《もう3年も行方不明》フォロワー130万人の中国人美女インフルエンサーも「消えていた」カンボジアの高級クラブでの目撃情報も

変わり果てた姿で保護されたUmiさん(TikTokより)

目下、アジアのエンタメ業界を席巻する存在が、SNSで多くのフォロワー(ファン)を持つインフルエンサーだ。その知名度の高さが買われ、企業のCMに出演。影響力が高いインフルエンサーが商品を紹介することで、飛ぶように売れるという。

タイトなチューブトップから露出させた腰部をくねらせ、自撮りに興じるのは、中国版TikTok、抖音(ドウイン)でフォロワー7万人を誇る中国人インフルエンサー「Umi」。他にも、優雅な暮らしぶりを見せつけるような動画を複数アップしている。そんな彼女が、昨年末、変わり果てた姿で発見された。カンボジアのシアヌークビルで路上生活をしていたところを保護されたのだ。その時に撮られた写真を見ると、自慢のロングヘアは乱れ、肌や服も薄汚れており、何日も入浴していないことが伺える。

誰もが羨むようなキラキラ生活から路上へと転落した彼女に何があったのか。

「現地メディアなどによると、Umiさんは福建省出身の22歳で、本名は呉甄楨(ウ・ヅェンヅェン)。彼女本人は、昨年3月に友人の紹介でカンボジアに渡り、『ウェイトレス』に従事していたと話しているようですが、実際は夜の店でホステスをしていたとみられています。家を失った理由については、薬物依存を懸念した住居の貸主に追い出されたとされていますが、路上生活に至った経緯の詳細は本人も記憶にないようです。現地では、保護されたのちに行われた薬物検査ではメタンフェタミンやケタミンの反応が出たと報じられています。現地では、Umiさんが変わり果てた姿で見つかった背景には、ドラッグ漬けにされ、さらに性売買を強要された可能性が示唆されています」(東南アジア事情に詳しいジャーナリスト)

一方、中国のSNS上ではこんな指摘も。

「Umiさんは中国メディアのインタビューで、カンボジアに渡った理由について、『カンボジアで働いていた交際相手に招待された』と語っていたようです。この男性の素性について、中国当局も興味を示していると見られていますが、SNSでは、『Umiは盤総の彼女だった』と指摘する書き込みが注目されています。盤総とは、東南アジアを拠点に暗躍する特殊詐欺グループのボスを意味する隠語です。犯罪組織の関係者と交際する中で薬物依存に陥り、路上にまで転落してしまったという見方さえ広まっています」(同前)

独自のSNS文化が広がる中国では、多くのインフルエンサーが活躍しているが、中国からカンボジアに渡り、転落してしまった女性インフルエンサーは彼女ばかりではないようだ。

「昨年11月には、『交際相手と会うためにカンボジアに行く』と言い残して1か月に渡って行方不明となっていた中国人女性が、人身売買に関わっていたとして逮捕されています。彼女は、抖音で「橙子姐姐(チェンズジエジエ)」という名前で活動していたフォロワー13万人を誇るインフルエンサーでした。彼女も交際相手とされる男性によって、犯罪に加担させられていた可能性が指摘されています。さらに、2023年から行方不明になっている、抖音で130万人以上のフォロワーを誇る人気女性インフルエンサーのLiyaが、カンボジアの高級クラブで、ホステスとして勤務していたという情報が写真と共に出回ったこともありました。彼女の行方は現在もわかっていません」(同前)

ドラッグ漬け報道もある(SNSより)

中国人の女性インフルエンサーらは、なぜカンボジアを目指すのか。中国事情に詳しいジャーナリストの奥窪優木氏が話す。

「中国のインフルエンサーは、いわば『ネット上の実演販売』であるライブコマースの配信で稼いでいました。かつて『網紅(インフルエンサー)の女王』と呼ばれたViyaさんや『口紅王子』こと李佳琦さんといったトップクラスの配信者は、コロナ禍の“巣籠もり消費”を追い風にライブコマースが最も盛り上がった2020年下半期には、月収が数十億円に達したとも言われています。

儲け過ぎた彼女たちは脱税容疑や世論からの批判に晒されて立場を失いましたが、それによってライブコマース配信自体は裾野が広がり、中小規模のインフルエンサーが活躍するようになりました。日本の10倍以上のSNSユーザーがいる中国では、10万人程度のフォロワーぐらいでは、そこまで強力なインフルエンサーにはなりませんが、それでもライブコマース配信で月収80万円程度を稼ぐことも十分可能だったと聞きます」

しかし、そんな業界に暗雲が垂れ込める。

「コロナ後、経済の先行き不安がはびこり、中国で『消費降級(商品のグレードダウン)』という言葉も広がるようになるなか、『インフルエンサーの口車に乗せられて買う』という人は大幅に減りました。さらに最近では、AIによって生成された“AIインフルエンサー”が登場し、彼女たちの仕事を奪っていった。ライブコマース配信は淘汰の時代に入り、簡単には稼げなくなったのです」(前出・奥窪氏)

そんな、食いあぐねたインフルエンサーにとって「甘いささやき」となっているのが「カンボジアへの出稼ぎ」なのだという。再び前出の東南アジア事情に詳しいフリーライターが語る。

「カンボジアの主要都市には、詐欺集団をはじめとする中国系の犯罪組織が数多く拠点を構えています。同時に、そうした組織の幹部らが楽しむ『夜の店』も乱立しており、若いアジア人女性をリクルートするスカウトグループも暗躍してます。インフルエンサーという肩書きもあり、見た目の良い若い女性たちは『高く売れる』ため、好条件が提示されます。ただ、なかには仕事内容を『モデル』や『広告出演』などと偽ってカンボジアに連れてくる悪徳業者もおり、意図しないでカンボジアの夜で働き始める女性もいるといわれています」

一見、煌びやかに見える中国人インフルエンサーの煌びやかな生活は、かくも危険と隣り合わせなのだ。

何かを食べるUmiさん(SNSより)

へそピアスやタトゥもあるUmiさん(TikTokより)

スタイル抜群(TikTokより)

Umiさんはカンボジアで何をしていたのか(TikTokより)

フォロワー130万にのLiyaさん(Instagramより)

もう3年も行方不明だという(Instagramより)

LiyaさんのSNSには彼女を心配する声が(Instagramより)

Liyaさんは圧巻のスタイル(Instagramより)

Liyaさんの水着姿(Instagramより)