部屋で寝るので、残った側がどうしていいかわからなくなる」(40代、女性)
「インターネット環境がないのだけがプチストレス」(50代、女性)
「義実家だと心の底から休んだ気はしない」(20代、男性)
「帰省したら姑・義姉がインフルに罹っていた。薬を服用しているから、とマスクもしておらず嫌だった。前もって知らせてくれたら帰省時期をずらしたのに(車で1時間の距離。自宅に戻った後、家族4人中3人が発症した)」(50代、女性)
「義実家が掃除をしない家なので汚い。山奥に家があるため、コンビニに行くことすら遠い」(40代、女性)

■ストレス回避のためセパレート帰省
夫と妻がそれぞれの実家に帰省する「セパレート帰省」や帰省したとしても、実家近くのホテルに泊まる「ホテル帰省」などにシフトしたという声も。
「価値観の多様化により考え方のバリエーションは多くなったので、帰省は人それぞれで良いと思う。正直“セパレート”で自身の実家にだけ帰省する方が誰に気を使うこともなく気が楽だと思います」(50代)
「年末は家族一緒に私の実家に帰省するが、夏は夫が子どもを連れて夫の実家へ帰省し、私は1人残った。私は仕事の休みが、混雑する時期にしか、取れず、夫は休みを調整できるので、渋滞の時期を避けて帰省するために、セパレート帰省をした。日ごろから、相手の実家と、電話したり交流したりする機会があれば、渋滞を避けられ、無理なく帰省できる形は合理的で良いと思う。夫が義理の母から言われた、深い意味はない言動を、家族の文化の違いからか気にしていて気を遣って疲れたことがある」(40代、女性)
「実家(埼玉)で同居している娘夫婦ですが、旦那(静岡)は妻と息子を連れて帰省したいようだが娘は泊まることになるのが嫌で一緒に行きたくないようです。日帰りは遠くて無理なので旦那一人か息子と二人で帰省することがほとんどです。これはこれで仕方のないことなのでしょうか? 私自身は、自分の義両親への気遣いや家事の手伝い、トイレやお風呂など、できれば気を遣いたくない」(60代、男性)
「家に泊まるとなるとお互い気を使うからホテル帰省でもいい。お金はかからないけど(実家・義実家に)泊まるのであれば、一泊くらいなら」(60代、女性)
「セパレート帰省は良いアイデアだと思う。夫婦そろって帰省すると、夫婦も親もともに気を遣ってくたびれる。せっかくの機会も疲労感の思い出が強く残ってしまう。まして帰省先が遠距離だと負担も大きい。私は今年からそうすることにした」(60代、男性)
今年の年末年始は最大で9連休も可能な大事な長期休暇。アンケートからは「休みはゆっくりできる居場所を探し求めている」というホンネが見え隠れしていた。
(AERA編集部)
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