風呂吹き大根の振る舞いも! 浅草の待乳山聖天で「大根まつり」が1月7日に開催

風呂吹き大根の振る舞いも!浅草の待乳山聖天で「大根まつり」が1月7日に開催

正月7日は「人日(じんじつ)の節句」と呼ばれる五節句のひとつで、春の七草が入った七草がゆを食べる風習がある。東京都台東区にある待乳山聖天(まつちやましょうでん)では「大根まつり」が2026年1月7日(水)に行われ、一年間の無病息災を祈って参拝者に風呂吹き大根が振る舞われる。ぜひお参りに出かけよう。

大根は聖天様の“おはたらき”

浅草寺の北東、隅田川西岸に位置する待乳山聖天は、正式には「待乳山本龍院」といい、浅草寺の支院のひとつ。ガネーシャの化身ともいわれる大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)が祀られていて、現世に福徳を授けてくれる神様として古くから慕われてきた。そんな“聖天様”を祀る境内のあちこちで目に留まるのが「大根」と「巾着」のモチーフ。大根は身体健全や夫婦和合、巾着は商売繁盛を表したものとされる。

特に大根は体内の毒素を中和して消化を助ける働きがあることから、聖天様の「おはたらき」を表すものとして、聖天様の供養に欠かせない物とされている。歌川広重の浮世絵『真乳山上見晴之図』にも大根を手に参拝する人の姿が描かれている。正月三が日には数多くの大根が供えられ、本堂には山積みになった大根を見ることができる。1月7日の「大根まつり」では、その聖天様のお下がりをいただくことによって徳を頂戴し、心身の健康が得られるといわれている。

風呂吹き大根を求めて多くの参拝者が訪れる

当日は11時から法要が行われ、法要終了後に風呂吹き大根がお神酒とともに参拝者に振る舞われる。これは正月に供えられた大根を炊き上げたもので、アツアツの大根に特製のゆず味噌がたっぷりとかけられる。「前々日から準備を始めて、丁寧に調理しています。お祭りが始まった当初、あちこちの料亭の味を研究してレシピを完成させたと聞いております。味の評判もいいんですよ」と教えてくれたのは待乳山本龍院の深谷昌広さん。

丁寧に調理され、ゆず味噌がかかった風呂吹き大根が振る舞われる。

風呂吹き大根の配布は11時30分ごろから13時まで(1800食限定でなくなり次第終了)。「1974年から50年以上も続く浅草の恒例行事です。年の初めにぜひ聖天様の御利益をいただきにお越しください」と深谷さん。風呂吹き大根をいただいて、良い一年のスタートを切ろう!

一年間の健康を祈って、ホカホカの風呂吹き大根を味わおう。

開催概要

「大根まつり」

開催日:2026年1月7日(水)

開催時間:風呂吹き大根の配布は11:30~13:00ごろ

会場:待乳山聖天(東京都台東区浅草7-4-1)

アクセス:私鉄・地下鉄浅草駅から徒歩10分

【問い合わせ先】

待乳山聖天☎03-3874-5280

URL:http://www.matsuchiyama.jp/

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供

香取麻衣子

ライター

1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。